氷核蛋白質(ISP)の安全性に関するNDAパネルとGMOパネルの意見 Safety of ‘Ice Structuring Protein (ISP) - Scientific Opinion of the Panel on Dietetic Products, Nutrition and Allergies and of the Panel on Genetically Modified Organisms 08/08/2008 http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1211902041128.htm ISPタイプIIIは北米の冷たい海に住む魚Macrozoarces americanusから単離された蛋白質で、12のイソ型がある。そのうち66のアミノ酸からなるISPタイプIII HPLC 12が商用に開発された。 英国における最も多くアイスクリームを食べる集団(11-14才の男児)での推定摂取量は97.5パーセンタイルで0.21 mg ISPタイプ III HPLC 12/kg体重である。一方最も多くISPを摂取しているのは1.5-4.5才の女児で97.5パーセンタイルで0.53 mg/kg体重である。冷たい海に住む魚に含まれるISPの濃度と平均的魚摂取量から、米国では魚ISPの摂取量は1-10 mg/日、アイスランドでは50-500mg/日と推定される。従ってアイスクリームから摂るISPの量は通常のISP暴露量の範囲内である。 またラットにおける強制経口投与による亜慢性毒性試験では最大用量580mg/kg/日で有害影響はない。遺伝毒性はない。ISPタイプ III HPLC 12は魚の主要アレルゲンではない。 米国では2003-2007年にかけてISPを含むアイスクリームが4億7000万以上販売され、オーストラリアとニュージーランドでは47000LのISP含有アイスクリームが販売された。安全上の問題が報告されたことはない。