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ハインツ・レーグナー放送協会コミュのレーグナーのワーグナー

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楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』から第一幕への前奏曲

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「トリスタンとイゾルデ」から第一幕への前奏曲


ジークフリート牧歌

とても美しく、なぜか全篇から物悲しい雰囲気が漂います。
ワーグナーの交響曲と反ユダヤ主義について


この交響曲は、ヴェーバーに影響を受け、ベートーヴェンに感動した、当時19歳の青年ワーグナーが唯一完成させた交響曲だ。

この曲を巡っては、音楽に対するユダヤ人の影響力を激しく弾劾し、今日、反ユダヤ主義の代表的人物とみなされているワーグナー像を考える上で興味深い逸話がある。

この交響曲は、プラハでの初演の後、1833年1月、ライプツィヒゲヴァントハウス管弦楽団での定期公演で取り上げられるという幸運を得た。

2年後、メンデルスゾーンが同楽団の指揮者に就任。ワーグナーは交響曲の総譜(スコア)を渡して演奏を依頼した。しかし、4歳年長のメンデルスゾーンは黙殺し続け、その死(1847年)によってスコアも失われる。

現在のこの曲の楽譜は、1877年に発見されたプラハ初演当時のパート譜から再現されたものという。

ユダヤ人であったメンデルスゾーンが、ワーグナーの交響曲をなぜ黙殺したかは、はっきりしたことはわかっていないが、このいきさつが自己の才能を恃む青年ワーグナーの自負心を傷つけ、ユダヤ人敵視の契機となったと結び付けたいところだが、そうともいいがたいようだ。

交響曲完成の後、ドイツ国内で芽が出ず、貧困と借金に苦しみながら外国を転々とするも、活躍の場を得られず、失意のうちにドイツに戻ったワーグナーは、すでにドイツ音楽界の重鎮として名を成していたメンデルスゾーンの元を訪れる。

たびたび食事をともにし、書簡のやりとりも行った。メンデルスゾーンもワーグナーの楽劇に対し、賞賛の辞を送っている。

ワーグナーが、反ユダヤ主義を鮮明にし、メンデルゾーンやマイヤベーアといったユダヤ人音楽家を匿名で攻撃した論文『音楽におけるユダヤ性』の出版は1850年。メンデルスゾーンの死後である。

ワーグナーはその反ユダヤ的言動と相反して、後年に至るまで多くのユダヤ人音楽家との親交を保ち続けた。一方で、『音楽におけるユダヤ性』を大幅加筆して1869年に実名で再出版するなどもしている。

結局、ワーグナーの反ユダヤ主義も一貫した思想信条に基づくものではないだろう。一筋縄ではいかない、狷介にして不羈なるワーグナーの矛盾に満ちた性格を反映しているようだ。

活躍の舞台にも経済的にも恵まれない若者が、“個人的”にメンデルゾーンを嫉妬し憎んだとしても違和感はない。そうした単純な“どの時代、どの社会にもある”ような動機が、反ユダヤ的風潮と結びつき、ワーグナーのよくも悪くも誇大妄想的な性向を通して反ユダヤ的論文に結実したのではないか。

あるいは、当時の時代背景がワーグナーという巨大なレンズを通して拡大されているだけかもしれない。その結ぶ像が醜悪だからといって、レンズを責めることができるとは思われない。

当時のユダヤ人観を現代的視点で解釈し、ワーグナーを差別主義、その音楽を国粋的ロマン主義と排撃する愚は避けたいものだ。           (管理人日記より転載)

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