人間味倶楽部コミュのハードル

皆さんはこのような体験をしたことはないだろうか。
「高校生、体育の時間。想いを寄せている彼女が必死な、鬼気迫る表情でハードル走をしている。
しかし、ハードルに足を引っかけ転びかけた。彼女の表情が恐怖に引きつる。
それを目の当たりにしたあなたは、なぜかその彼女への想いが少し薄れたような気がした。」

この例は人間味を表す好例といえよう。
まず、ハードル走をしている彼女のその表情は無意識のものであろう。そしてそれは、スポーツマンシップに乗っ取った美学である。さらに、転びかけ恐怖に引きつるその表情は人間の本質である。
おわかりだろうか。

人間味は常にあなたの間近に存在しているのだ。そしてそれはあなた自身にも降りかかる。いや、もうすでに降りかかっているといっても過言ではない。
では、「人間味」を帯びないためにはどうすればいいのだろうか。簡単に言ってしまえば洞察力、観察力を養うことであろう。

人間味を研究する上で非常に大切なものは、「ヒューマンウォッチング」である。どんなところでも簡単に行うことができるし、人間味に溢れている人間を捜し出す、またはそのトレーニングをするのに最適である。
しかし、ただ眺めているだけでは人間味を知ることはできない。私のように人間味に精通した目で見ると、どんな人が人間味に溢れるかをその人を見ただけでだいたいわかる。特に特徴などはない。どんなにおしゃれに決めている人でも、容姿でも、年齢でもない。あいまいだと感じる人もいるとは思うが、それが人間味のおもしろさであり、深さだ。

人間味とは、ほんの一瞬の出来事であり、同じものは二つとしてない。同じ状況下でも性格や、生活習慣によってアクションが変わってくるからだ。同じ状態になっても人間味に溢れない人も多く存在する。そのあたりの見極めをマスターするまでには、かなりのトレーニングがいるだろう。テレビを見るのもよい。テレビに出ている芸能人でも人間味に溢れている人はたくさんいる。芸能人はテレビで放送されてしまうが故、絶対に人間味に溢れてはならない。芸能人の方で本コンテンツを読んでいただいているとしたら、それだけのリスクを背負っていることを理解していただきたい。