全体的な感想を言うと、先月書いた通りで、PavementやYo La Tengo、サーフ・ロックを連想しちゃいます。他にも細かいことはいくつもありますが、面倒なので端折ります。
で、これも前回書いたことなんですが、全曲ブルース(哀しみ)が漂いまくってます。まさにPavementのラストアルバム“Terror Twilight”級の哀しみです。ポップなんですけど享楽的なポップさではありません。ここがもう個人的にツボすぎりわけです。
ってか、Yo La Tengoがどういうバンドかまともに書いたことないので、この機会にちょっと詳しく書いときます。
日本で彼らほど過小評価されてるバンドはあまりないと思うので…
完全に個人的な考えですが、言わせてもらうと、Yo La Tengoは90年代を代表する二大ノイズ・ロック・バンドの一つだと考えてます。もうひとつはSonic Youthです(あるいは、彼らを90年代というよりも80年代のバンドと言ったほうがいいのかもしれませんが…)。なぜか若い世代の人はSonic Youthは聴いたことあるけどYo La Tengoは聴いたこと無い人が多いと思います。なんででしょうね?Yo La Tengoのほうが断然聴きやすいのに…
Sonic Youthと同様にYo La Tengoもおしどり夫婦で有名です。まぁあの夫婦みたいにクールでスタイリッシュじゃないですけどね。見た目はどこにでもいそうなおじちゃんおばちゃんですから。それにデブメガネの大男の3人編成です。
初めのほうに書いたように、両バンドともノイズ・ロック・バンドです。ただ、同じノイズといっても種類が違います。ここが重要。大雑把にわけて2つに分けることができるんです。
Sonic Youthがどういうノイズを出しているかというと、硬くて尖ってますよね。ヒリヒリして危うい感じがすると思います。
一方、Yo La Tengoのそれはどうかというと、柔らかくて丸みがあります。温かく込まれるような感覚です。
で、柔らかい方のノイズなんですけど、Yo La Tengo以外そんなに思い浮かばないんですよね。有名どころで言うと、きわどくPixiesが入るくらいかなって感じです…要は当時オルタナティブ界隈であまり好まれる音じゃなかったんですね。反主流を掲げるオルタナティブな人たちは、楽曲がポップになることを嫌ってましたから。だから柔らかいノイズは扱いづらかったんでしょうね。