■[論文][CAM]マルチビタミン剤の多用は進行前立腺ガンに関連する可能性がある Heavy multivitamin use may be linked to advanced prostate cancer 15-May-2007 http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-05/jotn-mu051007.php マルチビタミン剤を摂りすぎると進行した又は致死的な前立腺ガンのリスクが増加するかもしれない。JNCI 5月16日号に発表された。 何百万人ものアメリカ人が、根拠に乏しいにもかかわらず健康に良いと信じてマルチビタミン剤を使用している。研究者はマルチビタミン剤のガンへの影響を疑ってきた。 NCIのKarla Lawson博士らはNIHのAARP食事と健康研究の参加者295,344人の男性のマルチビタミン使用と前立腺ガンリスクを調査した。5年のフォローアップ後、前立腺ガンと診断されたのは10,241人で8,765人が限局性のガン、1,476人が進行ガンであった。マルチビタミンの使用と限局性ガンのリスクには関連が見られなかったが、週に7回以上マルチビタミンを使用する男性において進行性又は致死性の前立腺ガンリスクの増加が見られた。この相関は前立腺ガンの家族暦のある人、セレンやβカロテンや亜鉛サプリメントを同時に摂っている人で最も強かった。マルチビタミンには多数のビタミンが含まれるためこの関連の原因となる成分については不明である。 エディトリアルにおいては、食事から必要な量のビタミンは取れている、酸化的ストレスが慢性疾患や加齢の原因なのか単なる結果なのかどうかは精査が必要である、ビタミンサプリメントも医薬品同様有害性や効果を確認してから販売されるべきだと主張している。