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THE 感動する話コミュのえっへん

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皆さんおひさしぶりです、微妙くんです。

戻れるメドが立ちましたのでこれからまた色々話書いていこうと思います、休んでた間に京都の人から色々な話聞いて書きためてましたのでしばらくは京都の人の話が続きます。初めての人もこれからよろしくお願いしますm(__)m




病院は個室を希望すると入院費用のほかに差額ベッド代を請求されます。差額ベッド代というのは入院した時に個室など大部屋とは待遇が変わる部屋などを希望した時に発生する費用です。

ある冬、京都の病院に高校生の女の子が入院してきました、その子は事故にあい足を複雑骨折したものの意識ははっきりしており大部屋で対応出来る怪我でした。しかし彼女はかたくなに入院するなら個室が良い、と言い切りました。
病院側が費用が高くなることを伝えても彼女はゆずらず両親も本人がああ言ってるので、と結局個室に入院しました。

主治医や看護婦は年頃の女の子だからかなと思っていました。ですが入院した翌日にその理由が分かりました。
彼女の病室にお見舞いの人たちが来たのですがその中に彼女のお兄さんもいました。お兄さんは知的しょう害を持っていました。

彼女はお兄さんを病院の人や自分の友達に見られたくなかったようでした。日が経つにつれ怪我の事で気が立ってるのかお兄さんに対しても強く当たるようになってきました。

「もう恥ずかしいから来ないでいいから」

お兄さんはその言葉を妹の照れだと受け取り翌日もやってきました。

「なんで来たの?もう本当に来ないでいいから」

「だって僕が来ないと誰も見舞いに来ない日が出来るから寂しいやろ?だからイヤって言っても来る」

その日はそれから一切話さず面会時間が終わりお兄さんは何も言わずに帰りました。その後看護婦さんが部屋にやってきました。

「お兄さん泣いてたよ?妹が家とは違って話してくれない、だから早く治して妹を家にかえしてください、って先生にこれ渡しながら」

渡されたのは昔妹が小学生の頃お兄ちゃんに宛てて書いた手紙でした。

【お兄ちゃんが病気なったら私が治してあげる。
私が病気になったらお兄ちゃんが治してね】

それを見て妹は涙が出てきました。お兄ちゃんは私との約束守ってくれていたのに、私は、と。

次の日お兄ちゃんが見舞いに来ると妹は個室にいませんでした。看護婦さんに聞くと大部屋に移ったと言われました。
大部屋に行くと妹がこっちを向いて笑ってました。

「お兄ちゃんゴメンね、お兄ちゃん約束守ってくれてたんだね、本当にうれしかった。だから私お兄ちゃんといっぱい話したいなぁと思って広いお部屋に移ったの」

「よし、いっぱい話して僕がいっぱい治してあげる」

妹はこの日からお兄さんと面会時間が終わるまで過ごすようになりました。しばらくたったある日、看護婦さんに話があると言われてナースステーションに行くと

「実はね、同じ部屋にいる子供たちの保護者の方からあなたのお兄さんに対して苦情が出てるの、いつも声が大きいしどんどん音を立てるからうちの子供がゆっくり出来ない、と。
だから本当に申し訳ないけどもう一回個室に移ってもらえないかな?差額のお金病院が負担するから」


「いやです、絶対いやです、お兄ちゃんは個室に移る理由を説明しても全部分からないかも分からないし何も思わないかも知れないけど、私はお兄ちゃんをそんな風に扱われるの耐えられないです、明日からお兄ちゃんに静かにお話するように伝えるからお願いです」

次の日お兄ちゃんが来た時に妹は今日は静かに話して声が聞こえるかゲームやろ!と言ってお兄さんと静かに話してました。しかししばらく経つとやはりまた大きい声が出てしまいます。お兄ちゃん静かにして、と言っても中々静かになってくれません。

それからしばらくして看護婦さんに呼ばれて妹が覚悟を決めてナースステーションに行くと看護婦さんに

「移らなくていいのよ、お兄さんのおかげでね」

と言われ何が何か分からなくなったので看護婦さんに話を聞くと

「実はね、お兄さんがあなたが検査でいない時間に同じ部屋の子供たちの所に行って、僕は妹を治せる医者だから君たちも治してあげるって言って一人一人に痛いの痛いのとんでけ!ってしてあげてたの。それで子供って不思議なものでね、私たちが注射する治療よりお兄さんの治療を受けてから元気になってきたの。それで子供たちが保護者の人たちに
【あのお兄ちゃんすごいんだよ!どんな病気やケガだって治せるんだよ、それに面白いしずっとこの部屋にいたいなぁ】
って言ってくれたの。だからあなたはこの部屋にいていいのよ」

妹は恥ずかしさもありましたがそれよりも何百倍もの嬉しさでお兄ちゃんの所まで急いで戻りました。

「お兄ちゃんお医者さんになれるね、子供たちも治すなんてすごいよ」

「すごいやろー、えっへん」



微妙くん

コメント(5)

良い話なのに・・・看護師じゃないのが気になって気になって・・・ごめんなさい(つω;`)
お久しぶりです。
お元気そうで何よりです。

未だに病院でも、理解が不足していますね。
子供は正直ですから、気持ちが解ってくれたのですね。

心優しいお兄さん、ありがとうございます♪

また転載いたして、皆さんにお知らせいたしますね。
微妙くんまってたよリボン

私も子どものころ入院してたとき、知的障がいのお兄ちゃんがいっぱい遊んでくれた思い出があるウインク手(チョキ)
寂しい入院生活も楽しく過ごせたよ(*^ー^)ノ♪

懐かしいこと思い出させてくれて、ほっこりをくれてありがとうウインク指でOKムード

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