人間味倶楽部コミュのヒューマンウォッチング

「ヒューマンウォッチンング」は人間味を研究する上で欠かせない大切なファクターである。ここでも人間味に溢れた例を挙げてそれについて考えてみよう。

昔私の友人がこのような人間味的行為をしたことがある。私がまだ20歳前後の頃、男女四人で映画を観に行った。別に誰かが誰かと付き合っていたわけでもなく、ただなんとなく女の子と遊ぼうくらいのものだった。結果的にはそれで良かったと今では強く思う。昼過ぎくらいに集まり、とりあえず映画を観てゆっくり昼食をとろうということになった。当然ある程度腹は空いていた。みんなそうであったと思う。

さて、映画が始まった。内容は恋愛もので、なにげに恋愛ものが好きだった私は楽しく観賞していた。その手の映画だったので激しい効果音などはなくゆっくりとした流れの中で客もまったりムード。そんな空気の中私の隣に座っている女の子の下腹部から「ぐぅ～」と音がした。私は咄嗟に「ああ、やっぱ腹減ってんだなぁ。それにしても腹に力でも入れて音は出すなよ。人間味に溢れたな。」と思っていた。

ここである。ここなのである、人間味が「溢れ出してしまう」瞬間は。ここでの対応でその人の人間味比率がわかる。彼女のとった行動は非常に興味深いものだった。まず、何やら自分のハンドバックを漁りだし、携帯電話を手に取った。私はまさかと思った。しかし、その通りであった。彼女は「私のお腹が鳴った訳じゃなく、携帯が鳴ってそのバイブの振動音だったのよ。」と私に意思表示してきたのだった。

ここでも人間味の三大要素が適用できる。腹が鳴ってしまうのは仕方ない、音は自分である程度コントロールできたとしても意識して腹を鳴らす人はまずいないだろう。腹が鳴ってしまったあとの彼女の行動はある意味完璧に近い（人間味的にではなく）携帯のバイブ音だったのだと私に思わせられればそれで済むからだ。無理だとは思うが。ここには彼女の美学が隠されているだろう。「ごめん。今おなか鳴っちゃった。恥ずかしい～。」とでも小声で言ってくれれば私も笑い話で終わる。しかしそれを携帯のバイブ音だったということにしようとする彼女のプライドは、彼女の美学からくるものなのだ。それはそのものズバリ彼女の考え方の本質ではなかろうか。

このように常日頃から人間味に溢れることに目を光らせる。この事実を知っていると知らないでは今後の彼女との付き合い方などにもかなりの影響を与えるはずである。もし、彼女と付き合っていたら私は後悔まではしなくてもこの先が不安になる。ヒューマンウォッチングの大切さがこれでおわかりいただけたと思う。そしてこういうことがあった後は自分がそうなった場合どう対処するのが一番良いか、という自分への課題にもなる。そういった意味でもとても大事なことなのだ。

コメント(2)

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[1] mixiユーザー 11月19日 12:09

なるほど、
放屁後の椅子ずらしを思い出さずにはいられない。

トラブルの対処は、
難しい。。。

[2] mixiユーザー 11月19日 20:09

まず、人間味に溢れたという認識を持たなければ、対処はできない。これに気づかない人はかなりいるだろう。
この場合（女子であることも要因しているが）腹が鳴ってしまった、その時点で人間味に溢れていることに気づかなければいけない。そしてその後のアクションをどう起こすかを2～5秒程度で考えるのだ。早く、そして的確なほど人間味に溢れ出す確率は低くなる。彼女のとった行動は、それで誤魔化せればそれで良いのだが完全に読まれてしまった時点で人間味に溢れ出したのだ。つまり考え方が幼稚（人間味的に）であった。そこを巧みにやりすごすテクニックを身につけて欲しい。

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