(注: この研究の詳細技術報告書は以下 2007年9月10日改訂版 http://www.food.gov.uk/multimedia/pdfs/additivesbehaviourfinrep.pdf PDF 188ページ Lancetが読めない人はこちらをどうぞ。こっちの方が詳しいけど。 当然のことながらベースラインスコアでは男の子の方が多動傾向、とか、先生や第三者の観察者のスコアに比べて保護者のスコアの動きが際だつことなどがわかる。 ちなみに前の論文は The effects of a double blind, placebo controlled, artificial food colourings and benzoate preservative challenge on hyperactivity in a general population sample of preschool children http://adc.bmj.com/cgi/content/full/89/6/506 この研究では保護者の評価で「著しいプラセボ効果」が証明されている。 「添加物の影響」というのはプラセボ効果に比べると無きに等しい。それでも影響があったと著者が主張しているところに疑問を感じる。心理学とはそういうものなのか? 研究を主導したJim Stevenson教授(心理学)のサイトはこちら http://www.psychology.soton.ac.uk/people/ShowProfile.php?username=jsteven 今後の実験に関しては、数値の意義がよくわからないので、陽性対照が欲しい。例えば食品中に良く入っていて興奮作用があることがわかっているカフェインならどれくらいの量でどれくらいスコアが上がるのか、とか。もっとも一時的影響であるためこのプロトコールではダメだろうけれど。いずれにせよこれだけでは何も言えない。)