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THE 感動する話コミュのクレヨンしんちゃん嵐を呼ぶ泣き虫戦国覇者!

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二次創作です。良ければどうぞ。長文予定でお見苦しい脚色がございますが、御免。









「しんのすけ!お前なんかとは絶交だ!」


風間くんの声が青空に溶けてゆく

春を迎えたばかりの4月。

平穏な土曜日、郊外の公園にて

かすかべ、ぼうえい隊ごっこに興じていたしんちゃんと風間くん

しんのすけが風間くんに対して耳たぶを甘噛みしたり、お色たっぷりに擦り寄って押し倒していれば

風間くんはしのすけを跳ね退け

絶交を口にした

「風間くん何キレてるんだぞぅ?もっとカルシウムやビタミン取らないとダメだぞ?」

「うるさいなしのすけ!もうお前みたいなお子ちゃま我慢の限界なんだよ!!ボーちゃんやネネちゃんが何でいないかわかってるのかよ!?」

「なんで……?」

「しんのすけ、これから僕たちは小学生になるんだ。何時までも幼稚園児のままじゃいられないんだよ…!皆忙しいしお前みたいに呑気じゃない!だからもうこれっきりだからな!じゃあ僕塾があるから…」

風間くんはそう言うと舞い散る桜の中駆け出してゆくしんのすけは尻餅をついたまま友達の背をいつまでもいつまでも見つめていた

舞い散る桜の花びらに埋もれても動かないしんのすけのお腹が低くこごもった雄叫びをあげる


「腹減ったぞ〜」


それをきっかけにゆっくりとした動作でトボトボと重い足取りで帰路を歩くしんのすけ


道すがら綺麗なお姉さんや女学生が通り過ぎようと何時もするようにナンパすることもないまま脳裏には全員揃った、かすかべぼうえい隊の楽しい日々と風間の離別が何時までも横切っては消えていった



……コツン



不意にしんのすけの頭へ何かが当たる


拾い上げるとそれは焼け焦げた扇子。



「うーん、なんだこれ?焼け焦げててバッチイ扇子だぞぅ……ん?何か汚い字で書いてある……ほぅほぅ…おぉ、熱ち、熱ちち!…………おぉおおおおおお!?」



その字は汚いひらがなで綴られ読む内に再び焼けてしまい途中までしか読めなかった


その瞬間、地面が消え下りの急勾配が現れ、しんのすけの体はごろんごろんと勾配を転がり落ちた




どれくらい転がっただろうかと思う頃、不意にしんのすけの体は、地面にぶつかって停止した。


ふらふらになりながらも、どうにか立つ

振り返ると、青空の下、一面に草むらが広がっていた







つづく。

コメント(67)

「兄上…最後に私の願いを聞いて下さい」


「申してみよ勘十郎…」





信勝の顔に





バシャリ、とバケツの水を叩きつけるように涙の雨が落ちた


信長の声が酷く震えていた

織田勘十郎はそれを潤んだ瞳で見つめ続ける


やはり兄上は泣き虫なのですね、と勘十郎は内心笑った



「私が死ねば…この家中騒動必ず収まるはず…兄上の手で織田家を大きく…天下をとり……このような悲しい戦が…なくなるような…天下泰平の世を作って…下さい…共に笑って暮らせる世界を……」


「必ずだ!ワシが叶える!勘十郎!」


…荒く、強く、苦しげに。

傷を受けていない信長の声や呼吸は勘十郎のように重なる


室内、二人の呼吸が重なりあう。

鼓動も思考も命さえ…

嵐が近づいていた

決して降り止まない嵐が。

「あ…と…一つだけ…私の最後は泣かずに…笑って見送って……下さい…兄上…」


勘十郎の最後の願いに信長は袖で拭っても拭っても涙を止めることができず
「ワシから涙を抜けぬ勘十郎」と謝り

笑った

その笑顔は器用者の信長にとってはあまりにも不器用なほど下手な笑顔だった


「私は…兄上に…笑顔で初めて勝ちましたね……」


勘十郎はそう告げると穏やかに笑い


勘十郎の痛覚や生命の鼓動が消えていく…


兄、信長の涙の暖かさを感じないぐらいに。






つづく。
トピズレかどうかは結末を見ないとわかりませんね。
ここから感動的になるかもしれませんからね。
ただ個人的には面白いと思います。
続きを楽しみにしています。
死後、織田信長は勘十郎を手厚く葬り



三日三晩、人を寄せ付けず泣きに泣いた




そして涙は枯れた…





織田家は織田信長を筆頭に勢力を拡大


自身に従わぬ者は容赦なく斬り捨てた



足利義照が命終われ京より信長の元へ落ちのび


義照は信長に三好氏討伐を要請


信長は好機とこれを引き受け京へ向かい朝倉家と手を結び三好氏と戦を開始しこれを勝ち戦とした。


そして、これは


上洛を果たしたある日の出来事


重要な人物と信長は出会うのだった




9月、秋の寒々しさがるものの都は



きらびやかな着物を着た人々が行き交い


活気に溢れていた


それもそのはず、先の将軍を暗殺した三好氏を主に織田信長軍の活躍あって撃退し足利義照は無事戻ってきた


人々の安堵さが都全体を包んでいたのだ


だが、その平穏は唐突に小さな嵐で引き剥がされることになるとは誰も知る由がなかった…。


一軒の茶屋


赤い着物に身を包んだ侍が一人傍らに茶と串団子を楽しんでいた

名は十兵衛、歳の頃は二十代後半ほど。

十兵衛は茶屋の娘に凛々しいその素顔を惚れられていた

「ねぇねぇ、お侍さんアンタこの辺じゃ見ない顔だね?何処から来たんだい?」

娘はお盆を胸に抱いたまま十兵衛の顔を覗き込む

娘の頬はピンク色に染まっており瞳は幾つもの星が光っていた

「あっしは、るろうの侍さ気安く声をかけると娘さん、この串団子のようにあっしが食べてしやいやすよ?」

「ぇ…あたしを?」

「そう!パクりっとね」

「ぇ、やだよ、ご冗談を」

「冗談かどうかは今宵、あっしと宿にて手取り足取り丁寧にお話いたしあしょう」

「あぁ、困ります…私、そんな…心の準備が」

十兵衛は整った顔で口にアンコを付けたまま子供のような笑顔を見せれば娘の手を掴んだ


拍子に、カラリと音をたててお盆が転がる


娘と十兵衛は見つめあっていた


だが。



十兵衛のナンパは長くは続かなかった




「やいやいテメェ!よくもまぁオラ達に見せつけてくれるじゃねぇか!?」

「そーだ!そーだ!」


三旗を背中に差した団子のように丸い顔の二人の侍が中に割って入ってきた



十兵衛は横目にその者達が織田信長軍であることを知った


ゆえに笑顔を浮かべる


「おーこれはこれはぁ!その三旗見ればあなた方は織田信長様の軍の方とお見受けするがいかがかな?」

「おうとも!オラ達は織田信長様の者だ!」

「三好どもを追い払ったのはオレ達のお陰だぞ!感謝しろよ!」

「はい、はい感謝、感謝ナンマンダブ、ナンマンダブ」

十兵衛は地に膝をついて侍達に頭を下げ拝み倒した

「ヒヒヒ!こいつーオラ達に頭を下げて拝んでるだ!」

「ハハハ!そーだな!?で、ここは茶屋だし、コイツの頭見てると団子みたいだな!?」

「言えてるな!?でもよ〜地面に落ちた団子〜きたねぇな!」

侍達はそう言うと十兵衛の頭を踏みつける

十兵衛はそれでもニコニコと拝み続けた


「あぁ!?お侍様っ!どうかその辺でお許しを!」


見かねた娘が割って入り侍の一人の袖を掴む

だが、それがいけなかった
女に飢えていた侍は美しい娘の顔を見れば下卑な笑みを浮かべて手を掴んだ

「可愛い娘だ!こんな団子侍と話すよりオラ達と宿で良いことするべ!」

「そーだ、そーだ!それがいい!」

「いや!離して!いやぁ!」
「うるせぇ女!黙れ!コノ!」

「きゃあぁ!?」

侍に腕を引っ張られ悲鳴をあげる娘

怒りを買ってしまった娘は頬を張られてしまう

都の者は誰一人として娘を助けようとしなかった

それもそのはず、今や三好氏を追い払った織田軍には恩もあり、敵に回して自らの首を絞める道理はなかった

ましてや、茶屋の娘一人のために…。


だが。

不意に

「お待ちなすって」


声が上がる


「あん?」


十兵衛が一人立ち上がっていた




つづく
侍達は不審げに十兵衛を見つめる

心なしか十兵衛の柔らかかった表情は冷たい者に変わっていた


「聞けば織田信長軍の規律は厳しいとか、さらに聞く所によると…『女の顔を覗くべからず』なんて規律もあるとか…こんなことが信長様の耳に入ってアンタ等死にやすぜ?」


十兵衛の言葉は当たっていた

後の歴史において信長軍の規律は特段に厳しく破る者は死罪は免れなかった



侍達は主君信長の恐ろしいまでの姿を思い浮かべ震え上がった


「お、お前どこでそれを…」

「風の噂でさぁ、さぁ解ったら娘さんを離しなすって刀は捨てて真面目に生きると誓うならこの場を見逃しやしょう…」


「野侍風情が…オラ達に刀捨てろだと!?」


「女の顔に手ぇ挙げたんだ武士の魂くらい捨てなきゃ割りが合わんでしょうや?」


「言わせておけばぁ!斬り捨てぇる!抜け!!」


十兵衛の言葉に一人の侍は耳まで真っ赤にし刀に手をかける


9月の冷たい風が肌を突き刺すように流れた


「もう、あっしは抜きやしたぜ?」

「なぁに!言ってんだこのボケ!抜いてねぇじゃねぇか!?」


勘十郎はただ立ったまま抜く所作をしただけ見る者には何もしていないかに見えたが…


「あっしはもうアンタを斬りやしたぜ」


「だ〜か〜ら!まだテ……」

侍がいい加減抜こうとすると手が刀の握り手を何時までも掴めなかった


それもそのはず


侍の右手は肘から下が無かったのだから


「ヒ、ヒイィィ!?お、おデの腕エェェ!!」



「刀を捨てねぇなら、あっしが捨てさせてやるよ大体の人間は右利きだからなぁ」


十兵衛は静かに告げると
右腕を庇い悲鳴をあげ続ける侍を尻目にもう一人の侍に向き直る


侍は十兵衛の刀の腕に慌て娘を引き寄せ刀を抜き天に掲げる


「く、来るな!来たら!この女の頭を串団子みてぇに刀で突き刺すぞ!?いいのか!?あぁん!」


「ちっ!人質とは卑怯な!?」

十兵衛はその場を動けず眉を潜めた

「ヒヒヒ…勝てば正義よ!」
「あぁ…ぁ…いや、死にたくない」


娘は死の恐怖に震え喘いだ

侍は刀を掲げたままズルズルと後退りして逃げる腹だった


空模様が曇り始め9月の冷たい雨が降りだす雲行きだった


凍てつくような風が侍の頬を撫でる

刀の刀身が誰かに掴まれた

「下郎、貴様は何をしておる…?」


「は、動かね!?だ、誰だ!?俺を下郎と言う奴は!?それに離しやがれ!」

「ワシの質問に答えたら考えてもよい…」

「俺様はこれでも織田信長様の兵だぞ!?まぁいい!俺は女連れて逃げるとこだ!そこの侍に仲間斬られちまったしな!」

侍は苦々しく十兵衛を片手で指差した

「そうか、よく分かった」

「ぁ、俺の刀が!?テ、テメェ!ひ、ひぃぃぃ!?あ、あなた様は…!?」

不意に刀が侍から奪われる
侍は慌て向き直ると南蛮物の甲冑に身を包んだ自身の主君、織田信長と騒ぎを聞き付けてやってきたのか、数十人の信長軍の姿を目にした

股の間が濡れて侍は尻餅をついた

娘はその隙に逃げ出した

「の、信長様…こ、これは」
「我が軍の規律を破った挙げ句、女子に手をあげるとは……もはや死あるのみ」
信長は頬を腫らした娘を一目に眼下の部下を冷たく見下ろすと

刀の刃を脳天に突き刺す

「づ、づきざしぃ!?ぐ、じ、だんごぉ!!?」

丸い顔に刀を突き刺されまるで串団子のような風貌の部下は血飛沫をあげて崩れ落ちる


「ひ、ひぃ!信長様ぁ!お助け!」

「ならぬ!死ぬがよい!」

信長は右腕を無くした部下も見るや助けを払いのけ首を一刀のもと切るつもりだった


だが、結果は二刀であった

首は信長が。


転げ落ちた首を串団子にしたのは十兵衛



「おぬし、名はなんと申す」

「申し遅れました…」

信長は見えぬ剣先が首を貫いたことや綺麗に切り落とされた腕から察する


…できる、と


故に信長は十兵衛に名乗るよう告げた


十兵衛が膝をついて頭を垂れる


「あっしは浅倉家が家臣…」



ゴロゴロと曇り空が唸る

「明智十兵衛またの名を…」


雨音が早々と…



「またの名を明智光秀と申します…」




迫っていた…。






つづく。
11月を前にして季節が冬のそれへと変わろうとしていた頃


しんのすけにとって日々の生活は気分の悪いものになっていた


幼稚園では、マサオくん、ボーちゃん、ネネちゃん、風間くん…

皆が自分の進路に向けて
せっせとすることといえば
小学校の

漢字ドリル

算数ドリル

理解ドリル

社会ドリル

等だ

もう、ネネちゃんの変なおままごともしない

マサオ君を誘うとしても、勉強の邪魔、だからと言われる

ボーちゃんは相変わらず鼻水を足らして表情が読めないがマサオ君同様勉強が大事なようだった

風間君にいたっては口すら聞いてくれず山積みになったドリルを日がな1日睨みあっている


しんのすけがすることといえば、窓の外の雪をただ一人眺めるか、担任の吉永みどりの話を聞くことぐらいだった


「はーい、じゃあ今日は皆にホトトギスにちなんだ短歌を作ってもらいます」


教室に活き活きとした、みどりの声が響く


対象的に園児の殆んどは短歌とはと、首を傾げるか風間くんのように勉強するかだった

そして、不意に声があがる

「え〜江戸時代、松浦清による、かの有名な徳川家康、豊富秀吉、織田信長の三人の性格を照らし合わせホトトギスの短歌を読んだ場合、いかなる答えが浮かぶと『鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス』、『鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス』、『鳴かぬなら殺してしまえホトトギス』と、考えたのは有名な話だと思います。ただ悪魔で松浦清が考えただけで、実際本人達が言ったわけではないのに世の中の人間が誤解していることは多いと思います」


広げたノートにペンを走らせながら風間くんが補足説明を口にした


クラス中が「オォ!?」と声があがる


みどりに至っては園児の知識に大人顔負けで口をあんぐりと開け放っていた



そして、みどりの手によって縦長の紙が園児達に配られ皆でホトトギスにちなんだ短歌を作ることになった


しんのすけは先ほど風間が言った言葉に紙を持つ手が震えた





……ノブちゃん




唐突に、しんのすけの体は重力に引かれて急勾配の穴に落ちていった



11月とは思えない寒空の日のことだった。







つづく。
降りしきる雨は冷たく


手がかじかむほどなの冷気といえど信長は普段暑さ同様感じないほどだが


眼前の男から視線を外せず寒いと感じていた


信長の眼と明智光秀の目が交差する


意思と幾多の死に満ちた瞳

意思と哀しみに満ちた瞳


信長は相手の瞳を遠い過去に共に歩んだ者の眼を思い出していた


まるで目の前に過去の亡霊が飛来したかのように


信長はカッ、と瞼を見開くと同時に、刀を抜き光秀に向けた


「明智十兵衛…否、明智光秀と申したか…お主、浅倉家から抜けてワシのもとへ来ぬか?」


「ご冗談を…」


「ワシは冗談は好かぬ、来ればよし、来なければこの場で斬り捨てる」


申し出断ればと、信長は刀の握り手を強く締め付ける

…なんたる運命の悪戯か


…ただの腕がたつ者なら捨ておくものを。


…あやつの眼に、ワシを内から殺そうとした。ワシのために死んでいった…あやつに…


…それに、この明智光秀、ただ者ではないとワシの経験から体が疼いておる



…内に取り込めれば吉、外に漏らせば吉凶と。



そう、自分自身に言い聞かせた瞬間。


自分自身には見えない人影が、ニヤリと笑ったような気がした…。



これから生死を決める相手の顔を見つめて、今まで凍てついた心臓が久しぶりに血が通い、ドクリ、と大きく鳴る


あやつに似ているからといって、見逃しはしない


相手も侍なら、ワシと同じように…


信長は今にも放たれることを待つ弓のような体を冷静に抑制し、返答次第で、一刀の下に明智光秀を絶命させる方法を脳裏に描く


細身のその体へと疾走し、首を横に切る、又は喉元へ垂直に刀の刃を突き立てる


それは、容易い所作で、信長はほんの一呼吸の結末を明確に思い描いた。


……だが。


心中での映像は、首を飛ばされた信長自身の姿だった

ドクリ、と心臓の音が高い

手に汗を握り、呼吸が乱れる


あれ以来、こんなことはなかった


相手が……に似ている男だから、信長は躊躇しているようだった


「信長殿、恐れながら……あっしの何処に惹かれましたやら…お教え頂けませんでしょうか?」

不意に光秀は、信長に声をかける

「知れたこと…お主の眼はワシと似ておる!匂いもまた然り!ワシは天下をとる!だが、その素質を貴様も持っている!ゆえに根を出す前に我が手に植えるか、刈り取るまでの話よ!」

信長の腕はその言葉に請応してか僅かに震え刃が鈍ろうとしていた



…ワシは、それを懸命に、かつてない程の感情を圧し止めて答えた。


…あやつは、もう戻らぬ
散った桜が戻らぬように


理由が次第に濃くなり、信長の呼吸はもっと乱れる


信長の体は刀を今すぐ納め背を向けるか、今すぐにでも光秀を殺したがっていた
抗えない哀しみや苦しみを解決したがっていた。


手を血で染めれば少しずつ楽になれると知っていたから


だが、と信長は思った


今度も、いつしか。


織田勘十郎という弟を、殺したように…


「分かりました斬られるのは御免被る…私は信長様に負けました……忠誠を誓います」


光秀は屈託のない笑顔を浮かべ言った


信長は心臓が揺るかに鼓動するのを聞いた



いつの間にか小雨になった雨が両者をシトシトと濡らしていた
従臣を誓った光秀はその後信長と一度別れた








ユラユラと蝋燭の火が縦長三十畳ほどある暗い室内を照らしている


上座に控えるは
将軍足利義昭


下座に控えるは
明智光秀


本日、義輝が浅倉家に忍ばせている光秀が信長との接近との報告を聞き



義昭は眉を潜め光秀を見つめる


…この者を使って信長の意向を探らせようと。


「光秀よ、信長とまろを秤にかけてちらを選ぶのじゃ?」


「足利義輝様にございます」

「わかっておるな…まろの言いたいことが」


「ははっ、この明智光秀、間者として新たに織田信長に潜み足利義輝様のために働きたく存じ上げます」


「ほほほ、わかっておるな光秀よ!だが、万が一まろを裏切ることがあれば桜姫の命ないと思えよ?」


「ははっ!心得ております」


光秀は深く頭を垂れる


桜姫…


光秀にとって大切な者の命が蝋燭の火に重なる


吹けば消えてしまうような灯火は眼前の足利義輝が握っていた





つづく。
物や人が焼ける匂いは独特だ

数多の戦を駆け抜けてきた明智光秀にとってそれに慣れることはなかった


小雨が降る9月

戦火を逃れ一輪の花がゆらりゆらりと熱風に揺らされている



光秀の眼前には比叡山が四方からの焼き討ちにより天高く燃え上がっていた



火の熱に耐えきれず
僧侶、学僧、上人、児童が寺より飛び出しては

弓、刀、槍により無惨に虐殺されていた

そして信長は率先して刀を振るっていた

光秀は複雑な思いでそれを見つめていた

「も、もうやめでぐれぇ!子供もいるんだぞ!?それに…!」

寺の入り口から顔を半分火傷を負った学僧が飛び出した

それは吠えまくる犬のようで、人間じゃないみたいだと光秀は思った…


否、思うことにした…


「恨むなら信長軍に味方しなかったことを恨め」


光秀はそう言うと

学僧の心臓を刀で突き刺す
曇天の空に響く、どすん、という鈍い音

返り血が頬を赤く染める


「兄様!あぁ!起きて…!起きてよ!?逃げよう…私と一緒に…!こんな所で寝ないで…!お願い…起きて」


焼け出された入り口から歳の頃は10を数えた女子が現れ

光秀が殺した学僧を起こそうと肩を必死に揺さぶっていた

様子から察するに学僧は少女の兄のようであり死を受け入れられずにいるようだった


頬を赤く腫らしてボロボロと涙を溢していた




……ああ、なんでこの子が







…私の妹の顔に見えてくるのだろう



現実になっている、光秀の悪夢

でも、これがどんな現象なのかなんてどうでもよかった


…あまりに現実味過ぎて、光秀は吐き気を堪える事しかできなかった


さらり、と白い着物が動く

弓を構えた兵僧が光秀を狙っていた


「馬鹿者!!」


大きな渇が飛んだ


光秀の頬を風が撫でる


信長は放たれた弓を刀で一刀すると兵僧の脳天をかち割る


「も、申し訳ありませぬ!」


自身の失態にたまらなくなり、光秀は南蛮甲冑を血染めに染めた信長の背中に叫んだ

「光秀…そなたらしくないのう?さてはその女子に情でも湧いたか?」


「い、いえ…私は」


「いいわけなど聞きとうない!そなたも一軍の将ならば躊躇うな!斬れ!その女子、貴様の手で斬るのだ光秀!!」


「承りました…」


光秀は死に寄り添って、女子を見下ろし刀を中断に構えた


少女は光秀に気付いておらず、相変わらず涙を落として兄の覚醒を促していた



…剣先が震える



…腕も動かない



…心臓が痛いほど高鳴っていた




光秀はいくら腕に力を込めようと少女を斬ることができずにいた



南蛮甲冑が弾けた



「愚か者…」


近付く過程さえ視認させない、亡霊のような速さで


信長は動けない光秀に横目に発音した


空気が変わる



寒気が走る


光秀の心臓は鷲掴みにされたように震えた




少女の鮮血が光秀の顔を紅く染めた



ここに至って、光秀は信長が正真正銘の鬼なのだと理解した。


光秀の首に喉元へ刃が触れる


「迷うな光秀、綺麗ごとでは天下は取れぬ!貴様、天下を取りたくば敵は女子供関係なく斬れ!さもなくば死ぬぞ!!」


信長はそう言うと刀の刃を退いて背を向けた





光秀は何も返答することができなかった…




比叡山焼き討ちは二、三時間程で終戦し


敵の死体は比叡山とともに焼かれることとなった


光秀はひっそりと一輪咲き残っていた花を摘むと


先程の学僧と少女を重ね花を添えて



業火に死体を焼いた




光秀は焼ける炎をいつまでも見つめ続けた


小雨がシトシトと降り続いていた


つづく。
1576年2月

原田直正と明智光秀が三津寺の戦いで敗走し

直正は討ち死に、光秀は 天王寺砦に逃げ延びた

しかし一万五千に及ぶ

本願寺軍に四方を囲まれてしまう

光秀は京にいる信長に援軍を要請


信長はこれに幾内の諸大名に動員令を出すが……


突然のことであったため


足並みがなかなか揃わず兵力が集まらなかった



「なりませぬ!信長様!まだ!出陣にあらず!」


若江城の一室では家臣の制止する声があがっていた


鎧に身を包んだ信長の腰や足には山ほどの家臣達が捕まり必死に止めようとしていた


だが、信長はその枷を、ものともせず馬に向かって歩き手綱を掴むと

「えぇい離せぬか!馬鹿者どもめ!!」


家臣を怒鳴り散らした


「な、なぜでございますか信長様!?なぜ、そうまでして光秀様を!?たかが一軍の将!信長様一人行かれたとて…!」


「黙れ…!」


家臣の額に刀が押し当てられる

信長は眼下の家臣達を、殺してでも行くぞ!という意思を込めた瞳で睨み付ける

家臣達はヒッ!と悲鳴をあげ皆が信長から離れ横一列に並んで鎮座する


「臆したか!?信長軍に臆病者は要らぬ!ワシは行くぞ!ワシの味方なら後からついて参れ!光秀が死ねばそなた達の命ないと思え!」


信長は告げるとマントを翻し馬に騎乗し戦場を目指した




つづく。
曇天の空は今にも泣き出しそうだと光秀は見上げて思った


天王寺砦で籠城より数日


兵糧も味方の数も底をつきかけ


兵士の疲れもピークを迎えていた


ある者は日がな1日縁の下で震え


ある者は刀を片時も離さずちょっとした物音でさえ敏感に反応した


ある者は暇さえあれば土を掘って墓を作っていた



光秀は援軍は間に合わぬと自害さえ考えていた



だが。それは一つの報告で終わる



「光秀様!物見からの報告によりますと織田信長様らしき影が接近とのことです!」


「何!?まことか!?して、数はいくらだ!?」


光秀は自分の耳を疑った

光秀自身が出した突然の援軍要請は兵の足並み揃わず間に合わぬと考えていた


所が、信長自身が援軍として現れたのである。


まさに寝耳に水であった


「そ、それが三千ばかりと」

「な…!?本願寺軍は寄せ集めの雑兵なれど、一万五千の大軍…信長様…命が惜しくないのですか!?」


光秀は鬼とも思った信長の真意が読めなかった





つづく。
曇天の空は今に泣き出しそうだと信長は一目にそう思った


そして光秀の安否が信長にとって気がかりだった

頬を撫でる風が斬る風へと変わる

信長は自然と馬に強く鞭を入れていた



本願寺軍においては寄せ集めの雑兵ではあったが

鉄砲隊も配備されており


信長軍の奇襲に兵の足並みが乱れはしたものの容赦なく鉄の雨を降らせた


だが、信長は退かない


織田信長軍の向きを蛇行させることや背を向けることなく


純粋に真っ直ぐ


敵中突破を目指す


雨は降る…


鉄の硝煙が信長の鼻孔を刺激する


鉄の雨に当たり赤い鮮血の花を咲かせる味方が大地に目覚めのない眠りについてゆく


不意に信長の右太股に雨粒で紅く濡れる


大の大人でも落馬してもおかしくない痛みが信長を襲う


だが、信長に迷いはない


そんなことよりも光秀が気がかりだったのだ…


信長軍は敵の懐に飛び込む寸前


天王寺砦より明智光秀が先頭に本願寺軍を挟撃した


逃げ惑う本願寺軍を前に

獲物を狩る肉食動物ように明智軍、信長軍、両軍の動作は、迅速かつ正確に敵を葬った



一万以上の敵兵に両軍足して四千あまり


だが信長、光秀はこの戦に勝った


終わる頃には地べたに敵兵の骸が山積みになっていた


「信長様、今回の戦…」


光秀は先の戦の敗走に顔を曇らせ語りかけたが


返ってきた答えは意外だった


「死ねば負けだ光秀、よくぞ生きておった…大義である…今後もワシのために働け!残りの本願寺軍を追撃致す!ついてこい光秀!」


信長は仏頂面ながらそう告げると早々と馬を走らせ残敵の追撃を命じた


光秀は心揺れていた


…信長様、あなたはもしや


曇り空はいつの間にか晴れていた…



つづく。
1582年5月15日



しんのすけはごろん、ごろんと急勾配の中を転がり


気付けば見たこともない城に現れた

武田討伐の戦勝を祝う会で集まりその場にいた

織田信長、明智光秀、徳川家康その他家臣等は突然目の前に現れた子供に唖然とした



だが、ざわめく者達の中で信長は見覚えがあるしんのすけに目を細めた

「何奴!?」


明智光秀は刀を誰よりも速く抜くとしんのすけに向けた


だが、信長は手で制する

信長にとって、しんのすけはかつてない程の旧知の仲であった


「う〜ん、あたた、あれ?ここどこ?ぁ!ノブちゃん!?」


しんのすけは打った頭をさすりながら辺りを見渡す

見知らぬ大人達が殺気だって自分見ている


でも、忘れえない…


目元にシワを作り老けた泣き虫な人物を見つけ


しんのすけは嬉しそうに信長を指差す


とたん、なんと!?、家臣達のざわめきがさらに波及する


家臣でも容赦なく斬り捨てる信長をトンデモない愛称で呼び捨てしたのだ


驚きは多く、光秀、家康、家臣全員がしんのすけの首が飛ぶと思った


「……しんのすけ、久しぶりじゃな?お主は相変わらず変わりないようだが?」

ククク、と不敵に笑いながら信長は言う


家臣達や光秀や家康、家臣達は、口をあんぐりと開けて眼を見開いていた


…女子供を容赦なく斬る冷徹な信長が突如現れた小僧に笑みを浮かべ親しげにしている様子に。


「ノブちゃん、オラのことは『しんちゃん』って言わなきゃダメよぉ?一度も呼んでもらってなくてオラ、寂しくて死にそうよ〜お嫁に行けなかったらどうしてくれるのよぉ〜」


しんのすけはオカマ口調で信長に擦り寄ると臣下の中から、無礼な!?と声が挙がる

しんのすけは信長に甘えるように膝に座ると叫んだ臣下を見て

「もう嫌だぁ〜あの子ったら私達に嫉妬しちゃってるわよ〜?もうヤーねぇ、男のデリオカシーは見苦しいのにぃ」

信長はしんのすけを咎めず逆に隣に控えていた蘭丸に命じ扇子で臣下の頭を叩かせた


なんともいえぬ和やかな雰囲気に次第と殺気立っていた臣下達に小さな笑いが溢れた



つづく。
しんのすけは場の雰囲気に察してか

「ケツだけ星人」と称してズボンとパンツを脱ぎ捨て下半身を露出しながら左から右へと蛇行し周囲を湧かせていった



信長に関しては家臣にすら見せたことがないほど楽しそうに涙を浮かべながらガハハハ、と豪快に笑った


まるで何十年と我慢していたかのような大笑いだった


周囲はこの様子に互いの頬っぺたをつねり合っては自らの眼を疑った



…信長様が人が変わられたように楽しそうに、笑われておると。


「あ、そういえばノブちゃん、ノブちゃん!耳貸して」


「はは、なんじゃ?しんのすけ?」


「ノブちゃんって短歌知ってる?」


「無論じゃ!して?」


「ホトトギスの短歌って歌える?」


しんのすけは、担任のみどりが言っていた言葉が気になり、それぞれの短歌の答えを伏せて信長にこっそりと耳打ちして、そのことを話した


「ほぅ、未来では…ワシや、豊臣なぞ知らぬが、たぶん筑前(羽柴秀吉)や三河殿(徳川家康)の性格をなぞらって短歌が詠まれたか…実に面白い!良かろう!お主の挑戦、この信長が受けて立とうぞ!」


信長は古ぼけた扇子を取り出すと、バッ!、と勢いよくと開きニヤリと笑う


そして信長は未来の話しは周りに伏せてホトトギスにちなんだ短歌の話をした


家臣達は互いの顔を見つめ合ったが、ややっ面白きなり、と膝を打った

家康もこれに承知の色を示す

だが、生憎、後の豊臣秀吉こと羽柴秀吉は戦のため不在であったため

本来戦勝会であった場を接待役の任についていた
明智光秀が秀吉に代わり句を考えることとなった


織田信長…

徳川家康…

明智光秀…

野原しんのすけ…

三人の偉大な歴史人と一人の幼稚園児が紙と筆を手に

ホトトギスの句を考えていた



つづく。
「では、まずは私からゆきますかな…」


紙に筆を走らせ終えると家康は手を挙げ


「鳴かぬなら、鳴くまで待とう、ホトトギス」


厳かに句を読んだ


オォ!、と周囲がどよめき
「三河殿らしいですな?」

と、信長は自らの膝を打つ
家康はイヤイヤっと赤くなりながら謙遜する

「光秀、ワシ等も負けられぬぞ!?早よう詠まぬか!」


そして信長は光秀に扇子を向けて無邪気な笑顔で促した

しんのすけは、ガンガレー!っとおかしな声援を送る


光秀に至っては、ははっ!と、慌てた様子で紙に句をしたためる


「で、では筑前殿に代わりこの明智光秀、ホトトギスを詠ませて頂きます…」


光秀はしくじれぬ手前、戦とは違う状況に手が僅かに震えているようで声が上ずってしまう


信長はそれを見るとククク、と不敵な笑みを浮かべ


「光秀よ、しくじった所で手打ちにはせぬぞ?」


と、囃し立てた


「え?手打ちってソバのこと?ノブちゃん!?いいなぁオラ食いたいぞ!?」


ついで、しんのすけは誤解して信長に蕎麦を所望した


周囲から大きな笑いが溢れ


光秀の緊張も幾分か紛れ


「では改めまして…鳴かぬなら、鳴かせてみせよう、ホトトギス」


と、詠んだ


周りが、確かに!、と頷いた

信長は「手柄取りの筑前らしいのぅ大義である」と

これを絶賛

光秀は普段、誉められることがないため眼を見開き紙を持つ手が酷く震えた



次に、信長はしんのすけを見つめ促す


「しんのすけ、お主は何と詠む?」


しんのすけは促されニヤニヤと笑みを浮かべ

お世辞にも綺麗とは言えない字をたて並べた紙を見つめる

「ん〜とね〜、鳴かぬなら、いいじゃない?、ホトトギス」


周りが、む?と首を傾げた

信長も同様首を傾げ問う

「しんのすけ、どういう意味じゃ?なぜ鳴かぬホトトギスを諦めた?」


「だって、鳴かないなら無理に鳴かせたら可哀想だし、待つのも疲れるし、鳴くのは自然のことだから…オラ達人間がとやかく言うことじゃないぞ!オラがもしホトチョットギスだったら絶対嫌だぞぅ〜」


しんのすけはサラリと言ってのける


家臣は理解できぬと、しんのすけを不思議そうに見つめた


だが信長一人、なるほど、と膝を打った



「お主らしくてよいのぅ」


「まぁね〜、じゃあ次はノブちゃんの番だよ?」


「うむ、鳴かぬなら、殺してしまえ、ホトトギス」


信長は静かに告げる


緩やかだった場の雰囲気が一気に凍りつく


周りの者は顔を強張らせるか、信長様らしい!やっぱり怖い!!っと内心頷きビビった


だがしんのすけ一人、殺す、という言葉の意味がわからず首を傾げた


「ノブちゃん、殺すってなぁに?」


「しんのすけ、お主は道を歩く時に虫を踏んだりせぬか?」


「うん…」


「踏まれれば虫は潰れて死のう、それが殺すということだ。」


信長は何処か冷たい表情で告げる


しんのすけは太い眉毛にシワを寄せて信長を見上げる
「でも母ちゃんが言ってたぞ!無闇に命を奪っちゃいけないって!父ちゃんは会社で浮気とかして母ちゃんに殺される〜とか騒いでも最後は許されるぞ!?ホトトギスだって虫とは違って殺そうとしなければ良いだけだぞ!命は大事なんだぞ!?ノブちゃんのおバカ!おバカ!作り直せー!殺すのはダメーー!!」


しんのすけは信長に掴みかかるとポカポカと頭を叩いた



つづく。
「痛たたたっ、わ、悪かった。しんのすけ!冗談じゃ!ワシが悪かった!」

信長は、勘弁!と、ばかりにしんのすけに手を合わせる


織田信長が冗談言い小僧一人に謝る等誰が想像しただろう

一同、アゴが外れんばかりに口を開いた





「ノブちゃん、冗談でも言っていいことと悪いことがあるんだぞ!?」


「すまぬ、しんのすけ」


「うんうん、じゃあ男同士のお約束して」


しんのすけは小指を突きだし指切りげんまんを説明し歌った



…ゆ〜びきり、げんまん!ノブちゃん殺すのはダ〜メ

…嘘ついたら針千本の〜ます!


「針千本飲ますとは…ずいぶんと物騒じゃのぅ?」


信長は苦笑した


小さな笑いが起き場が再び和やかなものとなる


「じゃあノブちゃん、新しい句を読んで〜」


「うむ、鳴かぬなら、ワシが泣こうぞ、ホトトギス」

しんのすけが促すと

信長は句を詠い、フッと、苦笑していた


「もぅ〜ノブちゃんったら!やればできるじゃない!?私は信じてたわよ!?あなたは出来る子だって!」
「よ、よせぇ〜!!ワシに男色の趣味はない!?」

しんのすけがオカマ口調で信長に抱きつき頬にチュッ、チュッとキスの雨を流す
信長は嫌々としんのすけを振り払おうとして一同爆笑して湧かせた


ただ、一人


愉しげな信長を複雑な表情で見守る者がいた








明智光秀であった




つづく。
しんのすけが戦勝会に現れる少し前




ユラユラと蝋燭の灯火が揺れる



10畳ほどある和室に男が二人


上座に足利義昭


下座に明智光秀



義昭は苛ただし気に頭を垂れている光秀を見下ろしていた


「光秀よ、そなたの働きで信長包囲網第一次、第二次と組むことはできた」


「はは!」


「だが、相変わらず信長は健在!何時になれば信長は討てるのか!?何時になれば、まろは京に戻れるか!?世間ではまろは滅びたと噂がたっていると聞く!光秀よ…猶予はないぞよ?そなた、信長に隙あらば斬れ」

「……ははっ」


「じゃが、まろはお主の手助けいたさぬぞ?当家とぬしとは悪魔で無関係、信長を討った後は自分の尻は自分で拭うがよいぞ?桜姫のためにもな…よいな?」


「この光秀、お役目必ず果たしてみせます!」



光秀は深く頭を垂れた

だが、脳裏には戦で信長に助けられた情景と

妹の笑顔が浮かんでいた




ユラユラと揺れる蝋燭の灯火は光秀の心と重なっているようだった……。



つづく。
しんのすけが現れてからというもの

安土城、城下の者を巻き込む

国をあげての

飲めや歌えやのドンチャン騒ぎとなった

豪華な料理が振る舞われ

美人な姫達に囲まれた。しんのすけは鼻の下が伸びぱなしだった

信長としんのすけが女形を演じての恋物語は盛況を呼び

最初笑っていた観客も袖を濡らして顔を上げられぬ者達で溢れた



信長は途中、光秀や家康にも声をかけ



三人の偉人と幼稚園児が女形を演じた


一人、真面目なため固い光秀も時が経つにつれて緊張がほぐれ笑顔が浮かぶ


それはまるでお祭りといっても同義である



観客の声援、笑い、泣き声が祭り囃子



楽しい時間がその場にいる者達を包んで



幸せを共有した



世の戦の哀しみや明日への不安はその時ばかりは



忘れたり、覚えていようとちっぽけな悩みにさえ思えるほど。




何時までも何時までも祭りは続く





安土城には生に満ちた人の声が絶えなかった






でも、どんなものにも終りがあるように





どんな祭りも何時かは終わりを告げる





伝令の報告が人の声や活気を奪った






「報告致します!毛利軍が大軍を率いて高松城の救援に向かう動きがあります!信長様、至急!筑前殿より援軍要請をお願いしたく!」




楽しげな祭り囃子は嘘のように静まり返り




信長の笑顔は消え失せ




光秀に命を下す




「日向(明智光秀)、頼めるか!?」



「ははっ!お館様の命なれば!この光秀、援軍に向かいます」


女物の金の刺繍が施された着物に身を包む光秀は膝を床について頭を垂れる

信長は光秀にそっと近づき


「うむ、ワシは中国攻めをするため京に上洛し前戦基地本能寺へ参る。この一件が終わったら…ワシは隠居する。光秀、ワシはお主を織田家の筆頭に推薦しようと考えておる。」

「……っ!?」

「天下統一がワシの夢じゃ共に歩もうぞ光秀…」


信長は一瞬笑顔を浮かべ

光秀に耳打ちすると肩を叩く



信長は光秀に党首の座を譲るつもりだった



しんのすけは一人、首を傾げたまま、ぽつーんとしていると重力に引かれて口を大きく開いた穴に落ちていた




つづく。
しんのすけはコロコロと暗い穴の中を転がる

不意に光が溢れた

行き着いた先はしんのすけが通う幼稚園だった


辺りを見渡すと


小学校のドリルを開いていてノートに手を走らせている者


紙にホトトギスの句を書き込んでいる者


で、あった


「オラ…まただ…」


しんのすけは紙を強く握り震えた



しんのすけは暫く考えて、一瞬、風間君を見つめるが諦めて社会のドリルを開いているマサオ君に今までことを騒ぎたてる


気にもしない様子のマサオ君は
「しんちゃん、歴史に興味あるんだ?じゃあコレ貸してあげるから、勉強邪魔しないでよ」

と、手で虫を払うように振ると歴史書を手渡して
カリカリと鉛筆をノートに書き込む




しんのすけは口を開いて何かを言いかけるが、止めて渡された歴史書を開く


それには歴史上の人物による事細かなことが記されていた。


だが、いかんせん、それは大人が読むような物で漢字がびっしりと書き記されている


平仮名の読み書きも怪しい、しんのすけには酷であった


しんのすけは本を視線で焼いてしまうのではないかと睨み付けるが、時間は無駄に過ぎるだけだぞ、と悟り

担任のみどりを捕まえると


織田信長に関する歴史を読んで聞かせてもらった


だが、しんのすけが聞く内容は信長が策略のためなら女子供でも容赦なく殺したこと、弟も然り、血も涙もない悪魔のようだったとする人物像であった

その後の悲しい末路も。

しんのすけは耳を塞ぐと幼稚園を飛び出した


雪の降る肌寒い銀世界へ


吐く息が白い


裸足で飛び出したために足がすぐにかじかんだし


凍った路面に何度も転んで頭やお尻を打った


打撲が赤黒く腫れる


道行く人々が奇異な眼でしんのすけを見つめる


…何事かと。


ぎり、と奥歯を強く噛んで、しんのすけはボロボロになっても走り続ける



とたん、また転んだ


がむしゃらに走った先


しんのすけは、かすかべぼうえいたいごっこでよく遊んでいた公園にいた

転んだ拍子に積った雪に埋もれたしんのすけは、もがかず拳をギュッと握り締める

しんのすけは目の前が真っ暗だった


信じていた友達に背を向けられ


本一冊でノブちゃんに対する心が揺れ



しんのすけにとって全てが真っ暗だった


一度、ゴツンと自らの頭を叩く


11月の夕、しんのすけは哀しみのため吼えた


晴れない嵐を払うかのようにように…



戻らない日々を返せと。


ノブちゃんを悪く言って嘘をつくな!と。




しんのすけの闇は自らを包み、それは重力に引かれていった。





つづく。
夜明け近く


秀吉の援軍に向かう道中、光秀は迷っていた


天秤にかけるのは


命を賭して自分を何時でも助けてくれた信長


妹の笑顔…


光秀にとって苦渋の決断



否、天秤にかけることさえうつけ者!と自らを罵った


だが、決断しなければなかった



中国攻めに備えて前線基地である本能寺にいることを知っているのは我が一人、本能寺の広さにして守備も手薄、よもや「味方が裏切るとは夢にも思わないだろう…」、と

首を跳ねるなら今が好機

今をもって光秀は修羅となるしかなった


「敵は本能寺にあり!」


光秀は進路を変え叫ぶ


少将が首を傾げる、なぜ本能寺ですか?、と。


光秀は首を傾げた兵の一人の首を躊躇なく斬り捨てる

「ついて来なければ骸となるのみ!臆病者もいらぬ!もう一度言う!」




敵は本能寺にあり!






夜明けは近づいていた




つづく。
1582年6月2日、早朝

本能寺燃えゆ…


しんのすけは焼ける匂いに顔をしかめた


だが、顔は生気に満ち溢れ走り出した


見慣れない、いくつもの障子を開け放って


居間に白装束姿の信長と対面した


右肩には矢が一本、不自然に生やしていた。


「ノブちゃん…」


「しんのすけか…おぬしとは節目、節目で会うのぅ」

「光秀が裏切ったの…?」


「未来の世界というのは…何でもお見通しか、恐れ入る…その通りだ」


「嘘だ!!!」


しんのすけの叫びが響く


しんのすけ自身、今見る景色を全て認めたくなかった

願うなら、これが夢であって!っと思った


「しんのすけ…」

信長は困ったように眉を潜める

今まで勝てないと言われた戦場を知恵と力で乗りきってきた信長にも

今なんと、しんのすけに声をかけてよいか器用者と呼ばれた脳裏には浮かばなかった

「嘘だ!嘘だ!嘘だー!!み、皆でホトトギス読んだぞ!徳川家康!明智光秀!ノブちゃん!みんなで!みんなで!!…楽しく笑ってドンチャン騒ぎしたぞ…なんで…こんなの!全部嘘だぞ!!皆でオラのこと騙してるんだ!!」


しんのすけは叫び終えると瞳を潤ませ、ぺたん、と床に尻餅をつく

「嘘だ…みんな嘘だぞ…」

と最後に呟いて瞳から涙の雨を降らせた


「しんのすけ、少し昔話に付き合ってくれぬか…そして話し終えたら逃げろ」


信長はしんのすけに近づいて頭を撫でる

そして回想する

自らの生い立ち、部下に指示して弟を殺したことや、比叡山の焼き討ちの一件…自分の手がいかに赤く染まっているかを。


話し終えると


信長はしんのすけに軽蔑されると思った



…人殺し!、人でなし……様々と言葉は浮かぶ



だが、返ってきた言葉は意外なものだった







「ノブちゃんのウソつき!あとオラは逃げないぞ!」


「ウ、ウソなど…ワシは申しておらぬぞ?それに逃げねば焼け死ぬぞ!?」



「じゃあ、なんでノブちゃんは泣いてんだ!!?オラは納得しなきゃ此処を離れないぞ!?」



「なっ…!?」



信長はハッとして額に手を触れると


涙がいつの間にか溢れていた


そして、しんのすけの強い意志が宿った瞳に折れた



「確かに泣いておるわ…遠い昔に捨てた哀しき涙よ…」



信長はそう言うと「うごぐげ」と奇声を漏らし、スーハー、スーハーと過呼吸になり、顔は涙と涎でべしょべしょになった。


「誰がなんと言おうと、ノブちゃんは泣き虫だ!悪く奴はオラが許さないぞ!?だからオラと一緒に逃げよ!!」


しんのすけは涙を流したまま信長の袖を掴んで必死に引っ張った


だが信長は動こうとはせず

「逃げろ…しんちゃん……ワシを置いて」


かすれた声で、ノブちゃんは言った。しんのすけは語尾を強めた


「しんちゃんって言ってくれてオラ…嬉しいぞ!?でもノブちゃんとオラは友達じゃんか!?置いてなんかいけるかーー!!」


「友か……良い言葉じゃ。では、しんのすけよ、ワシの…友としての願いを聞いてくれぬか?光秀にあることを言ってきて欲しいのだ」


「なに?」


「それはな……」


信長は友という言葉を噛み締めるように反芻すると、しんのすけに言伝てを告げた


だが、しんのすけは眉を潜め


「そんなの、自分で言えばいいじゃん…ノブちゃん」

「ワシとしんちゃんは友と言ったはず…頼む。それにワシはここに残っている他の者も助けねばならぬしな…自分一人だけ助かるつもりはない…侍の本分に恥じるのでな?あと、お主が上手くやればこの戦は終わりワシは助かることに繋がるやもしれぬぞ?」


信長は笑顔で淡々と告げると、しんのすけを掛け軸の裏にある隠し通路に入れる



信長は嘘をついていた





つづく。
信長がしんのすけに促した隠し通路は光秀軍に繋がっているはずなどなく



ただの脱出路であった



「ノブちゃん、オラ必ず言って戻ってくるから!ノブちゃん死んだらダメだぞ!」

しんのすけは信長に向き直ると小指を突き出す


指切りげんまんだった


信長は小さな幼い小指を見据え笑って指を絡めた





…指切りげんまん


…ノブちゃん嘘ついたら


…張り千本のまーす!



「男同士の約束だ。しんのすけ」



信長は笑って泣いていた






しんのすけは約束終えると隠し通路の中を走って行った




信長は一人



おもむろに懐から古ぼけた扇子を取り出す


それを開くと筆と墨汁を取り


筆を扇子に走らせる

暫くすると

…雨が、降っていた


ザーーッと止まない雨音に
信長は閉じていた瞳を見開く

そして徐に舞う


…人間五十年、化天のうちをくらぶれば夢幻の如くなり、ひとたび生を受けて滅せぬもののあるべきか


台詞を口に、優雅にそれを舞う



それを終える頃には周りはぐるりと燃えていた



…これまで。



不意に信長の肩に二つの手が乗せられた


信長は悟るとボロボロと涙を流しながら笑みを浮かべた



「ずっとワシを見守っていたのか…父上、勘十郎…」




本能寺は燃える火に焼けていった






つづく。
しんのすけは暗い道を走って行った



不意に光が溢れたので、しんのすけは飛び込んだ


焼けた匂いがツーンと強く鼻孔を刺激する


周りは一面、焼け野原だった

崩れ落ちた建物の残骸が無惨に火の強さを物語っていた


そして、建物の中央に明智光秀が一人佇む



しんのすけは制止する兵の弓や槍をかわして風になる


お前は!?、と息を飲む光秀と、駆け出すしんのすけ


しんのすけは光秀にタックルをかました

光秀は衝撃で地面に倒れる

「ばか!!!!」


激昂して、しんのすけは光秀に怒鳴る


しんのすけは胸が痛くてたまらなかった

だから、これだけは言わないと気がすまなかった


「ノブちゃんから伝言だぞ『ワシはお前を恨まぬ、初めてお前の眼を見た時ワシが自分の都合のため殺した弟の勘十郎を思い出した…だから恨まぬ…だから…ワシの代わりに天下を取れ!禿げネズミやタヌキにやられたりしたらワシは決して許さぬ!生きろ!』…って言ってたぞ…」


しんのすけは淡々と言伝てを言うと、泣きたくなるほどの悲しい気持ちがよけいに強くなるばかりだった

しんのすけは背を向け

「光秀のおじさん、オラはおじさんのこと絶対許さないぞ…でも、死んだらノブちゃん悲しむから…死んだらもっと許さないぞ!」

と告げ

先ほどの隠し通路に走った
信長に言伝てを伝えたと言うために…


例え、もう遅かったとしても伝えずにはいられなかった


……



そうか…。と光秀は聞き終えると天を仰いだ


晴天の青空…




大粒の雨が大地を濡らしていた





つづく。


しんのすけは暗い道を走る途中、言伝てぐらい言わせろー!!、と怒鳴った



急勾配がしんのすけを嘲笑うかのように重力に沿って引っ張っていたのだ



明るい日差しがしんのすけの眼を差していた



周りを見ると馬上におり

しんのすけは一人の武者にしがみついていた


その背中には見覚えがあった


「む…!私の…背中にいるは何者…!?」


苦しげなその声は光秀であった


「ぁ!光秀のおじさん!?」


「し、しんのすけか…いつのまに…」



「オラ…気付いたらここにいたんだぞ」



「そうか…私も…いや、わっちもヤキが回ってきたか…フフ」

光秀は自嘲めいて言うと口調が少し変わり

しんのすけは首を傾げた

「ん、どしたの?」


「もともと、こうゆう喋り方でしたんで、あっしは…」


「光秀のおじさん、ウソつきだぞ…」


「わっちはウソをつくのが性分みたいに生きてきたんで…」

光秀は笑顔を作り

腹痛がするので自分の腹をさすった


「で、光秀のおじさん、なんで一人なの?」


「逃げてるんでゲスよ…」


「何から…?」


「は、禿げネズミからね…ぅう!」


光秀の苦しげな苦痛が声をあげ俯く


息を絶え絶えに肩を上下させる


「おじさん…!どこか痛いの!」


「へい、ちょいと腹痛でね」

「なーんだ、そそかしいなぁ〜死んじゃうのかと思ったじゃんか!?」


「へへ…ご冗談を」


光秀は気丈に笑うも視界が眩み

手綱を持つ手が緩み落馬した


サッカーボールのようにゴロゴロと転がる光秀は七転八倒し地面に仰向けに倒れる


胸には矢が三本刺さっていた

そしてドクドクと赤い血が地面に広がってゆく

「おじさん!!」


しんのすけは馬から飛び降り、光秀に駆け寄る


そして、八つ当たりするように、死ぬな!約束破るな!!、と叫ぶけれど


光秀はただ笑顔を浮かべ


「しんのすけ…嘘をついてすまぬ…だから…信長様に叱られてくる」


口から血を垂らしながら


光秀は、微笑んでそう言い残した

柔らかな、幸せそうな、儚げな微笑みだった。



「嘘つきーー!!ノブちゃんも光秀も!みんな!みんな!嘘つきだ!!!ホントは皆、痛いのになんで笑うんだ!?痛かったら泣けばいいんだぞ!悔しかったら泣けばいいんだぞ!頭にきたら泣けばいいんだぞ!嬉しかったら泣けばいいんだぞ!聞いてるのか!泣き虫侍どもー!!!!」



しんのすけは光秀を何度も揺すり叫んだ



空に向けても叫んだ



天と地


どこに彼らがいようと


その叫びが届くように…




そして、しんのすけは静かに消えていった。





つづく。
「しんのすけ!お前とは絶好だ!」


桜舞う季節、風間くんの声が響く




風間はそう、しんのすけに告げると走った



途中、土手にさしかかると

灰で汚れ、衣服がボロボロに破れている、しんのすけと出会った



「しんのすけ…お前どうしたんだよ…!?」

風間はしんのすけの異様な様子に驚いて駆け寄った

…ただ事じゃないと

「風間くん!オラ…!オラ…!風間くん!ネネちゃん!ボーちゃん!マサオくん!みんな、みんな!なんと言おうと友達だから!だから……」



しんのすけは言葉が続かなかった


涙と鼻水で顔をクシャクシャにして言葉を発しようとすればするほど意味をなさなかった


不意に、春風がしんのすけの肩に手を添えた


しんのすけは慌てて後ろを振り向くが誰もいなかった


その後、騒ぎを聞き付けた園長先生達や、ボーちゃん、ネネちゃん、マサオ君が駆けつけ、しんのすけは病院に運ばれた


幸い大した怪我はないものの。


精密検査のため一週間ほど、入院することとなり


見舞いには
ボーちゃん、ネネちゃん、マサオ君


そして…



風間くんの姿があった



………



……



夕方。


風間くんは見舞いを終えると


扉に向かい

帰り際

「しんのすけ、今度、無茶したら承知しないからな!?」

しんのすけを叱る

それは友を心配する気持ちが詰まっていた



風間くんが帰ると


しんのすけは一人、窓の外に映る桜を見つめていた

風に揺れて、木漏れ日に包まれながら桜の花びらが舞ってゆく


それは幻想的な光景だった


そして不意にコツン、としんのすけの頭に落ちてきたモノで邪魔される


拾いあげるとそれは



字が書き込まれた扇子だった



長くも短くもない字の綴りは漢字が含まれているため


しんのすけは誰か来たら、コレを読んでもらわなきゃと思った


でも、その字を見ているとしんのすけの眼に自然と涙が溢れて止まらなかった


「泣き虫侍…」



唐突に誰かに語るように、囁きが漏れていた。




おわり。



※長文乱文失礼しました。結構、大幅カットしてしまったシーンもありましたがいつか機会があれば是非また。


書かぬなら

書くまで待とう

作品を


長編お疲れ様でしたわーい(嬉しい顔)
面白かったですぴかぴか(新しい)
ストーリーに引き込まれました指でOK
次回作にも期待してます手(パー)
いえ、色々ありお見苦しい点がございましたが

そう言っていただけ

とても嬉しいです

正直、書いていて夢にしんのすけが出て来て

何かを叫び、肩を叩かれて朝を迎える日もあり、長文乱文ながら、私自身良い経験になったと思います

m(__)m

> 侑紫さん
その言葉で自然と笑顔が浮かびますわーい(嬉しい顔)

今後も書いていければと思っています

次回作は恐ろしいことになると思いますあせあせ

色んな意味で。

たぶん賛否両論あると思いますので、私自身受け止めたいと思いますあせあせ

コメ本当にありがとうございました

> ちかちゃんさん
イイハナシダッタナー
いやあ良かった
本当に良かった
終わって良かった
「まったく続きまだかよっ!!」って思えるような作品でした!自分は楽しかったし好きですねこの作品は!!
ありがとございますわーい(嬉しい顔)

時間がかかりましたが
なんとか終えることができましたあせあせ

御声援ありがとうです

> Mrさん
一気に読んでしまいましたわーい(嬉しい顔)とても素敵な作品ですねぴかぴか(新しい)

次回作も期待してまするんるん頑張って下さいぴかぴか(新しい)
> たららQppさん


ありがとうございますわーい(嬉しい顔)

機会を見て投下したいと思います。

御声援とても嬉しいですぴかぴか(新しい)
歴史もしんのすけも好きなのでどうなることかと思いましたが、うるっときました。
泣き虫侍面白かったです。

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