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MY STORY 〜詩安定剤〜コミュの駄文 よっちゃ

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コメント(5)

ずっと前のだけど。

****************************************************

あたしは8月の終わりに生まれました。
きっといつでも残暑が厳しいころなんだと思います。
26年前も今も、そしてこれからも。

あたしは今、すごく泣きたい気分です。

夏の終わりにあたしはきっと恋をしました。

ずっとずっと好きだったのにいろいろ理由をつけて、
好きじゃないんだろうって思ってたのかもしれません。
偶然、その人が写っている写真をみつけました。
ありふれた言い方しかできないけれど、
胸をぎゅっと掴まれたような感じがしました。
そして、少しだけ涙が溢れそうになりました。

夏の終わりにあたしは彼に再会しました。

随分伸びた髪と、変わらない声がありました。

きっとあたしは好きだったんだと思います。
まだマフラーをしていた彼と、
Tシャツを着ている彼と、
その間の知らない彼を。


あたしは夏が嫌いです。


最後に彼をみたのは夏の終わり、駅のホームでした。
随分伸びた髪と、白いTシャツ。白いコンバース。


あたしは彼に言いました。

「あたしが結婚するとき、きみが写真撮ってね」
1人、部屋に戻り考えていた。
あたしはどうしてあの子の誘いを断れなかったんだろうと。

「眠れないから」

と呼び出され、扉を開けた向こうには、
どうしてだか下着姿のあの子がいた。

まぁ、お風呂上りって言ってたし・・・

そう何故か自分で自分に言い訳してた。


いつでもそうだ。
どうなるかなんて、最初からわかってる。
今日だって、あの日だって一緒。

3年前の今と同じ頃、初めて2人で食事をした。
あたしにとってみれば、かわいい後輩で、
まぁ、好きだって感情はないって言ったら嘘だけど、
それでも歳が離れすぎているから、
一緒に食事でもして、ドライブしたらいいかな、
そんなことを考えていた。

ちょっと位は邪な考えもあったけど。

あの子はお酒を飲み、あたしが車を走らせていた。
「俺、ラブホって行ったことないんすよ」
そう、あの子は言った。
居酒屋でそういう類の話をしていたし、
仕方がないことだとは思ったけど、
事実、あたしは動転した。

かわいい、ちょっと好きな後輩。
いやらしいくらい、体格もステキだと知っている。
だから、もしかしたらそんなことになるのかも、
なんてドキドキしていたのはほんの数十分前だった。

でも、もう今、それが現実になろうとしている。

遊びだとしても、それは何の問題もない。
けれど、かわいい後輩に手を出して、
それがよからぬ方へ転ばないかと不安だった。
「今度、彼女が出来たら行ってごらんよ」
なんて年上染みた言い方なんかしかできない。
でもあの子はいいじゃないですかと言った。

そうだよ、何も悪いことじゃない。

「じゃ、社会見学ってことで」
絶対、それだけじゃ済まないことはわかっていたのに。
あの子のお願いを断れなかった。


別に今、あの子が下着姿でいても、
そんなことは大したことじゃない。
3年前よりもずっと前から、
あたしは彼の裸をみたことがある。
そういう付き合い。
彼だけではなく、他の後輩もみんな。
だから、あの子は他愛もない顔でベッドへ横たわっている。
あたしが動じるわけにはいかなかった。
何も言わず、ベッドに腰掛けるくらいしかできない。

3年前にみたときより、
今のあの子の体はもっとステキだった。
触れてみたい、そう思ったのは、
あたしがおかしいとかそういうことではないと思いたい。
誰もが思うだろうくらいステキだ。


それでもあたしの理性はある。
「大丈夫、布団に入って目を閉じてたら眠れるから」
「きみが寝るまでいてあげる」
そう言って電気を消したら真っ暗で、すこし驚いた。
「スタンドランプだけ、少し付けておこうか。
きみが変な気になるといけないし」
少し笑って冗談染みた言い方をした。
「え、もう先輩が来たときからそういうつもりでした」
あの子は少し驚いた言い方をしていたけど、
あたしだってわからなかったわけじゃない。
あの子が触れる手から、
あの子の声の振動から、
もう全てからわかっていた。
もちろん、下着姿を見たときから。
いや、眠れないからと言われたときから。
本当はもっと前、同じホテルだと知ったときから。

そして、ただの遊びだということだって。

何の問題もない。
ただ、あの子がよくないことにならなきゃいい。
あたしの下にいたあの子に、
明日何か悪いことが起こらなきゃいい、
ただそれだけ。



本当にただそれだけ。

彼と喧嘩をしたのはもう何度目か。

いや、正確には喧嘩にはならないかもしれない。
私が一方的に怒っている。いつも。
彼はというと、ただ聞いている。
反論することはない。
そして、最後にはこういう。

「もう、会わなきゃいい」



そういいながら、もう4年の付き合いになる私たちに、
多分、これから先もないだろう危機が迫っている。
いや、これも危機と思ってるのは私だけだ。

離れ離れになる。

ただそれだけのことなんだから、
彼にしてみれば大したことじゃない。


言っておくけれど、私たちは恋人同士ではない。

私は彼のことを好きだし、きっと愛だ。
けれど、彼はただセックスがしたいだけで、
私は都合いい女でしかない。

「もう、会わなきゃいい」

これは彼の本音だろう。
会わなきゃ、会う人を見つければいい。
私でなきゃいけいな理由なんてない。
それを私は知っているわけだ。
それでも、恋は盲目。

子供でもできればいいのに。

何度思ったかわからない。
そういえば、一度子供ができたらどうすると聞いた。

「堕して」

失笑した。
そこまでか、と。
でも、数ヵ月後もう一度聞いた。

「そんときは仕方がないだろ」

まるで天と地の返答だった。
それで私は考えた。
多分、天と地なんかじゃなくて、
彼は何も考えていないんだと。
どんな酷いことを言っても、
どんな優しいことを言っても、
どっちにも心はないんだろうと。


だって、彼はセックスがしたいだけだから。


彼が遠くに行くまで、あとどれだけの時間があるのか。
そんなことより、彼はまだいるのだろうか。

ああ、彼に触れたい。

そう思ってから、笑った。


結局、わたしも彼とセックスがしたいだけなのかもしれない。
今もずっとメールを待ってる自分がいる。



彼は今頃何しているんだろう。

疲れて寝ているのかな。

飲みにでているのかな。

それとも、

家族と団欒しているのかな。



彼に告白なんかしたことはない。

ただ、いつも他愛もないメールをしている。

偶然、同じ行きつけのバーで一緒になり、

少しだけ飲んだことがある。

そのときも、何があったわけじゃない。

ただ飲んでいただけ。





彼から返信がくるときだけ、

わたしはメールをするようにしている。

自分の都合でメールをして、

彼に迷惑がかかるといけないと思う。

一度、そう彼に言ったら、

そんなことは考えなくていいから。

そう言ってくれたけれど、

鵜呑みにはしていない。





もうしばらく、メールをしているわけだけど、

休みの日とかになると、

メールを送りにくくなる。

そして、今日なんて、彼からのメールがこない。

だから最初に書いたように、悩んでいる。



今にも、

何してるの

そうメールをしてしまいそうな自分がいる。

メール受信の表示をみるたび、

携帯を急いで手にする自分がいる。

そうして、がっかりしている自分もいる。







本当に何をしてるのかな。

ただ、そればかり考える。

昨日の夜、少しだけ気になることがあったから、

今日は尚更、気になって仕様がない。



もう、こんな夜は寝てしまうのが1番なんだろうな。

待つのは嫌い。

でもこれを選んだのはわたしなんだ。
浩司、きみがミサオと知り合ったのは、

今から10年くらい前、高校生のときだったかな。

あの頃の彼女はまだまだ子供で、

もちろんきみもまだまだ子供で、

愛だの恋だの言ってる割には、

全然そんなこと知りもしない歳だった。

ミサオがきみのことを好きだったのは知っていたけれど、

きみたちには話すチャンスがなかった。

みんなで一緒に過ごす時間は多くても、

ミサオがきみに話すきっかけはゼロだ。



僕はそんな2人をいつも見ていて、

もどかしくてもどかしくてたまらなかった。



ミサオはきみのことが好きだったのに、

他の子とも付き合ったりして、

きみはきみで、

ミサオのことなんて眼中にもなく友達と遊んでばかりだった。

高校時代なんて、男はまだまだ子供だったんだ。

もちろん女だって子供だったから、

ミサオはきみに思いを打ち明けられないでいた。




知っていた?

ミサオがさりげなく、きみの隣りを陣取ったときのこと。

けして、きみの方はみなかったけど、彼女はずっと幸せそうだった。

きみは全くそんなこと気にもしてなかったけど。




だから、僕は驚いたんだ。

ミサオがきみと食事に行くと言い出したときは。



きみより2つ年上だったミサオが卒業して1年経ったとき、

ミサオはきみに連絡をした。

そうだったよね?

きみの友達からミサオは携帯のアドレスを聞いたんだ。

そのとき、きみはどう思ったんだい?

僕は嬉しかった。

嬉しくて嬉しくて、

どうしてこんなに嬉しいのか考えることも忘れるほどに。



ミサオはきみが覚えてくれていたと喜んでいた。

僕は覚えているに決まってるじゃないかと思ったけど、言わなかった。

あんまりにもミサオが嬉しそうだったから。

あのときのミサオは1番キレイだった。




だから、僕はいろんなことを隠したんだ。

きみには恋人がいたことや、ミサオのことを覚えていなかったことも。



だってそうだろ。

ミサオはきみが自分のことを覚えてくれていたと言ったけれど、

偶然、きみはミサオから連絡がくる前に、

友達からミサオの名前を聞いていた。

だから、きみは彼女のことを偶然思い出したんだ。




僕はミサオを悲しませるつもりじゃなかったのに、

どうしてだったのか、あの時はわからなかったけれど、

今だったら少し、わかる気がする。



彼女に気づいてほしかったんだ。

僕がミサオのことを愛していたことを。

浩司、きみより僕がミサオのことを幸せにできるってことを。



今でもそれは後悔していないよ。




ねぇ、浩司。

きみはミサオのことを今でも覚えているかい?

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