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関西小劇場 ザ・若手。コミュの観劇レビュー

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若手劇団さんの芝居の感想・批評など。最初に劇団名・タイトルと日時場所を記入してください。投稿時点で公演が終了していない公演に関しましてはネタばれ厳禁とさせていただきます。

コメント(3)

コトリ会議 演劇公演 2回め 「彗星がみたかたまりの夢」09.01.11ウイングフィールド
公演はすでに終了しています。
手放しで若手と呼んでいいのかどうか迷うところですが。
決してわかりやすいお話ではありませんでした。
夜の公園で交わされるごっこ遊びの会話と、その舞台となる南海の孤島(だと思う)での巨人や妖精の会話がシンクロして進行します。巨人は恋人の帰りを何百年も待ちながら、彗星が76年に一度やってくると石を一つ積み上げて時を刻みます。飛行機事故でこの島に不時着した女性は結婚相手が今でも自分を待っていてくれると淡い期待を抱きます。日本の公園では同性愛の男の子が去っていく相手のことを思い胸を焦がします。彗星のように自分をぼろぼろにして。
前半は正直よくわからなかったのですが、後半彗星のような儚さが見え隠れして、切ない気持ちになりました。言葉遊びが現実の重みを持って伝わってきます。理解はできなかったかも知れないけど、感じることはできました。
同じく観劇していたK女史が「あれが今の若い人のリアルなんだよ」とのたもうていました。言い得て妙だと思います。整理なんかされてなくても感じを伝えることができるのだと思いました。いい作品だったと思います。
若手劇団応援シリーズだから若手なんでしょう。でもひょっとしたら中堅といった方がいいのかも知れません。
Project UZU 3rd Stage "Continue" 09.01.23ロクソドンタブラック
明日明後日と公演があります。
正直前半は多少もたついた感がありました。ゲームを芝居にする場合に世界を説明する必要があるからでしょう。しかし後半はラストまで一気に魅せる演劇の力業を感じました。世界観が成立しているからだと思います。だとすれば前半はもっと勢いよく走ってもよかったのでは。とはいえ全体としてかなりよくできてたと思います。
「俊介はナキとともにすでに結末の見えている物語をなぞりはじめる」(フライヤのコメントより)結末が見えているというのが何だか新鮮です。いかん。これ以上書くとネタバレになってしまいます。最後に一点、特に後半、主人公と狐の少年にめいっぱい感情移入できたことをご報告しておきます。おすすめです。
DRY BONES旗揚げ公演「帰れない二人」09.03.08ウイングフィールド
公演はすでに終了しています。09.03.06~08
演出:竹内銃一郎 作:井上佐藤
作と出演者はたぶん20歳前後(たぶん近大の学生さんだと思う)。まだまだ粗削り。演出が竹内さんというのはちょっとヒキョウだと思いますが。
「井上陽水の名曲にインスパイアされた」1時間の中篇2本。登場はしない「サトシ」をめぐる愛やら恋やらのものがたり。でも何が起こるでもなく淡々とコミカルに進むお話。
作や出演者の実年齢からしたら随分背伸びをしてます。残念ながらちょっと背伸びに役者がおいついていないような気がしました。でもその中で非常に健闘していると思います。(竹内さんの演出の力は大きいと思いますが)
作品としては非常に懐かしい匂いがしました。何も起こらない状況で物語が淡々とコミカルに進むという展開はかつて竹内さん自身が80年代に得意とした手法です。それを不器用な役者が不器用に正面から演じるという、氏の言葉を借りれば<演劇のイケテナさ>へのいとおしさが感じられました。いい作品だったと思います。
次回は8月初旬だそうです。楽しみです。

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