Fabolousを迎えた"Superwoman Pt. II."や
Ja Rule"Put It On Me" への客演で人気を博したパワフルなR&Bシンガー/ソングライター
Lil Moが、米ニューヨークを拠点とするGlobal Music Groupとアルバム枚のリリースに関する契約を交わした
来年に移籍弟1弾目のアルバムを発売予定
公式なリリース情報ではないが、
"Tattoos & Roses
:The Rebellion Against My Pain"
というタイトルの作品になる可能性が高い様子
Lil MoはElektra からデビューアルバム
"Based On A True Story"をリリース後、
The Inc.(前Murder Inc.)を経てCash Money Recordsへと移籍、
さらにIce Age Entertainmentと契約するも、いずれもアルバムリリースに結びつかなかった
昨年、結局は自身によるHonyechild Entertainment を立ち上げKoch Recordsの配給を通じて最新作"Pain & Paper"をリリースしていた
「Lil MoをGMGファミリーの新たな一員として迎えられることを誇らしく思う」とレーベルCEOのRoland Turnerはコメント
Universal Music Group 出資のGlobal Music Groupはニューヨークの他、カナダ、ヨーロッパ、アジアに支社を置くレーベルなだけに、ワールドワイドなプロモーションが期待されている
50Cent本人も「最大限に努力したが、時間の制約が厳しかった。皆が大切なお金を出して買ってくれるんだから、特別なプレゼントを用意するつもりだ」とコメント
すでに報じられているアルバムと同タイトルの映画のボーナスDVDのほか、50Centがエグゼクティブプロデューサーを務めた故Jam Master Jay ドキュメンタリー映画"Two Turntables And A Microphone: The Life And Death Of Jam Master Jay"が付いたデラックス版も期間限定で発売予定とのこと
それからの彼の快進撃はと言えば、映画"8 Mile"のサントラ用に録音された"Wankasta"のブレイクから始まり、アルバムのリードシングルでDr. Dre プロデュースの"In Da Club"がリリースされるや空前の大ヒットになるなど周知の通り
そして発売後たった5日間で80万枚以上を売り上げたデビューアルバム"Get Rich or Die Tryin'"への舞台は用意された
その後もアルバムからのリカットシングル"21 Question" や"P.I.M.P."などのクラブ/ラジオ・アンセムでヒットを飛ばし、先述の自身のユニット"G Unit"のアルバム"Beg for Mercy"もリリース
Ja Rule を筆頭にしたMuder Inc.との確執は、数年前の2PacとNotorious B.I.G.のそれを思い起こさせるほど加熱し、話題となっている
とにもかくにも、New York Timesにもそのデビューを取り上げられるほどの注目を集めた50Cent
その少しボケた感の有るフロウと、現在のハードコアリスナーを満足させるリリックで、今後も当分の間その人気が失速することはなさそうだ
50Centを中心にLloyd Banks、Tony YayoとYoung Buckの4人で結成されたユニット
50Centの"P.I.M.P. Remix"にユニットとして参加し、
2003年にはDr. Dre & Scott Storch、EminemやHi-Tek、NO I.D. らがサポートしたフルアルバム"Beg for Mercy" をリリース
"Stunt 101"や"Poppin' Them Thangs"、"Smile"に"Wanna Get to Know You"等のヒットソングを収録したデビューアルバムは一気にプラチナムアルバムに
さらにはロイドもソロアルバムをリリースし、こちらもビルボードNo.1アルバムになり、ヤングもシングル"Let me in" でソロ活動を開始
デビューアルバムリリース前にトニーが逮捕され、収監されてしまった為に急遽ヤングをメンバーに加えたが、トニーの出所後もヤングはそのままステイするようだ
クィーンズ出身のRUN (Joseph Simmons)とDMC (Darryl McDaniels)、DJのJam Master Jay(Jason Mizell)による3人組のユニット
80年代初期、RUN が高校在学中に兄Russel SimmonsがDMC とのラップデュオ結成を促し、"Run D.M.C."と名づける
'82年に高校を卒業すると、Jam Master JayをDJに迎え、
'83年にセンセーショナルなデビューシングル"It's Like That" / "Sucker M.C.'s"をリリース
翌年には"Hard Times"や"Rock Box" 等のヒットシングルを収録したデビューアルバム"Run D.M.C."('84)をリリースし、ゴールドアルバムに認定される
'85年にリリースされた2ndアルバム"King of Rock"もタイトル曲"King of Rock"や"You Talk Too Much" 等の大ヒットに恵まれ、初のプラチナムセールスを記録し押しも押されぬヒップホップ / ラップ界のスーパースターの座に近づいていく
プロデューサー、Rick Rubinの手腕により、かつてのラップグループには無かったロックサウンドとの融合がグループのアイデンティティを高めていくと、
1986年にリリースされたシングル"Walk This Way" でのエアロスミスとのカヴァー・コラボレーションで一気に全世界的なヒットを手中にする
同年にリリースされた3rdアルバム"Raising Hell"も 300万枚を越す大ヒットを記録
"Walk This Way"や"My Adidas"と言ったヒット曲が収録されている中にも、"Peter Piper"等のヒップホップクラシックが収録されており、全曲を通じて3人を表現するというトータルコンセプトが完成されているアルバムである
続く1987年にリリースされた3thアルバム"Tougher Than Leather"では、よりエッジをヒップホップサウンドに寄せ、"Run's House"や"Mary, Mary"、"Beats to the Rhyme"等のヒップホップクラシックを多数収録
セールスのピークは前作で終えてしまったものの、ヒップホップリスナーにとってはやはりクラシックアルバムとなっている
その後はシーンのトレンド移り変わりが激しくなり、'90年に5thアルバム"Back From Hell"のセールスも落ち込むと、DMC のアルコール中毒問題やRUN のレイプ疑惑による起訴などのトラブルが持ち上がる
が、結果DMC も中毒から脱出し、RUN も不起訴処分になり、'91年にはコンピレーションに提供していた"Christmas In Hollis" や"Together Forever(Krush Groove 4)"を含むベストアルバムをリリース
'93年にリリースされた6枚目のオリジナルアルバム"Down with the King" では、旬のプロデューサーであったPete RockやQ-Tip らがプロダクションに参加し、多数のベテラン・新進気鋭のアーティストがゲスト参加をした、タイトル通りの内容で復活を図るも、評価は厳しくゴールドアルバムどまりのセールスとなった
それからシーンの前線から遠のいてしまうが、2000年にオリジナルアルバムとして7枚目の"Crown Royal"でグループとして再集結
"Queens Day"や"Let's Stay Together (Together Forever)"、"Simmons Incorporated"等がミックステープやラジオなどでプレイされ、2002年にはエアロスミスのツアーに参加するなど、オールドスクール再考のムーブメントも手伝い今一度再起を狙うのだが、ツアー終了後の2002年10月30日、スタジオワークをしていたJam Master Jayが銃撃され他界した
その後のランとDMC の活動は決して派手ではないものの、二人だけのライブセッションや客演などを勤めており、デビューから20年経った今も現役として活動している
ロサンゼルス出身のプロデューサー、スキーク・E・クリーンと
ブラジル・サンパウロ出身のターンテーブリスト、DJゼゴンによるプロデュース・ユニット、
N.A.S.A.(North America/South America)の
デビュー・アルバム『The Sprit of Apollo』が来年2月リリースされる
『The Sprit of Apollo』にはカニエ・ウェスト、ウータン・クランのメソッド・マン、RZA、故オール・ダーティ・バスタード、パブリック・エナミーのチャック・D、KRSワン、ジョージ・クリントン、ジュラシック5のチャーリー・ツナ、ファーサイドのファットリップ、M.I.A.、スパンク・ロック、クール・キース、シズラなど蒼々たるメンツが参加
ヒップホップ、エレクトロ、ブレイクビーツ、ブラジリアンなど、様々な要素が詰まったN.A.S.A.のトラックと、豪華アーティストとの競演は間違いなく大きな話題を呼ぶこと間違いなし
14歳でLA Reid に見出され、
翌年リリースしたアルバム"Usher" からは"Think of you"をヒットさせ、
高校卒業後の97年のセカンドアルバム"My Way"でその人気を決定づけた
このアルバムから出世作"You make me wanna.."をはじめ"Nice & Slow"、"My Way"といったヒットシングル(3枚ともにプラチナム=100万枚のセールスを記録)を生み出しており、
その時期の流行を貪欲に取り入れ、方向づけた感がある
さらに2000年の"All About You"に楽曲を追加した、01年の"8701"(オフィシャルの3rdアルバムとされる)とたて続けにアルバムをヒットさせ、スターの貫禄を身に着けた
特にこの時期はポップよりな男性R&Bシンガーとして同じようなポジションにあったジニュワインとのライバル関係のようなものがお互いの作品から感じられて面白かった
"8701"からは"U remind me"、"U don't have to call"、"U got it bad" などの連続ヒットでお子様アイドル的イメージを払拭、これらの曲が気合いの入ったライブ・パフォーマンスで楽しめるDVDなどもリリースしている
その後、元はスタッフだった年上のタメカ・フォスターと交際を続け、2007年に結婚
タメカがアッシャーの第1子を生んでいる
翌2008年には4年ぶりとなる大作"Here I Stand"を発表、
先行シングル"Love in This Club"でいきなりポップチャート1位をさらうなど、根強い人気を誇っている
"Jay Stay Paid" に先駆け、今月31日には、
バスタ・ライムスの"Show Me What You Got" や
コモンの"The Light"、
デ・ラ・ソウルの"Stakes Is High"
といったJ・ディラのヒット曲を集めた
11曲入りコンピレーションアルバム
"Dillanthology, Volume 1"も
Rapster Records からリリースされる模様
その後も、自身の参加していたユニット、スラム・ビレッジのシングル群やアルバム"Fan-Tas-Tic Vol. 1"('96) / "Fantastic Vol.2"('02)、
トライブ(A Tribe Called Quest)の4枚目"Beats, Rhymes and Life"('96)、
および5枚目のアルバム"The Love Movement"('98)、
Qティップのソロアルバム"Amplified"('99)等、
とにかく多数のアルバムやシングルにプロデュースで参加しており、
特に彼の手がける"The Light" の大ヒットが記憶に新しい、
コモンのアルバム"Like Walter for Chocolate"('00)でのプログラミングに関しては、彼のファンキーさがアーティストの雰囲気とマッチした晴らしいコンビネーションぶりを見せている
BBEやStones Throw等の良質レーベルから、より「アーティスト」としての扱いでのリリース群もあり、
BBEからリリースしている"Welcome to Detroit"('01) は、とてもイマジネーションに訴えてくるコアなサウンドが詰まっている
さらに、マッドリブとのコラボレーションユニット、ジェイリブでも
"The Red" 等の素晴らしい曲をJ・ディラ名義でリリースしており、コアなアンダーグラウンドリスナー達を毎度唸らせている