▲ エームス試験(エムス試験) Ames Test サルモネラ菌などの細菌を用いて遺伝子の突然変異を検出する試験で、突然変異性物質の第一次スクリーニング法として、エームス博士が開発し、広く世界で用いられている試験。エムス試験、サルモネラ試験、サルモネラ変異原性試験ともい う。
▲ 栄養機能食品・FNFC:Food with Nutrient Function Claims 栄養成分(ビタミン、ミネラル)の補給のために利用される食栄養機能食品で、栄養素の機能を表示するもの。 □ 販売のための要件 定められた規格基準を満たせば販売することができる。具体的には、一日当たりの摂取目安量に含まれる当該栄養成分が上・下限値の範囲にある必要があるほか、栄養成分の機能表示だけでなく注意喚起表示なども表示する必要がある。
▲ キャリーオーバー Carry Over
原材料として使用した食品に含まれている食品添加物が、ごくわずかに最終食品に持ち越されることがある。この持ち越される食品添加物が最終食品でその効果のない場合、キャリーオーバーと呼ばれ、表示が省略される(アレルギー物質に由来する場合を除く)。例えば、保存料に安息香酸を添加した醤油を原材料として使った最終製品であるせんべいにおいて、安息香酸がせんべいの保存性に効果を発現する量よりはるかに少ない場合、この安息香酸はキャリーオーバーとなりうる。
▲ 国立医薬品食品衛生研究所 National Institute of Health Sciences
医薬品、食品、化学物質について、品質、安全性、有効性の評価のための試験、研究、調査を行っている。明治7年に医薬品試験機関として発足。
国立衛生試験所への改称を経て、平成9年より国立医薬品食品衛生研究所と改称した。
▲ 食品添加物公定書 Japanese Standards of Food Additives
食品衛生法の規定により厚生労働大臣が作成するもので、食品の安全性を確保するために、わが国において食品衛生法に基づき定められた食品添加物の成分規格、製造基準、使用基準、基準および表示基準などを明確にし、食品添加物の適正な使用を一般に周知することを目的としている。
▲ ゼロリスク Zero Risk
リスクの原因となるハザードの暴露がゼロ、またはハザードが毒性を示さないということ。近年、分析技術の向上などもあって、食の安全にゼロリスクはあり得ないことが認識され、リスクの存在を前提にこれを科学的に評価し、そのリスクの低減を図るという考え方に立ったリスク分析手法の導入が国際的に進められている。
▲ 染色体異常試験 Chromosome Aberration Test
化学物質あるいは放射線などの染色体への影響を調べる試験。遺伝子の担い手である染色体への変化を検出する試験で、変異原性試験あるいは遺伝毒性試験の分類に入る。
▲ 定量下限(定量限界) Quantitation Limit
(定量限界) LOQ: Limit of Quantitation
その分析方法で適切な正確さと精度を持って定量できる分析対象物の最小濃度。定量限界ともいう。
▲ 動物医薬品検査所 National Veterinary () Assay Laboratory
動物用医薬品が有効かつ安全であり、その役割を確実に果たし得るため、医薬品の開発、製造(輸入)、流通および使用の各段階での検査、指導などを行い、また、海外悪性伝染病ワクチンの安全性確認や家畜生産段階での薬剤耐性菌調査を行うなど動物衛生および公衆衛生の向上に貢献。
▲ 動物検疫所 The Animal Quarantine Service
昭和22年発足の動植物検疫所が昭和27年に植物検疫業務と分離して、動物検疫所として発足した動物検疫に関する専門機関。
外国から輸入される動物・畜産物などを介して家畜の伝染性疾病が国内に侵入することを防止するほか、外国に家畜の伝染性疾病を広げるおそれのない動物・畜産物などを輸出することによってわが国の畜産の振興に寄与すること、および輸出入される動物の検疫によって病原体が伝播されることを防止することにより公衆衛生の向上を図ることを目的とする。
▲ 特定保健用食品 Food for Specified Health Uses (FOSHU)
身体の生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含む食品で、血圧、血中のコレステロールなどを正常に保つことを助けたり、お腹の調子を整えるのに役立つなどの、特定の保健の用途に資するものであることを表示するもの。
▲ 保健機能食品 Food with Health Claims (FHC)
保健機能食品は、栄養成分の補給または特定の保健の用途に資するもの(身体の機能や構造に影響を与え、健康の維持増進に役立つものを含む。)であることについての表示が認められている食品であり、「栄養機能食品」と「特定保健用食品」の二つがある。
平成17年2月には、条件付き特定保健用食品の創設などの見直しが行われた。
▲ ポジティブリスト(制度) Positive List (System)
原則禁止の中で、禁止していないものを一覧表に示す制度。食品添加物では、食品衛生法の規定により、人の健康を損なうおそれのない場合として、厚生労働大臣が定める場合をのぞいて、原則として製造、使用、販売を禁止するポジティブリスト制度がとられている。