ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ここが変だよ医学部・大学病院コミュの裁判になったケース

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
市民病院の診断ミス、791万円で合意 岡崎市

岡崎市は25日、市民病院で脳梗塞(こうそく)の治療が遅れて後遺症が残る過失があり、791万円の損害賠償金を支払うことで患者と合意したと発表した。市議会の6月定例会に議案を提出する。

 病院の説明では、患者は県内の50代の女性。2010年12月、顔のしびれなどを訴えて同病院の脳神経内科を訪れたが、担当した30代の男性専門医は、MRI検査で脳幹の一部に小さな影があったにもかかわらず帰宅させるなど、十分な措置をとらなかった。

 4日後、女性はめまいで救急車で搬送され、同病院で脳梗塞と診断されて入院したが、今も左半身のしびれが残っているという。

 女性側から調停による損害賠償の申し立てがあり、今月1日、病院が過失を認めて和解することで合意。病院は「年末の忙しい時期で慎重さを欠いた。当初の診断で、入院などの措置が必要だった」としている。
(2015年4月26日掲載)

コメント(18)

「体内にガーゼ30年残存」 患者と神戸市民病院機構が和解


「手術ミスで約30年間、体内にガーゼが残っていた」として、神戸市の40代男性が、神戸市民病院機構(中央区)に慰謝料など約1900万円の損害賠償を求めた訴訟が神戸地裁であり、同機構が男性に800万円を支払う内容で和解が成立した。9日付。

 訴状などによると、男性は日常生活でたびたび腹痛を訴え、2012年、同機構が運営する同市立医療センター西市民病院(長田区)で体内にあった腫瘍を摘出。検査の結果、ガーゼと確認された。男性は「1983年に同じ病院で受けた腎臓の摘出手術でガーゼが取り残された」として執刀医の過失を主張していた。

 同機構は83年に手術した際の記録がないとして過失を認めていなかったが「早期解決のため和解に応じた」としている。
「性病に感染しています」ウソ診断による「医療詐欺」ーー新宿の医師に賠償命令

性感染症にかかっているとウソの診断をされ、不必要な治療を受けさせられたとして、東京都内の40代男性が、「新宿セントラルクリニック」(東京都新宿区)の男性院長に約260万円の損害賠償を求めた裁判で、東京地裁(近藤昌昭裁判長)は8月19日、院長による医療行為を「故意による詐欺行為と評価することができる」として、院長に約50万円の支払いを命じた。

判決などによると、男性は2012年10月、この診療所でクラミジア感染症などの性感染症と診断され、検査や投薬などの治療を続けていた。ところが、2013年8月に別の医療機関を受診したところ、「感染していない」と診断された。

判決では、院長が、クラミジア感染症の判断基準となる数値を改変していたことを指摘。男性が性感染症に感染した根拠がないことを認定した。「そのすべてが、医師の診療契約に基づいて尽くすべき最善の注意義務に著しく違反する」とした。

●「羞恥心につけこんだ悪質な医療詐欺」

判決後の会見で、原告の男性は「セントラルクリニックが行っていた医療が詐欺行為だったこと、私がそういった病気(性感染症)にかかっていなかったことが公の場で認めてもらえてよかった」と語った。

弁護団の服部功志弁護士は「医師に対する信頼と性病という羞恥心につけこんだ、悪質な医療詐欺だ。詐欺のハードルについて、裁判所がふみこんで判断してくれた。同種の被害を防ぐために、この判決の意義は大きい」と語った。

弁護団は、新宿区保健所などの行政機関に対して、新宿セントラルクリニックに立ち入り検査や医療監査指導を行うよう要請している。また、ほかにも被害を訴える人が、院長を詐欺罪と傷害罪で刑事告訴しており、現在捜査が進められているという。

手術遅れ女性死亡、医師らに4500万賠償命令

医師が腸閉塞に気付かず、手術が遅れて女性(当時63歳)が死亡したとして、女性の夫(67)らが、福岡県久留米市の社会医療法人「天神会」と主治医ら医師3人に計約8000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が4日、福岡地裁久留米支部であった。

太田雅也裁判長は「速やかに手術すれば救命できた可能性が高い」として同会と医師2人に計約4500万円の支払いを命じた。

 判決によると女性は2009年4月6日、腹痛を訴え、同会の新古賀病院(久留米市)を受診。急性胃腸炎と診断され入院したが、症状が悪化。腸閉塞と診断され、2日後に手術を受けたものの、同18日に敗血症で死亡した。太田裁判長は「問診やコンピューター断層撮影法(CT)検査などで腸閉塞の特徴的な症状が認められたのに見過ごした」などと医師2人の過失を認めた。

 同会は「判決を見ていないのでコメントできない」としている。
がん告知せず男性死亡 大垣市民病院 検査結果見落とす

岐阜県大垣市は31日、市民病院に入院して昨年9月に死亡した市内の男性=当時(75)=について、2012年12月に医師が胃がんの検査結果を見落としたことによるがんの転移、進行が原因だったとし、遺族に1500万円を支払うことで和解したと発表した。7日開会する市議会に議案を提出する。

 市民病院によると、男性は12年12月、貧血などがあったため、かかりつけ医の紹介で市民病院消化器内科を受診。その後、胃カメラの検査で胃がんと診断されたが、担当した60歳代の男性医師が検査結果を見落とし、患者本人に結果が伝わらなかった。

 本来、医師が電子カルテで検査結果を確認し、その後の受診の際、患者に伝える仕組みだが、男性医師は確認を怠り患者に次回の受診を求めることもしなかった。患者の男性に「かかりつけ医に検査結果を伝える」と言ったが、かかりつけ医にも連絡していなかった。

 患者の男性は14年4月、貧血や足のむくみを訴えて再び受診。検査の結果、肝臓にがんが転移し、手術不可能なほど進行していたことが判明。翌月から4度にわたり入院し、同年9月に死亡した。当初の段階で手術をしていれば根治が望める状態だったという。

 記者会見した藤本佳則副院長は「検査したらこちら側が責任を持って結果を本人に伝えるのが基本。院内で徹底する必要がある」と話した。市民病院では、昨年8月にも検査結果の見落としによる死亡事故があった。
「抗がん剤副作用で死亡」 遺族、病院など提訴 市川

化学療法研究所付属病院(市川市)で食道がんの治療を受けた女性が死亡したのは、抗がん剤の副作用が原因だったなどとして、女性の遺族3人が同病院を運営する公益財団法人と担当医を相手に慰謝料など約6400万円を求めて千葉地裁に提訴していたことが11日、分かった。

 訴状によると、女性は2013年9月25日から同病院に通院して、食道がんの抗がん剤治療を受けることになった。がんが消失したと思われる兆候があったが、担当医は量を増やして投与。さらに、女性に顔や下肢のむくみなど副作用とみられる症状が出たが、抗がん剤の点滴を続けた。

 女性は14年2月5日、救急車で同病院に搬送され入院。同17日未明に死亡が確認された。

原告側は「抗がん剤治療の危険性の説明がなく、投与方法も添付文書と異なっていた。女性は重大な副作用が現れ、その結果死亡した。抗がん剤の投与を中止するか減量していれば、女性を助けられた可能性が高い」と主張している。

 同病院はコメントの掲載を拒んでいる
名古屋大病院(名古屋市昭和区)で胃の手術を受けた1歳6カ月の男児が死亡したのは病院側の責任だとして、両親が名大に約1億円の損害賠償を求めた訴訟の判決が16日、名古屋地裁であり、朝日貴浩裁判長は「手術で死亡する危険性の説明を怠った」として両親の訴えを一部認め、名大に慰謝料など約500万円の支払いを命じた。

 判決によると、死亡したのは、同市中区の中国籍の両親の長男。名大病院で胃食道逆流症と診断され、2009年7月に逆流を防ぐため、胃の一部と食道を接着させる手術を受けたが、2日後に亡くなった。

 判決は、病院側の注意義務違反や術後の管理を怠った過失は認めなかったが、肺高血圧症も発症していた男児が、術後の容体急変で死亡する危険性を説明しなかったのは「診療契約上の説明義務違反だ」と指摘。男児の死亡後、誤った認識で早期に病理解剖をしなかったことによる精神的苦痛も認め、病院側に計495万円の賠償を命じた。

 両親は判決内容を不服として控訴する方針。名大病院の石黒直樹院長は「主張が認められなかったことは誠に遺憾。今後の対応は判決内容を精査の上、慎重に協議して決定する」とのコメントを出した。
「主治医に無理やりキスされ、陰部を押し付けられた」女性患者が損害賠償求め提訴

病院で腰痛などの治療を受けていた会社員の女性(42)が、主治医の男性から無理やり抱きつかれ、キスをされたり、陰部を押し付けられたりするなどの「セクハラ行為」を受けたとして、10月9日、医師と東京都内の大学病院を相手取り、880万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。

●食事後のエレベーターの中で・・・

訴状などによると、女性は10年ほど前から、慢性的な身体の痛みに悩まされ、ひどいときは家から一歩も出られないくらいだった。整形外科や鍼灸院など20カ所以上に通院して治療を受けたが、一向に良くならなかった。

その後、2008年からこの病院で治療を受けたところ、大幅に改善されて、日常生活を送れるようになった。ところが、2011年から主治医になった男性医師から、食事の誘いなど、治療に関係のないメールが送られてくるようになった。

「治療の一環かもしれない」と考えた女性は2011年12月、主治医と東京都内の飲食店で食事をした。ところが、その帰りのエレベーターに2人で乗ったとき、突然、医師に抱きつかれ、無理やりキスされたり、勃起した陰部を押し付けられたりするなどの「セクハラ行為」を受けたという。

●「女性として、一生の傷を負うようなことを受けた」

女性によると、その後の治療でも、医師から診察室で、治療と関係のない下腹部付近を手のひらで触られたという。さらにその後も、女性は計3度の食事のあと、医師からキスをされるなどした。

提訴後、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見を開いた女性は「痛みを取り除いてくれた病院と医師には感謝していたが、女性として、一生の傷を負うようなことを受けた。治療をたてに、逆らうことも言い返すこともできず、本当に悔しかった」と涙ながらに訴えた。

大学病院側は「訴状を見ていないので、コメントは控えさせていただきます。速やかに事実関係の確認を行います」とコメントしている。
.

医師注意義務違反:県立病院過失で1700万円賠償命令 地裁判決 /大分

 肝細胞がんを患った大分市の男性(当時62)が死亡したのは県立病院の医師が治療法を誤ったためなどとして遺族が県に約6200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が10月29日、大分地裁であった。竹内浩史裁判長は「適切な経過観察を実施する注意義務に違反した」などとして医師の過失を認め県に約1700万円の賠償を命じた。

 判決によると、男性は2008年9月多発性肝細胞がんと診断を受け、同10月に県立病院に入院。RFA(ラジオ波で腫瘍を死滅させる治療法)を受けたが入退院を繰り返し、09年7月に亡くなった。

 竹内裁判長は位置の特定が困難だった腫瘍に対して行ったRFAが「有効かつ適切なものであったか疑問。安易にRFAを継続し、適切な検査や治療方法を選択・実施する注意義務に違反した」と指摘。さらにその後の経過観察にも過失を認めた。
ベッド転落で男児に後遺症、1億円賠償命令 鹿児島市に

鹿児島市立病院で2007年、当時生後7カ月だった男児(9)がベッドから転落して重い後遺症を負ったとして、両親と男児が約1億7千万円の損害賠償を市に求めた訴訟で、鹿児島地裁は13日、転落と後遺症との因果関係を認め、市に約1億1350万円の支払いを命じた。

 判決などによると、男児は07年1月、自宅で転倒して頭を打ち、市立病院に入院した。その翌日、医師や看護師が目を離した間に診察用ベッドから約70センチ下の床に転落。急性硬膜下血腫が見つかり、その後、手足のまひや視覚障害などの重い後遺症が残った。

 病院側は、後遺症は自宅での転倒の症状が悪化したもので、病院での転落事故との因果関係は認められないと主張したが、川崎聡子裁判長は判決で、病院での転落後に容体が急激に悪化したことを重視。「事故がなければ重い後遺障害を回避できた」と結論付け、病院側の過失を認めた。
<がん告知ミス>「適切なら延命できた」奈良地裁が賠償命令

胃がんの告知ミスで治療が遅れたとして、2012年に死亡した奈良県橿原市の建設業、石田政裕さん(当時53歳)の遺族らが、同県大和高田市の総合病院「土庫(どんご)病院」を運営する「社会医療法人健生会」などに約1億4000万円の損害賠償を求めた訴訟で、奈良地裁(木太伸広裁判長)は25日、病院のミスを認めて約6200万円の支払いを命じた。

 判決によると、石田さんは10年2月に他の病院で胃潰瘍と診断され、同9月に土庫病院を受診。検査で胃がんと判明したが、医師が2月の検査結果を見て誤って胃潰瘍と告げた。11年9月に告知ミスが判明したが、既に末期がんで12年7月に亡くなった。

 木太裁判長は「10年9月から間もなく適切な治療を受けていれば、67歳ごろまでは延命できた高度の蓋然(がいぜん)性がある」と指摘。一方、石田さんが受けた保険適用外の先進治療の損害については「有効性が医学的根拠で裏付けられていない」などとして請求を退けた。

 石田さんの妻久美子さん(56)は「被告らの責任が明らかになったことは評価する」と話した。病院側は「判決文を見ていないのでコメントできない」としている。
日赤に6100万円賠償命令=点滴針で左腕まひ―静岡地裁

点滴の針で神経が傷つき左腕が完全にまひしたとして、静岡市の30代の元ピアノ教師の女性が、日本赤十字社(東京都港区)に約7100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が24日、静岡地裁であった。細矢郁裁判長は「深く穿刺(せんし)しないようにする注意義務を怠った」として、約6100万円の支払いを命じた。

 判決によると、女性は2010年12月、静岡赤十字病院に入院。看護師が手術前に麻酔の点滴針を左腕に刺した際、手首から腕に延びる神経を傷つけ、女性は筋萎縮などを引き起こす複合性局所疼痛症候群(CRPS)を発症。左肩から指先までがほぼ動かなくなる後遺症を負った。

 判決は、女性が労働能力の79%を失ったとして、ピアノ教師など複数の仕事に関する損害を認定した。

 同病院は「判決内容を精査した上で、今後の対応を検討したい」としている。 
痔の手術後に死亡、病院と担当医に賠償命令 千葉地裁

千葉県四街道市にある四街道徳洲会病院で2010年に痔(じ)の手術を受け、4日後に死亡した女性(当時60)の遺族が、病院を運営する医療法人「沖縄徳洲会」などに損害賠償を求めた訴訟の判決が25日、千葉地裁であった。岸日出夫裁判長は、手術後に血液検査をして重篤と判断していれば「生存していた相当程度の可能性があった」として沖縄徳洲会と担当医2人に計約4600万円を支払うよう命じた。

 訴えていたのは、夫ら3人。判決によると、女性は10年1月26日、日帰りで痔の摘出手術を受けた。同28日夜、強い痛みを訴えてこの病院に搬送され、翌29日に人工肛門(こうもん)をつける緊急手術を受けたが、翌30日に敗血症で死亡した。

 原告側は手術時に医師が痔を適切に取り除かず、女性が下半身の痛みを訴えたのに29日の緊急手術時にも、担当医が麻酔後の神経障害を疑って血液検査を怠り、敗血症に気づかずに死亡したと主張した。岸裁判長は、手術での過失を認めなかったが、血液検査については「縫合不全を含む重篤な疾患の可能性を検討するためにも、検査すべきだった」と過失を認めた。

 同病院の広報を担当する医療法人「徳洲会」グループは「司法の判断を厳粛に受け止め、ご遺族の負担を考え、全額支払います」とコメントした。
せき止め薬、適正量の10倍投与…病院側に60万円支払い命令

2012年に島根県東部の80歳代の男性が肺がんの治療で松江医療センター(松江市)に入院中、投薬ミスで抗がん剤治療が受けられず、死亡時期が早まったなどとして、遺族が病院を運営する独立行政法人・国立病院機構に約2640万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が25日、松江地裁であった。

杉山順一裁判長は、投薬ミスと死亡などとの因果関係は認めなかったが、投薬ミスで男性が精神的苦痛を受けたとして、機構側に慰謝料60万円の支払いを命じた。

 判決などによると、男性は12年7月に入院中、薬剤師らのミスで適正量の10倍のせき止め薬を20日間近く投与された。その後、男性は全身の状態が悪化し、予定されていた抗がん剤治療が中止され、同年12月、肺がんのため82歳で死亡した。機構側は投薬ミスの事実は認めていた。

杉山裁判長は判決で、薬の過剰投与と治療の中止や死亡時期が早まったことなどとの関係性を否定した。一方で、薬の過剰投与が原因で幻覚などが生じる「せん妄」状態になり、看護師らに体を拘束されるなど精神的な苦痛を受けたと認定した。

 判決について松江医療センターの上甲尚史事務部長は「(控訴は)判決文を見て相談したい」とし、原告側の代理人弁護士は「控訴は原告と検討したい」と話した。
5歳の娘は心臓手術で重い脳障害に 両親が慶応大病院を提訴

慶応義塾大学病院(東京都新宿区)で心臓手術を受けた女児(5)の脳に重い障害が残ったとして、両親が同院を運営する学校法人慶応義塾を相手取り約2億円の損害賠償を求める訴訟を起こすことが20日、関係者への取材で分かった。21日に東京地裁に訴状を提出するとともに、高度な医療を提供する特定機能病院の承認取り消しを厚生労働省に求める。

 両親の代理人弁護士によると、女児は群馬県太田市に住む高橋心音(ここね)ちゃん。生まれつき心臓に穴が2つあいている先天性心疾患があり、生後3カ月だった平成22年12月24日、慶大病院で穴を塞ぐ手術を受けた。

 病院側は手術2日前の検査で、全身に血液を送る大動脈と肺に血液を送る肺動脈の間の壁にも穴が見つかったとして、手術内容を変更。その結果、大動脈に外部の人工心肺から伸びる送血用の管を当初の予定とは違う位置に挿入した。その際、管が脳への血流を阻害して十分に酸素が行き渡らなくなり低酸素性虚血性脳症を発症したとみられる。

 だが、実際には手術2日前の検査で見つかったとされた穴はなかった。脳の血流を見るモニターを使用した上で、管を操作して挿入の角度を変えるなどすれば、血流が改善された可能性もあるが、そうした措置も取られていなかった。手術時間は予定を大幅に超え、7時間に及んだ。

 心音ちゃんは言葉を発したり、自力で歩いたりできない状態が続いている。病院側は事前に脳障害が起こるリスクを伝えていたとしているが、手術の同意書には記載はなく、両親は聞いていないと主張している。

特定機能病院に承認された医療機関は、医療事故防止への対応や医薬品の安全管理態勢の確保などが求められる。

 代理人の貞友義典弁護士は「存在しない穴を想定した手術によって、重い脳障害が残った。術後も院内で十分な検証が行われておらず、高度医療を提供する病院としての要件が欠如していることは明らかだ」としている。

 慶大病院総務課は産経新聞の取材に「今の時点で答えられることはない」としている。
「出産時の過失で脳性まひ」医師に1億4千万円賠償命令

分娩(ぶんべん)時に適切な対応を取らなかったため、脳性まひになったとして、広島県福山市に住む30代の両親と長男(8)が、市内の産婦人科クリニックの医師に損害賠償を求めた訴訟の判決が3日、広島地裁福山支部であった。古賀輝郎裁判長は医師の過失を認め、計約1億4200万円の支払いを命じた。

 長男は2008年、新生児仮死の状態で生まれ、蘇生後に低酸素脳症に陥り、脳性まひと診断された。訴訟では分娩時に投与された陣痛促進剤の量が適切だったかや、緊急帝王切開などの処置を取るべきだったかが争われた。

 判決は、陣痛促進剤の過量投与は胎児仮死が起こる恐れがあるのに、医師は理由なく使用上の注意事項に反するなど慎重に投与すべき義務を怠ったと判断。さらに心拍数を示す波形が悪化したのに帝王切開などをしなかったとし、注意義務違反と脳性まひに因果関係があるとした。

 判決を受け、父親は「今後このような事例がなくなってほしい」と述べ、クリニックの担当者は「判決内容を確認していないのでコメントできない」としている。

ログインすると、残り3件のコメントが見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ここが変だよ医学部・大学病院 更新情報

ここが変だよ医学部・大学病院のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング