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俺と伝説のニーランチャーコミュの136

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136

「樋口ィィ!!歯ぁ食いしばれぇぇ!!」

俺は時速40kmほどで樋口を抱きかかえる。

「うげぇ!!ゴホッ!!」

樋口は強い衝撃に咳き込んでいる。
無理もない。
軽自動車にはねられるようなもんだ。

「もうちょっと、静かに助けろ!!」

後ろでは何か炸裂する音が聞こえる。
街灯がはじけている音だ。

「雷神様のお怒りだぁ!!」
「・・・樋口、お前彼女いるってばらしたろ!?」

樋口は俺を抗議するような目で見た。

「だって!『子供は何人がいいですか!!』って聞かれたんだぜ!!」
「適当に3ケタぐらいの数字いっとけばいいだろが!!」

俺は商店街に遠慮して、かなり遅い速度・・・80kmぐらいで走っていた。
引き離してはいるが、後ろから迫る怒りのオーラのデカさを考えると、なりふり構っていられない。

「ウェットスーツ着てきて良かった。」
「俺はさっきからものすごく寒いからな。」

樋口は俺にお姫様抱っこされてガタガタ震えている。
そうして走っていると真横にバイクが追いついてきた。

「遅れて申し訳ない、助太刀いたす!」

マイアーだ。
忍び装束でオートバイに跨る姿は異様だった。
喋り方もなにやら時代じみている。
後ろにはレンツォが立っていた。

「うそぉ!」

レンツォは時速80kmのバイクの後部座席に後ろを向いて立っているのだ。

「こいつが一番、滅茶苦茶だ・・・」

レンツォは生身の人間だ。
これはただの命知らずだ。

「あれ?ヨーエルは?」

樋口が言った。

一同、首を振る。
すると、後ろから爆音が響いてきた。
そして頭上を通り過ぎていく。
真っ黒い巨大なカラスのようなものが飛び去っていく。

「ハン!それにヨーエル。」

ハンはドレスの巨大な袖を翼のようにして、爆音を口から吐き出しながら飛んでいった。
その太ももにヨーエルが死にそうな顔をしてしがみついていた。

「あいつ・・・」
「ジュディ・オングの衣装みたい・・・」

商店街がどんな事になっているのか全く見当もつかなかったが、俺たちは山を目指した。

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