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ハンス・ギュンシュ大尉の副官。コミュの妄想ワールド。

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南米潜伏中のミレニアム。ドイツの気候とは打って変わって、とてつもなく暑い。メタボ気味な少佐は暑くてとても白いダブルのスーツを着ていられなくて、パンツ一丁でいようとしたら、ドクにこっぴどく叱られ、やむなくTシャツと半ズボンでウロウロしていた。(貫禄無し)
まだ吸血鬼になっていない下級兵士達は、とてもウールも夏モノの軍服も着ていられない、とへたばっている。
「我々の最大の敵は、この暑さ、だ…」
熱中症寸前の少佐に、ドクが慌てて処置を施す。シュレは暑さなど意に介さずに呑気にはしゃいで遊んでいるが、幹部達はグターリとしている。
「もっとしゃんとしたらどうですか全くもう!!」
ドクが皆に言い放つが、唯一平然としているのは…

歩哨コートを纏う長身のワンコ…じゃない大尉だ。

「ど、どうしてこの暑さに耐えられるのですか大尉〜」
中尉は長い黒髪を束ねて、夏物のブラウス一枚でいる。あの少尉ですら暑くて無言である。

「いや。待ちたまえ中尉。大尉は我慢してるだけだよ」

ドターン!!と派手な音がして床にぶっ倒れる音がした。

「わー!!大尉が倒れたー!!」
「やはりワンコは暑さに弱いのだな…」
少佐がツッコミを入れると、全員頷いた。大慌てで皆で大尉を救護室へ運んだ。
2m近い体躯もある大男を運び出すのは一苦労だ。

南米潜伏の間、彼等は準備が整うまで軍装していられなかったのは言うまでもない(笑)。
唯一ドクだけがあの独特のスタイルのままでいられたのだが。

*****
ドクが研究レポートをまとめている隙に、大尉がふらりと教護室の部屋から出て行った。

グデー、と貫禄なく床に寝そべる少佐は、振り返る事なく大尉が戻って来た事に手を上げて、傍らに立つように促した。
・・・が、視界に入った大尉の姿に少佐は氷たっぷりの激甘ジュースを吹き出した。
「た…大尉ー!?」
「どうなさったのですか大隊指揮官殿ー!?」
下級士官達が集まったが、彼等も吹き出さずにはいられなかった。

9巻さながらのあの半裸+ヒップハングカイルホーゼ穿きでいたものだから、全員色気にやられて鼻血を吹き出して撃墜した。
但し、レギンスもブーツもない素足で裾を捲り上げているが(笑)。
「ギャー!!!大尉殿ー!!!」
買い物を終えた中尉と准尉が大尉の姿に大慌てする。
特に中尉は恥ずかしさのあまり魔弾を発射してしまう。シュレは慌てて逃げた。←猫ですから
下級士官達に命中して味方を屠られては堪らない、と大尉は素手で魔弾を受け止めてその場はなんとか落ち着いたものの、鼻血塗れで意識を取り戻した少佐は、一言言い放った。
「大尉。半裸でアジト内を歩き回るのは禁ずる」

?威厳ねぇぇえー!!!
と下級士官と幹部達が内心叫ぶが、下級士官達も鼻血垂らしてるので同罪だ(笑)。


「…やーれやれ。ったく、なんつう場所に潜伏してんだよアイツら…」
拙い英語で書かれた手紙を受け取ったツリ目の美少年は、煙草の紫煙を吐きながら深い溜め息を洩らす。
「暑いのは嫌いなんだよ…」
ブツブツ、と呟きながら少年は南米の夜の街をほっつき歩く。当然、白い肌とその外見は南米では目立つ。男女年齢問わずポルトガル語でナンパされるが一切シカトだ。うっかり触ろうものなら、全力でブン殴って逃げる。
「ったくウゼェな。ベタベタ触るんじゃねぇよ!!」
本来の役目は主人の弱味をバッチリつかんで、まんまと長期休暇を貰いここにいる訳だが、もう一つの障害も主人を脅して封印したから問題なかった。
「アレがいたらこんな所にゃ来られないよな…」
ふう、と煙草を投げ棄てて新しい煙草に火をつけようとしたら、いきなり視界が真っ暗になった。
「???」
まだ火がついている煙草を拾った大尉が目の前に立ちはだかっていた。
「ギャ!!いくら寡黙だからって何か一言言えよー!!わ、わかった。煙草消すし吸うのをやめる…」
ち、俺とした事が。コイツにだけは逆らえないよなあ。と思って煙草をポケットにしまい込んで一緒に歩き出した。
律儀に英語で手紙書いてきてくれてありがとうな、と言えない性分なので、彼は手紙を大尉に見せて言った。
「やっぱさぁ、英語嫌いな祖国信奉者のオマエが英語で書くなんて、俺に惚れてるって事だろ?さすが俺!!」
すると、大尉は顔を真っ赤にして首を縦に振り、少年を抱き締めようとしたので大慌てで制止する。
「ちょ!!待て!!やめろー!!」
鋼糸で止めるしかねえ、と思い取り出すが、その馬鹿ップルぶりを止めたのは魔弾である。
「有象無象の区別なく私の弾頭は赦しはしないわ(満面の笑顔)ww」
「ギャー!!んなモン平然と撃つなー!!俺は生身の人間なんだぞ!?ワンコと一緒にすんな、このアホ毛メガネー!!」
「誰がアホ毛メガネですって!?全く口のへらない糞餓鬼ね、大尉がガードしてなかったら頭ブッ飛ばしちゃってもいいんですのよ!?」
「じゃ、前言撤回。まな板。貧乳メガネ」
「あっ、そう。ちゃっちゃとおっ死ねビッチ」
魔弾がまた飛び交ったので、大尉が全弾制止した後、ウォルターと中尉を睨みつけた。
中尉はフリーズしたが、ウォルターは別に平気である。むしろ見つめ返してにやにや笑う。
「さぁーて、色々からかうのが楽しみだよなぁ♪」


一方英国、ヘルシング邸。アーサー・ヘルシング卿が逆さ吊りで屋敷内で発見されたのはウォルターが南米に旅立ってから三日後、アイランズ卿の発見によっての事だった。
「またコールガール呼んで乱痴気騒ぎをしていたのだな?アーサー…」
呆れ返るアイランズに、アーサーの声は届かない。しこたまブン殴られ半分死にかけているらしい。
慌てて病院に連れて行き、一命を取り留めたが、執事の姿が無い事にアイランズは驚愕した。
意識を取り戻したアーサーは一言アイランズに言った。
「も、俺、どっちが主がわかんねー」
「お前がアホ過ぎるからそうなるんだ。もう少し主らしくしろ…。執事にテロ起こされて虐げられる主なんてお前ぐらいのものだぞ」
「や。やめらんねぇんだよな〜!!やっぱいいよな、ローザにマリアちゃんにエレンちゃんに…」
「この大馬鹿野郎!!」
ガツーン、とアイランズはアーサーの頭をしこたまブン殴った。
この度し難い主と、執事の叛逆の波乱はまだまだ続く!!



コメント(2)

うをおお!
大尉がキュートですwwwラブリーww
大尉若!?大尉若ですね!!
続きはあるのでしょうか!?楽しみにしておりますw

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