ES & Tニュース ■[論文][汚染物質]日本の牛乳の過塩素酸塩 Perchlorate in Japanese dairy milk November 15, 2006 http://pubs.acs.org/subscribe/journals/esthag-w/2006/nov/science/rr_milk.html 日本には軍事施設や軍事産業が無いにもかかわらず、日本の牛乳から米国の牛乳より多くの過塩素酸塩が検出された。この結果は広く検出されている過塩素酸塩が主に軍由来であるという説に終止符を打つものである。 日本中の48カ所から集めた54検体の牛乳(主に全乳)の平均過塩素酸塩濃度は9.39ppb (レンジ5.47-16.4 ppb)であった。2004年米国FDAの報告では米国の牛乳の場合は平均5.74 ppb(レンジ1.9-11.3 ppb)であった。 この結果は過塩素酸塩が普遍的に存在することを確認するものである。 著者らは日本の過塩素酸塩濃度が高いのは天然起源と花火のために生産されるものである可能性を示唆している。 この論文の重要性に疑問を呈する研究者もいる。過塩素酸塩が普遍的に存在することは既にわかっていることで、それがどこから来るのかが不明である。この論文ではそれに答えられず、もっといろいろな食品や飲料で測定すべきである。 日本ではヨウ素摂取量は過剰なので米国に見られるような過塩素酸塩による甲状腺ホルモンへの影響はないであろう。 Perchlorate in Dairy Milk. Comparison of Japan versus the United States Jason V. Dyke et al. Environ. Sci. Technol.; 2006; ASAP Web Release Date: 15-Nov-2006; (Article) DOI: 10.1021/es061429e テキサス工業大学・近畿大学工学部・広島大学大学院・農工大 論文自体は購読に登録が必要(有料)なのだが、付録が読める 日本の牛乳の過塩素酸塩とヨウ素とチオシアン酸塩濃度 Table 1. Concentrations of perchlorate, iodide and thiocyanate found in Japanese milk samples http://pubs.acs.org/subscribe/journals/esthag/suppinfo/es061429e/es061429esi20060914_051636.pdf (三項目とも検体によって随分違うのは餌のせいか?)