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アナタが作る物語コミュの【SF】小人閑居して不善を為す

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【作品一覧【単発/完結】】
 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=39667160&comm_id=3656165

※注意※

この話はAGさん作
【SF】ダミー
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=77120719&comment_count=5&comm_id=3656165
の別バージョンになります。

同一の世界と時代を舞台にしてますが、原作とは似ても似つかないモノになっています。
多少下品な表現が含まれるので、原作の雰囲気を損なう恐れがあります。
AGさんゴメン。
本当にごめんなさい。




+++++++++++


 ロイ・デッカード
 27歳。男性。

 所属:レジスタンス特殊工作班

 射撃:A
 体術:B-
 精神力:B
 調査力:A
 潜入術:A+
 特殊技術:C

【任務(重要)】
 
 政府が隠匿する地下都市『Waltz101』の潜入調査。
 及び収容者の保護と『スラム』への移送。

【備考】

『Waltz101』は他の都市と同じくパラダイスの落第者を収容したモノだが、収容者は全員女性。
 このエリアで唯一の『女社会』である。
 近々新型ダミーの支給が予定されているので、それに紛れての潜入が容易と推察される。
 保護する収容者の数は問わない。

 なお、工作員が捕えられ、或いは殺されても当局は一切関知しない。





 排気ダクトから入り、整備用の通路や下水を通ってどうにか居住区へ出た。

 第一段階はクリアしたと、ロイは軽く息をついた。
 ここまでたどり着くのに何人の前任者(の死体)を見た事か。

 キャットウォークから大通りを見下ろすと、作業ロボットや人間が行き交っている。

 資材を積んだ建築マシン、くるくる飛び回るアイボット、そして生きて動く女たち。
 幼い少女から皺くちゃの老婆まで年齢はまちまちだが、全員『Waltz101』のロゴが入った灰色のジャンプスーツを着ていた。

 その誰もが清潔で健康そうだ。

 灰色の群れの中、所々に煌びやかな異彩が見える。
 着飾ったハンサムな青年、逞しい肉体に鋲を打った黒革のベルトだけつけた巨漢、水兵服の美少年。

 ――ダミー
 パラダイスの選定から落第し、都市に収容された者達に一台ずつ支給されるアンドロイド。

 その性能は高く、機能は幅広い。
 家族で友で召使い。
 恋人にも奴隷にもなれる家具。

 その容姿と性格は持ち主の嗜好に合わせて簡単に変える事ができ、飽きる事は決してない。

 つまりは自分の境遇に不満をもった落第者が暴動など起こさないように与えられた飴玉であり、監視装置のついた首輪とも言えた。

 男には女性型が、女には男性型が支給され、不定期にアップデートが行われる。

 そう、この都市に人間の男は存在しない。

『俺の他は……な』

 折しも今回導入される新型は、より人間に近く作られているという。

 体温と鼓動を持ち、赤い血と熱い涙を流し、言葉にできない事を目で訴えかけ、時には主人と食事を共にする。

 機械が人間のフリをするのは難しいが、その逆、人間が機械のフリをするのは容易いに決まってるとレジスタンスの作戦司令部は考えた。

 ロイもそれには同感で、むしろその後、収容されている女性を説得して連れ出す方が大変だろうと思っていた。
 自分は同じ任務について男社会に潜入したミナほどハニートラップに長けていないと。


 予定ではどこか適当な住居に入り込み、そこにいるダミーを破壊して成り代わる事になっている。

 大通りに降り、人混みに身を任せながら周囲を観察する。
 誰もロイを不審に思わず、振り返りも二度見もしない。

 作戦前に皮下に埋め込んだチップは特殊な電磁波を出し、監視装置から生体反応を隠す。
 機械が見ても人間が見ても、今のロイは新型のダミーにしか見えない。

『あれにしとくか』

 アパートの二階。
 住人が留守なのだろう、政府のマークが入ったコンテナが置きっぱなしのドアがあった。
 
 コンテナの中身は件の新型ダミー。
 起動前のダミーはマネキンと大差ない。
 素早く取り出し、心臓部を破壊してダストシュートに放り込む。

 ドアの電子ロックは幸いにも訓練で見た事のある形式で、難なく解除して空のコンテナと中に入った。

『何か……いる』

 住人は留守のはずだが、人の気配があった。
 新型ダミーと交換される旧型のダミーだろう。
 さっきと同じように処分するつもりだった。

 手元に残ってる武器は、2発分のエネルギーしか残ってない熱線銃と、発振器の破損した高振動ナイフのみ。

 だが、大戦時の戦闘用アンドロイドならともかく、人間に媚びを売る事しかできないダミーだ。
 外界に跳梁跋扈する棘付き肩パットの野盗や、死の爪と呼ばれる凶暴な変異生物ほど手こずる事はないだろうと、ロイは判断したのだが。

『何……だと?』

 リビングで洗濯物を畳んでいたのは、見目麗しい美青年でも可憐な美少年でもなく、2メートル近い巨大なクマのぬいぐるみだった。
 黄色いひよこのアップリケのついたエプロンをしたクマのぬいぐるみは、太い手で器用にブラジャーを畳んだ。

『あれって、そう畳むのか』

 クマのぬいぐるみはロイに気づくとつぶらな瞳を赤くギラリと輝かせ、ゆらりと動いた。
 次の瞬間、クマのぬいぐるみはロイに肉迫しており――

“どすっ”
「ガハッ!?」

 腹部への衝撃、舞い散る洗濯物。
 反転し、暗転する視界。

 最後にロイの目に映ったのは、青いストライプの入ったショーツが床に落ちるところだった。


(コメントに続く)

コメント(12)


「これが今度新しく支給されたダミーだって?」

 暗闇の中、どこからか声がする。

「ニュースで聞いたけど、そりゃあもうスゴイらしいね」
「何でも言葉使いや表情から人間の心や気持ちまで読み取って行動したり喋ったりするんだって」

 ロイは自分が目を閉じたまま横たわっている事に気が付いた。

「へぇ…そいつは、フォークト=カンプフ感情移入度測定法をクリアできるかもな」

 低くかすれた笑い声。

「それって、かなり人間じゃん」
「えーマジヤバい」
「ちょーウケる」

 ひそひそと言うには甲高く賑やかで、可愛らしい幾つもの声。
 甘いような生臭いような奇妙な香りが鼻をくすぐる。 

「そろそろ再起動するぞ……ほら」

 低くかすれた声と同時に真っ白く強烈な光が瞼に刺さり、ロイは反射的に飛び起きた。

「……ッ!?」

 飛び起きたつもりだったが、身動き一つできなかった。
 全身を拘束されていた。
 それも全裸で。

『なんじゃこりゃあああああっ!?』と大声で叫びそうになるのをぐっとこらえる。

 武装解除され拘束されてる段階で状況はすでに詰んでいるが、敵にわずかでも情報を与えるわけにはいかない。

「おぉ〜」
「あ、瞬きしてる」
「きゃっ!こっち見た」
「ねぇねぇ、触ったら噛みつく?」

 周囲から上がる感嘆とどよめき。
 これだけは自由な眼球を動かすと、十数人もの女に囲まれているのがわかった。
 誰もが目を輝かせてロイを見ていた。
 何人かは両手で顔を覆い、指の隙間からある一部分を凝視していた。

「先生、これ本当に新型のダミーなの?」
「そうだ。本物の人間の男そっくりだろう」
「本物みた事ないからわかんない」

 先生と呼ばれた女はロイの枕元で何かの制御卓をいじりながら、低くかすれた声で『くくく』と笑った。

 異様な女だった。

 他の女たちと同じように『Waltz101』のジャンプスーツを着ていたが、その上に薄汚れた白衣を羽織っている。 
 髪は白く、肌も白く、その顔立ちは美しさも醜さも感じない凡庸なものだったが、ロイは違和感を感じた。

 作り物めいていると。

 そして女の背後に、巨大なクマのぬいぐるみが立っているのを見て、ロイはこれまでの事を思い出し、悟った。 

『このまま治安局に引き渡され、拷問&処刑で任務は失敗か』

 速やかに奥歯に仕込んだスイッチを噛んで、脳を吹き飛ばす必要があるだろう。

「新型のダミーって、先生のヨハン・ウルリッヒ・ルーデル少佐より強いの?」
「ヨハンは三世代前の旧式だが、マーシャルアーツを多少仕込んでいる。人間そっくりが売りの新型に遅れをとる事はないさ」

 先生に尋ねた少女は、囚人服を着たウサギのぬいぐるみを連れていた。

『このぬいぐるみがダミーだと!?』

 おそらくウサギもダミーだろう。
 それはロイをひどく驚かせたが、それよりずっと重要な事があった。

『俺がレジスタンスの人間だとはバレていない』

 女たちは彼が新型のダミーである事を何故か疑っていなかった。
 もちろんしゃべったり動いたりしたら、速攻で人間だとバレるだろうが。

「つーかさ、なんで新型がこんな事になってんの?」
『それだ!俺もそこが知りたい!!』

 ロイの心の叫びが聞こえていたのかいないのか、先生は制御卓を指先でこつこつ叩きながら答えた。

「中央に近い都市なら、即日全員に新型が支給されたろうけど、101じゃなぁ……」

 落第者の都市は、伝染病などによる全滅を警戒して国内のあちこちに分散されている。
 中央と辺境の距離の差が、額面通りのサービスを受けられるまでのタイムラグを生んでいた。

「この中に、即時配給の申請を出した者はいるか?」

 煩雑な手続きを踏んで申請を出せば、いくらか融通は効く。
 
「はいはーい。それあたし」
「エインセル、やはり君か」

 金髪に緑の瞳の女が手を上げ、先生は納得したように頷いた。

「エインセルの部屋の隣は私だ。配布先を間違えたのだろう。何も知らないヨハンは新型を侵入者と間違えて迎撃した……解体前に私が帰ったからよかったもののな」
『あながち間違いじゃないとか言えない』
 
 帰宅した先生は、クマのヨハン少佐にマウント取られてボコボコにされてる最中のロイを確保し、近隣住人を招集して今に至ると。

「ついでに暇だからここで新型ダミーお披露目会でもしようずとな」
『ついでで人を裸に剥いて縛って晒すのかお前らは!!』

 ロイは自分が感情が表情にでないタイプである事に感謝した。
「というわけで、ものども存分に新型ダミーを堪能するがいい」
「わーい」
「おさわりOK?」
「OK」
「やったー」
「先生ありがとー」
「礼なら申請をしたエインセルに言え」
「エイ感謝!」
『やめろーーーーーーっ』

 女たちはよってたかって身動きできないロイをもみくちゃにした。
 白魚のような手が何本も、ロイの輪郭をなぞっていく。

「あれ?ここの形、うちのダミーと違うよー」
「何か短くね?」
「なんでカバーがかかってるのかしら?」

 遠慮も容赦も恥じらいもなく、女たちはそれを掴んだり持ち上げたりした。

『人が気にしてる事をぉぉぉぉぉぉっ』

 ロイの顔だけは無表情だったが、心の中では血の涙を流していた。

「人間そっくりにこだわってるから、個体差が生じてるんだ。使用時にはそれに応じた形になるから問題あるまい」
「先生、新型のおでこから水がしみ出てるけど大丈夫?」
「それは汗だ。人間は男も汗をかく。随分と再現力が高いな、この分では涙を流すだろうし血液も赤いだろう」

 ロイは頭の中で必死に素数を数え続け、外部からの刺激や言葉の暴力から気をそらした。

『女って……こんな生き物だったっけ?』

 少なくともスラムの古株や、レジスタンスリーダーの傍にいる女性はこんなじゃなかった。
 都市ほど衛生的な環境じゃないから、多少は汚れてはいる。

 だが、安全で清潔な都市の暮らしや、時にはパラダイスに住む栄誉を捨て、真実の愛に生きる事を選んだ彼女達は。

 強く、美しく、凛としていた。

 間違っても『男の乳首って何の為についてんの?』とか聞きながら摘まんで引っ張ったりなんかしない。



 数える素数が3万桁になった頃、あたりは静かになっていた。
 部屋の中には先生とヨハン少佐。それとエインセルと呼ばれた金髪の女が残っていた。

「そろそろ消灯だ。エインセルも部屋に帰るといい」
「……彼は?」
「容姿と性格をいじるのでなければそのまま持ち帰れる。だが、こいつに合うサイズの服が無い」
「ちょっと待ってて、とってくるわ!」

 部屋の中は先生とヨハン少佐だけになった。

「さて新型ダミー君、お名前を教えてもらえるかな?」
「…………」

 答えられるわけがない。

「どんな生まれの人間にも、人間には名前があるもんだ」

 先生はニンマリと笑った。

「いつから気づいて……ッ!?」
「最初から。笑いを堪えるのは本当に辛かったぞ」
「貴様ァァァァァァァッ!!」

 ロイは叫び、先生は爆笑した。
 やがてむせて咳き込む先生の背中をヨハン少佐がさすった。

「それで、君の名前は?」
「人に名前を聞くならそっちから名乗ったらどうだ」
「自分の立場をよく吟味してみようか」
「……ロイ・デッカード」
「私の事は、皆、先生と呼んでいるから君もそう呼ぶといい」
「名乗る気ゼロか」
「ちなみに“調教の先生”の略だ」
「ちょっ!?」
 先生は『Waltz101』におけるダミー事情を、聞かれもしないのに語り出した。

 ダミーは持ち主の思い通りに容姿や性格が変更できるアンドロイドだ。
 だが、機械に弱い女性は多く、大胆な変更も細かい調整もできない者が続出した。

「昔からいるよな、エンジンルームをあけられないとかビデオの予約できないとか平仮名でしかメール打てないとか」
「ヒラガナって何だ?」

 そんな機械限定で不器用な女性に代わって、ダミーの再設定をやるようになったのが先生だった。 

「それでクマだのウサギだのが……」
「子供とケモナーにはバカウケだぞ。それに美形は簡単過ぎてつまらない」

 作るのはもちろん外観だけではない。

“オレ様”とか“草食系”とか大雑把なリクエスト聞いてそれに見合った感情パラメーターを調整したり、特定の条件下で決まった台詞や動作を実行するよう仕込む。

「いってらっしゃいのキスから壁ドンまで、なんでもござれだ」
「どんな技だよ壁ドンって」
「だから、君がダミーじゃないってのはすぐにわかった」
「わかっていたら、何故気づかないフリを?あんたはひょっとして……」

 ――レジスタンスの協力者?  

「いや、暇だったからだ」

 治安局に通報したら、ロイが逮捕されてそれで終わり。
 それではつまらないので、拘束して仲間を呼んだ後はなりゆきに任せた。

「おかげで今日はとても面白かった。乳首を摘ままれたまま無表情を貫こうと頑張る君は実に最高だった」

 レジスタンスが打倒するべきなのはこの国の体制ではなく、目の前の白い悪魔ではないのだろうか?
 ロイは真剣に悩んだ。

「この都市は安全で、退屈で……それが苦痛で仕方ない。死ぬまでの何十年、する事が何もないんだ」

 パラダイスの選定から漏れ、落第した者達。
 この国から必要とされない者達。
 何かを成す事を許されず、数合わせで生かされてるだけの者達。

 誰もが娯楽と喜びに飢え、ただ流れるだけの時間をやり過ごそうと悪戦苦闘している。
 ダミーの調教もその一つにすぎない。

「ロイ・デッカード、君には期待している」
「……何をだ?」

 任務を成功させる事?
 それとも……

「何がどう転んでも、きっと私は面白い」
「糞喰らえ」

 ロイは思わず唾と悪態を吐き捨てた。

「面白い?退屈が苦痛?ふざけるな、外の世界の何も知らないくせに」

 政府高官の愚かさが引き起こした戦争。
 荒廃した国土。
 人は一杯の水で殺し合い、豆の缶詰一つ開ける度に運を試さなければならない。

「それに引き換えお前らは、ロボットに守られたきれいで安全な場所にいるじゃないか、明日の心配なんてした事なんかないだろう?朝が来る度誰かが何かで死んでて、次は自分かもしれないとか思った事ないだろ!」

 火を噴くような怒りに、先生はただ微笑んだ。

「君には私の芝生はさぞかし青いのだなぁ」

 それは何か眩しいものを見るような目だった。

「先生、服持ってきたからダミーの拘束解いて」
「はいよ」

 8時間ぶりに解放されて自由の身になったロイが最初にしたのは、エインセルからもらったパンツを履く事だった。
 それから黒い詰襟の服を着て、靴を履くとようやく人心地がついた。

『こいつら、男の生着替えのどこが楽しいんだか』

「ほう、学ランか。意外と似合うな」
「こっちの緑のブレザーと悩んだけどね」

 それは普通、27歳の工作員が着るものではない事をロイは知らなかった。 

 先生はロイに耳打ちをした。

「治安局に通報されたくなかったら、このままエインセルのダミーのフリをする事だな。幸い彼女は君の顔と身体を気に入っている」
「それは俺が彼女をさらって構わないという事か」

 エインセルはロイが今まで知った『Waltz101』の女の中で一番まともで優しくて綺麗な人間に見えた。
 掴んだり摘まんだりせず、なんというか自分の事を尊重してくれているような感じがした。
 連れて行くなら彼女のような人がいいだろう。

 ふと、外の青空をエインセルと見上げる自分を思い浮かべた。
 それはなんだかとても素敵な事に思えた。
 彼女と一緒なら、赤い夕陽も綺麗なモノになる、そんな気がした。

 ちなみに一番邪悪で、絶対連れて行きたくない女はぶっちぎりで先生だった。
 レジスタンスは即日壊滅し、スラムは更地になるだろう。
 
 先生はロイには答えず、エインセルに話しかけた。

「エインセル、本当にこれの容姿も性格もいじらなくていいのか?」
「もちろんよ!彼ってばあたしの理想の“平凡受け”なんですもの!」

 エインセルは大輪の花が咲くような美しい笑顔を浮かべて、ロイには意味不明な単語を口にした。

「平凡、受け?」
「エインセルは腐女子だ。生身の男に性的興奮は感じない……どうやって口説くのか楽しみだ」

 未知の領域の嗜好に触れ茫然とするロイが引き摺られていくのを先生は爆笑しながら見送ったのだった。


『Waltz101』

 パラダイスから落第した女性が収容される地下都市。

 落第した女。
 女として落第した人間が集められた場所。

 それが意味する事をロイが思い知るのは、これからしばらく後の事。



【終】 
『ダミー』の女社会はこんな感じと。
ろくでなしが暇を持て余すとろくな事にならないという話でした。

フィリップ・K・ディックみたいな話を書きたいと思ったのにこのザマです。
うっかりするとニンジャスレイヤーやフォールアウトになりそうでした。

女しかいない世界は、日曜劇場の『ごめんね青春』を見ればわかると思います。
自分も高校は女子クラスでしたが…あんな感じです。


以下おまけ

・ロイ・デッカード
有能で不幸な工作員。
レジスタンスの科学者が乏しい設備で頑張って作ったダミー。
自分は人間であると思い込む仕様になっている。
志も辛い記憶もすべて作り物?
名前の元ネタは映画ブレードランナーから

・先生
本名不明。
ダミー調教を趣味にする謎多き変人。
パラダイスに住んでた事もあるが薬害問題で不妊症になり、落第。
行動の優先順位は面白いか否かで決める。
ロイがダミーなのを知ってるが、ネタばらしは後のお楽しみにとってる外道

・エインセル
『Waltz101』 で一番性格が良くて美人な腐女子。
趣味は腐トーク。他人のダミー同士の絡みを妄想するのが大好き。
最近のマイブームは平凡受け。
名前は『私自身』という意味がある。
彼女の前のダミーがどうなったかは秘密。

・ヨハン・ウルリッヒ・ルーデル少佐
先生の忠実なダミー。
少佐までが名前。軍とは特に関係ない。
プーさんよりグルーミーに近い。
しゃべれないのではなく無口という設定に従っている。
 AGさんの原作のタイトルに【SF】がついているので、こちらにもつけました。あせあせ
 うん。こういう世界。あるある。
>>[6]
アップした直後に【SF】ってつけるの忘れたー!と焦ったので助かりました。
男性の女性への幻想をぶち壊そうとしたら、タガが外れてあんな事になってしまいました。

Waltz101には腐女子やニンフォマニアだけでなく、改造制服でおしゃれに命をかけたり、配給の食事についてる砂糖やマーガリンでお菓子作りをがんばる子とかいると思います。
>>[7]
ダミーは好きな容姿にできるなら、もふもふのぬいぐるみもアリだよねと軽く考えてたけど、先生が新品のダミーを獣人に作り替える過程を想像すると、確かに怖かったです。
ダミーに自我があったら発狂ものだと思われます

女は男よりずっと貪欲な生き物なのだと思います。
金銭ではなく楽しむという事にかけては特に。
>>[8]
 いるいる。
 配給の布地からいろいろ作ったりね。
 きっと制服をまんま着てる子って少数派と思うわ。

 奥さんが先に亡くなった旦那様と、旦那様が先に亡くなった奥様と。
 元気で長生き、いろいろ始めちゃいました〜、っていうのは奥様だわ。
 きちんと統計も出てる。

 でもねえ。
 優秀ってなんなのでしょう。

 人口過多なら。
 優秀な♂の遺伝子さえあれば、要らないじゃない?
 女性は必要だけど。

 昔、余った人間を工場で加工して食料にしてましたってSF映画がありました。
 オチコボレた男性を、たくさん怠惰に暮らさせてるのはそういう事かも。わーい(嬉しい顔)

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