三菱コルトコミュの三菱自動車、次期コルトにＥＶ設定　エコカー戦略加速　国内市場で攻勢

　三菱自動車は電気自動車（ＥＶ）戦略をより一層加速する。２０１２年に投入予定の小型車「コルト」の次期型車にＥＶモデルを加えるほか、１１年末投入予定の軽商用車「ミニキャブ」のＥＶモデルの車両本体価格を２６０万円とし、購入補助金込みで２００万円を切る設定とする。コルト、ミニキャブのＥＶモデルを戦略的に投入して苦戦が続く国内市場で攻勢をかける狙いだ。

　三菱自はＥＶ「ｉ―ＭｉＥＶ（アイ・ミーブ）」の法人向け販売を昨年７月に始め、個人向けも今年４月から本格化している。アイ・ミーブの販売実績は年度計画に沿って推移しており、販売店における急速充電器の設置も拡大している。価格高の要因となっているリチウムイオン電池のコスト低減には、ＥＶの生産量拡大が不可欠。アイ・ミーブに続き、コルトにＥＶモデルを追加することで乗用車のＥＶ需要を拡大する。
　次期コルトは全長３４００ミリ×全幅１６００ミリ程度となる模様で、現行車に比べひと回り小さくなりそうだ。予想される燃費はガソリン車では最高となる３０キロメートル／リットル。０２年発売以来全面改良をしていないコルトを、低燃費とＥＶというエコカーとして強く印象付ける。競合車でハイブリッド車（ＨＶ）を持つホンダ「フィット」に商品力を近づけ販売量拡大を狙う。
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