7月の企画展、「the bell jar」展を開催いたします。
「the bell jar」は、読んで字のごとくガラス鐘にあたる鐘の音が人々の神経を高揚させる言葉として称されました。ある有能で若くして世を去ったアメリカの代表的詩人の自伝的な小説のタイトルでもあります。今回出品する若きアーティストもシルヴィア・プラス(1932−1963)の才能に共通する芸術的言語が見られます。グローバル化した社会に挑戦する姿勢。混沌に絡んだ糸を一本一本ほぐそうとする努力。悲哀を自己防衛の楯につかう者。反絵画的とも思える日常描写の滑稽さ。日本人でありながら異国の文化を丸呑みにしようとする根性。若き世代の焦燥と野望が交錯したやるせない苛立ちの中で7人7様の作品群が並びます。どうあろうとも彼らの持つアイデンティティの絵画的根拠が昨今の若者文化の絵画の一断面を如実に示しています。