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上方絵は国内では注目を浴びる事が少なく、また海外流出もあり残存数が少ないようです。その中から代表する絵師の作品を順次探しだしていきます。
お気づきの作品がございましたらいつでも掲載ください。

西川祐信
長谷川光信
北尾辰宣
月岡雪鼎
丸山応挙
流光斎如圭
松好斎半兵衛
春蝶
有楽斎長秀

コメント(3)

西川右京祐信筆
総丈80.7 ×40.0 cm

遊女はこれから出かけるところであろうか。浅葱無垢の下着に緋地に鹿子の麻の葉文の着物をまとい、漆黒の帯をしめ、上から貝尽し(?)文様の鼠色の打掛けを羽織っている。黒、白、赤、浅葱という色の取り合わせは、祐信の絵画にしばしば見出せる。構図は、「絵本浅香山」(1739)に描かれた無地の背景を背にした遊女の立ち姿によく似ている。
典型的な京美人図の寡黙さを備えた祐信の人物は、画面に小じんまりと納められており、衣装も地味である。また丸顔に浮かんだ表情は優しく、鼻は少し上向き気味。輪郭線は目から頬へと下るところで小さく途切れて柔らかい印象を与え、頬にはかすかに赤みが差す。特徴のある顔立ちである。

(荒木康子(福島県立美術館))

片岡我童の淀屋辰五郎
初代 長谷川定信

花を見捨つる鳥

上方落語のお噂を一席。
諸国を漫遊する黄門様、掛川の宿でふと目にした衝立の絵が判りません。光信の雁金のようだがそれにしてはおかしい。夜景でもなし、松の下にも何か積まれている。そこへ来合わせた町人が、これは雁風呂であると教える。雁は北の常盤の国が寒くなると日本への海を渡って来る。その時一枝を咥え、疲れるとそれを海に浮かべて羽を休める。蝦夷松前には大きな松が有り、そこに雁が勢揃いしてその松の根元に枝を落として行く。冬を乗り切った雁は「花を見捨つる鳥」の名の通り、桜の散る頃再び枝を持って北へ帰る。そして残った枝の数だけ雁は命を落とした。憐れに思った土地の人がその残った枝で風呂を焚き、旅人や遍路乞食に湯浴みさせ、路銀も与えると。そう説明した町人が大坂の商人淀屋辰五郎。表向き贅沢が過ぎて闕所となっておりますが、実は多くの大名が淀屋に借金をしたため示しがつかなくなったのが実情。大名貸しの総額は何と20億両に上るとも.。光圀はそれが少しでも返済してもらえるよう一筆したためます。

片岡我童。天保12年の作品ですので2代目後の8代目 片岡 仁左衛門でしょうか。
実川延三郎と幕末の上方歌舞伎を盛り上げたようです。
メンバーに落語ファンもいらっしゃるようですので。
初代桂文治 長谷川貞信

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