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リレー小説やってますコミュの風のバトン 第二章 In the Wind 第 24 話

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監督たちの苦悩(1)


ガタピシャと建付けの悪い玄関のドアが引き開かされた。

ここは聖緑院大学の陸上部の監督たちの溜り場の居酒屋である。

「おや、まっすぐ来たのか」

「そりゃそうよ、もうベルリンの料理にはうんざり」

そう梶田監督の質問に答えたのは、ベルリン世界陸上から帰ってきたばかりの古田美奈だった。

「ママ、今日は何があるの?」

「そうね、さばの味噌に、ふろふき大根、レンコンのはさみ揚げかな」

「わーい、みんな頂戴、シジミの味噌汁もあるわよね、ご飯と漬物もつけてね」

品村コーチは驚いた。

「そんな、いきなり頼まなくっても」

「いいの、それにビールを下さい」

梶田が口を挟んだ。

「それにしても結構な活躍だったな。女性陣はすごかった」

「でも、槍投げ3位にはどきどきだった。次々に順位が上がるでしょ、神様に願ったわ」

そう言うと、古田は一気にビールを飲み干した。

「ところで合宿はどうだったの?」



梶田も品村も言葉に詰まった。そして日本酒を飲みだした。

「どうしたんですか?何かあったあったの?」

ママがさば味噌を出した。

「はい、お待ち」

「わー、おいしそう、いただきまーす」

「それがなあ、例の合宿の坂道にV大学のやつらがやってきたんだよ」

「そしていきなり、ここの坂道を明け渡せと言うんだ」

梶田と品村が続けて口を開いた。

「それで?」

「ちょうど、堀井が登っていたんだ」

「その堀井に向かって、V大学のやつらは、誰だあのどんガメは、まさか堀井翔じゃないだろうなあ」

「なんだ、あれが堀井翔かあ、ほんとにインタハイで10秒フラットで走ったのかよ。計測ミスじゃなかったのか、と罵詈雑言だ」

「まあ、ひどいことを言うのね」

古田はその間も食べる手を休めない。

「そこへ堀井がクールダウンしてきたんだ」

「それで?」

梶田は話していいものやらと悩んだ。


2009/10/31 ちいーまん

次回 →
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コメント(1)

サブタイトルの監督たちの苦悩(1)はなくしたほうがいいですかね?
2行目「聖緑院大学」を「星緑院大学」に訂正お願いします。

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