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食品安全情報blog mixi支局コミュの欧州連合は遺伝子組換え作物について歴史的決定を行う

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■[GM]ヨーロッパの決着
Natureニュース
Showdown for Europe
Published online 12 December 2007 | Nature 450, 928-929 (2007) | doi:10.1038/450928a
http://www.nature.com/news/2007/071212/full/450928a.html;jsessionid=9B3BF16989BA3F23E4AD1D3925D5FCD5
欧州連合は遺伝子組換え作物について歴史的決定を行う
Alison Abbottと Quirin Schiermeierが報告する。
ヨーロッパにおける遺伝子組換え作物の栽培の長期見通しに影響する可能性のある、欧州委員会担当官と国家政府の間に巨大な閣僚闘争が勃発している。
先月末、欧州委員会の環境コミッショナーStavros Dimasが、SyngentaとPioneer Hi-Bred Internationalからの二つの遺伝子組換えトウモロコシの栽培申請を、環境への悪影響がある可能性があるとして却下する予定であると述べた。Dimasの立場は環境団体に歓迎され、企業の族議員からは批判された。そして研究者らはDimasが科学的助言委員会からの助言を無視したことを指摘した。 
しかし環境コミッショナーの動きはこれに止まらなかった。舞台裏での闘争は、ヨーロッパで遺伝子組換え作物を受け入れたい欧州委員会内部で継続されている。特に貿易・産業・農業に責任のあるコミッショナーPeter Mandelson、 G nter Verheugen 及び Mariann Fischer BoelはDimasの意見を変えさせようとしている。
議論の観察者たちは、この騒動が一段落したら、欧州委員会はSyngentaのBt11 とPioneerの1507トウモロコシを認める可能性が高いと述べている。
現在ヨーロッパで栽培できるただ一つの遺伝子組換え作物はモンサントのMON810昆虫耐性トウモロコシで、主にスペインとフランスで栽培されヨーロッパのトウモロコシ生産高の約2%を占める。MON810はEUが遺伝子組換え作物の認可に要する複雑な規則に合意する前の2001年に承認された。
2004年以降EFSAの評価を経て5つの遺伝子組換えトウモロコシや油用種子の輸入が認可されている。しかし栽培の認可にはより詳細な環境リスク分析が必要である。Bt11 と1507はこの段階である。科学的報告ではBt11 と1507はヒトや動物や環境に悪影響はないとしている。EFSAの意見は2005年4月に出され、2006年11月に更新されている。しかし栽培は認めないとの決定案が出されたのは先月であり、それにはEFSAの意見が出された後に発表された環境安全性に疑問があるとの論文を引用していた。これらの追加論文について環境コミッショナーはEFSAに諮問していない。このことはEFSAと科学的助言システムに対する侮辱である。
ヨーロッパバイオテクノロジー学会会長の植物遺伝学者Marc Van Montaguは、 環境委員会は環境影響があると主張する論文だけを選択しており、しかもそれらの論文の質には疑問があると述べている。環境委員会当局は彼らのリスク管理プロセスはEFSAの知見を超えるものだと回答している。
環境委員会の決定が最終化されれば、それはフードチェーンと動物の健康に関する常設委員会に送られ、そこで投票が行われる。投票で反対も賛成も2/3が超えられなかった場合、最終決定は環境委員会に差し戻される。
11月26日にドイツの農業大臣Horst Seehoferが、このような回りくどい認可方法は廃止すべきで、科学的評価を行い結論を下すための全責任をもつ規制機関を作るべきだと提案した。
(中略)
一方WTOはEUに対する圧力を高めている。

Natureのエディトリアル
指令改定が必要
Directive action required
Nature 450, 921 (13 December 2007) | doi:10.1038/450921a http://www.nature.com/nature/journal/v450/n7172/full/450921a.html
ヨーロッパの遺伝子組換え作物栽培申請を取り扱いは悪いガバナンス
EUではGM作物の栽培を規制する指令に合意するまでに激しい議論が何年も行われた。多くの加盟国では医療用の遺伝子操作については一般に受け入れる準備ができているが農業についてはそうではない。GM作物産業は巨大化し影響力を大きくしているがヨーロッパ市民は強く反対し続けている。
現在の認可システムを作るのに多くの議論があったが、成立して6年、栽培が認可された作物は1つもない。多くの国では新規則採用前に認可されたただ一つのGM作物MON810の栽培に反対することでGM作物への嫌悪を表明し続けている。そして先月環境コミッショナーのStavros Dimasは科学的助言を不適切に覆してSyngenta と Pioneer Hi-Bred Internationalによる二つのGM作物栽培申請を拒絶する準備をした。このことはEUの枠組みの問題点を浮き彫りにしている。
中略
Dimasは科学を誤用している。
入手できる科学的根拠は環境への影響は小さいというものである。詳細な科学的リスク評価は適切なサーベイランスのもとでGM作物を栽培することを支持している。しかし科学が何を示そうとも、EU加盟国は、国民が反対するという理由でGM作物に反対し続けるであろう。遺伝子組換え技術による利益は、例えば安価だったりより良い食品だったりの形で今後さらに明確になっていくであろう。その時まで、推進派は強力な政治的潮流に逆らって主張し続ける必要がある。一方でEU指令は改定が必要である。
(NatureがGM賛成のエディトリアルを載せるなんて珍しい。)


■[CPSC]鉛塗料関連リコール
Far East Brokersが、食料雑貨品店で販売されていた魚釣りゲームを、鉛塗料基準違反のためリコール
Fishing Games Sold at Grocery Stores Recalled by Far East Brokers Due to Violation of Lead Paint Standard
December 12, 2007
http://www.cpsc.gov/cpscpub/prerel/prhtml08/08130.html
中国製造、写真有り 
United Scientificが馬蹄形マグネットを、鉛塗料基準違反のためリコール
Horseshoe Magnets Recalled by United Scientific Due to Violation of Lead Paint Standard
December 12, 2007
http://www.cpsc.gov/cpscpub/prerel/prhtml08/08128.html
インド製造、写真有り

FGX Internationalが子ども用サングラスを鉛塗料基準違反のためリコール
Children’s Sunglasses Recalled by FGX International Due to Violation of Lead Paint Standard
December 7, 2007
http://www.cpsc.gov/cpscpub/prerel/prhtml08/08087.html
中国製造、写真有り


■[EFSA][添加物]EFSAによる食用色素と行動に関する研究の評価更新
Update on EFSA’s evaluation of a study on food colours and behaviour
12/12/2007
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1178668248599.htm
2007年9月にEFSAは欧州委員会及び加盟国からサウサンプトン大学で行われてThe Lancetに発表された研究について科学的助言を要請された。この研究ではある種の食用色素と保存料である安息香酸ナトリウムの混合物が子どもの多動と関連する可能性を示唆していた。9月末のAFCの本会議は、この研究はその他の関連情報と併せて詳細な評価が必要であることに合意した。
子どもの行動分野の専門家や統計学者を含むAFCパネルの特別ワーキンググループが設立された。AFCやNDAパネルのアレルギーや毒性学の専門家も参加している。現在ヨーロッパ5ヶ国から7人の子どもの行動と統計の専門家がワーキンググループに参加している。
この研究を委託したFSAは評価に必要な追加データをEFSAに提供した。現在ワーキンググループのメンバーにより、統計解析の評価と関連文献の収集が行われている。
EFSAは欧州委員会より2月末までに答申するよう要請されている。しかし最終意見は期日から数週間遅れるかもしれない。

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