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映画愛好会コミュの『音符と昆布』2008/1/26公開

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●あらすじ
嗅覚のないフードコーディネーター小暮ももは、古びた大きな木造の一軒家に作曲家の父親と二人で暮らしている。父親は多忙で家をあけることが多く、ももはいつも一人ぼっち。そんなももの下に、姉と名乗る女性が突然現れた。しかもその姉・かりんは、普通の人と様子がちょっと違う。アスペルガー症候群の姉と失われた時間を取り戻す中で、それぞれが何かを見つけていく…。

●作品について
映像と音楽の新たなカタチを創造する“cinemusica”シリーズ第4弾。音符を紡ぐようにつながり、昆布を愛でるようにしみこんで行く珠玉のハートフルムービー。姉の小暮かりん役には『ジョゼと虎と魚たち』『ストロベリーショートケイクス』の池脇千鶴。小暮もも役には、『サイレン』『NANA2』の市川由衣。監督は『東京の嘘』『WHITE MEXICO』の井上春生。(作品資料より)
[ 2008年1月26日公開 ]

コメント(1)

 あったかくて不思議な気持ちにさせてくれる映画でした。
 「昆布」はすぐ登場するので判ります。だけどかったけど、「音符」の方は、ラストでやっとその意味が解るようになります。

 もしもある朝、朝食を準備していたら、突如見知らぬ若い女性が訪ねてきて、姉だと言ってのけ、図々しく「昆布茶漬けを頂ければと思います。」と催促されたら、怒るよりも驚いて二の言葉も出ないでしょう。
 そして蛍光灯の電球は勝手に外して捨てたり、長年親しんでいる金魚の飼い方に虐待だと文句言われたり。全く相手の空気を読まずに傍若無人な振る舞いをする登場人物を、いきなり冒頭で見せられて、ありりゃこれはシュール作品にはまってしまったかと焦りました。
 
 なんだ、こいつ!と思ったら、主人公の姉かりんはアスペルガー症候群であったのです。そしてかりんの存在は、2歳のときに施設に別れたきりになっていて、姉の存在すら知らなかったのです。だから突然やってきた「火星人」に妹のももはさぞかしびっくらしたことでしょう。
☆アスペルガー症候群を知っていますか(映画にも出てきたサイト)
http://www.autism.jp/asp/

 小地蔵は、アスペルガー症候群をとりあげた井上監督の優しいまなざしにまず感動しました。この手の映画は主人公の悲惨さを描いて、お手軽に観客の同情を得がちです。けれども、この作品では、「空気読めないのも個性だよね」と肯定するお話。それはラストの姉妹の感動的なシーンに繋がっています。すごく普通の人間として許している視点なんですね。

 この作品はかりん役の池脇千鶴の演技がすごかったです。一見ベタな台詞回しに聞こえますが、実はアスペルガーの役を研究して、上手く表現しています。間のとり方が絶妙でした。ちょっと『ただ、君を愛してる』での宮崎あおいの役作りに似ていましたね。 とにかく表情が七変化し、他人の感情が読めない女性を演じながら、ちゃんとももや父親との距離や感情を読んで、演技していたというのですよ。
 これ、ほとんど彼女の考えた動き(途中で監督は演出放棄!)というから凄い女優さんですね。

 長くなったので、「音符」の解説は見てのお楽しみとします(^^ゞ
 全体的に鮮やかな色使いで、その彩度高めな撮影設定にも、ちゃんと理由があります。75分と短い映画ですが、印象深い作品でした。1200円(本作は特別料金)以上の価値あり。

 もっと詳しくは、2月7日の日記を見てください。
 

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