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THE 感動する話コミュのKUMAKUMA

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毎日新聞より

梅雨明け直前の7月上旬、千葉県流山市の69歳の女性から素敵な物語を聞いた。

英国在住の長女夫婦が2人の孫娘と一時帰国したのは正月休みのことだった。離日の前日に一家が初詣からホテルに戻るとベッドで留守番をしていたはずの小熊のぬいぐるみが消えている。

ホテルをあげて捜索したが見つからない。成田を立つ前にかかってきた電話。受話器の向こうに涙でクシャクシャになった17歳と14歳の孫の顔が浮かんだ。

21年前…ディズニーランドでデートをしていた長女は売店の棚に座った小熊と目が合った。それをプレゼントしてくれた彼氏のあだ名から『ソソー』と命名。二人は1年半後に結婚した。以来長女から孫へと受け継がれて英国にも同行、家族写真を撮る時はいつも真ん中に収まった。

17歳の孫がソソーのタグにあった会社名を思い出したのは『失踪』から一週間後。ネットで検索し長女が事のてん末と想いを便箋3枚につづった。

『ソソーは家族の一員です…もう一度抱きしめたい』

ほどなくメーカーの『セキグチ』の社長から返事が届く。

『再製作を念頭に当時の職人と連絡を取ってみます』

2頭の小熊が航空便で英国にやってきたのは3月13日。代金を問うとメールが返ってきた。

『英国のチャリティーにKUMANOKOの名前で寄付して下さい』

手紙にほだされた社長は念を入れて一家が初詣で通った駅に足を運んでソソーを探した。

『作る側には何万分の一でもお客様にとってはオンリーワン』

という先代の心を今も受け継ぐ。

小熊を製作したのは同社の元社員の43歳の女性。入社後に初めて手がけた思い出の作品だった。同社を退社していたが社長の想いに応え、姉の家に残っていた小熊を取り寄せ型紙を起こして2週間がかりで復刻した。

お孫さんは吉野社長にチョコレートを送った。

『美大に進んで勉強したいと考えています…私も人にぬくもりや思いやりを与えられるような仕事がしたい』

17歳はこんな礼状を添えた。

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