2曲目 Time Travel で確信した。FuzeのSonicBloomがドッカリとヘビーなリズム隊をバックに備えたスリリングなロックバンドだとすれば、今日のSonicBloomの完全に4人が一列に並んだコンテンポラリーJazz バンドだ。メンバー全員この変化を歓迎して楽しんでいるようにみえる。メンバーが各自のインプロビゼーションに呼応してどんどん演奏を変化させてゆくのでまるで曲がまるで生き物のようだ。
そして変化の自由度のきっかけは John Shannon が醸し出す空間がつくり、そこにHiromiが反応する、マーティンが反応する、トニーがフォービートを上に下に振ってゆく。これをジャズと言わずとして何がジャズだろう。
トリオはもう一曲 Old Castle.. を演奏し、再度 John Shannonを迎える。今日のHiromiは本当に笑顔だ。そしてAnother Mind より Double Personality いきなりロックギター全開。1stではかなり深刻な顔で演奏していた彼だが、ここでは笑顔だ。トニーがキメの16分のフレーズを全部ユニゾンする。これが物凄いスリリング。攻めている。めくるめくソロ合戦に観客も拍手喝さいだ。
そして今夜最高の演奏がこの後の "Note From The Past" だった。John Shannon が本領を発揮する。空間を一杯に作るサウンドでゆらゆらと物悲しくテーマを奏でた後、ボトルネックを使ったスライドギターで自ら作った空間をズダズダに切り裂いてゆく。それに感応するHiromiが凄まじい。もはやソロだとかバッキングだとかそういう次元ではない。Johnによって膨らんだり切り裂かれたりする空間に容赦なくグランドピアノを叩きつける。Johnが少しずつフェードアウトし、もはや立ちっぱなしのHiromiが全身をグランドピアノに叩きつける。感情が爆発する。最後の一撃でHiromiは本当に何かを叫んだ。その後爆発した感情を抑えるかのごとくピアノの前で立ち尽くすHiromi・・。
この演奏で客席のテンション(圧倒されててもそれはテンションだ)は最高潮に高まった。Body Clock vs Real Clock = Jet Lag でノリノリ大全開、そして最後の曲はTime Out。大喝采の大団円だ。本当に良いライブだ。今まで見たHiromiのライブはそのたびにノックアウトされていたけど今回が一番良いライブだった。1st-2nd 通してセットリストに起承転結あり、バンドには親密で良い空気があり、演奏は歌っていた。