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憲法九条を暮らしに生かす会コミュの転載   大阪府教育委員会教育長 酒井 隆行 様 

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要望書
教員の平井美津子さんを処分等することなく
教育の中立と独立を政治から守ってください

 吹田市の中学校教員である平井美津子さんの記事が共同通信から配信され、そのこと
で一部の政治家や戦争における加害の事実を認めようとしない人々から攻撃を受けてい
ることに、私たちは激しく憂慮しています。
 平井さんがこれまで、日本軍「慰安婦」問題や日本の加害の歴史について、きちんと
子どもたちに伝えてきたことを、私たちは高く評価しています。戦争中、日本軍が朝鮮
半島や中国、フィリピンやインドネシアなど、日本が占領した全域で住民に対して虐殺
・レイプなどが行われたことは紛れもない歴史的事実であり、日本とアジア諸国の友好
と平和のためには、まずは加害者である私たちの歴史認識が問われています。
平井さんはそれを実践する、誠意のある教員です。また、子どもたちから慕われ、保護
者からの信頼も厚いことが、他紙の記事で紹介されています。

 共同通信の記事では、平井さんが日本軍「慰安婦」問題を取り上げ、「自分が『慰安
婦』にされたらどう思うか」「自分が日本軍兵士だったらどう思うか」と問うているこ
とを紹介しています。
 それは教育実践としてあるべき姿であり、決して「偏向教育」などではありません。
中学生という多感な時期に、「自分が同じ立場だったらどうしよう」と考えることは、
成長のためにとても重要です。そして平井さんは「こうあるべき」という主張を押し付
けることなく、しっかりと子どもたちに考えさせています。
 「慰安婦」にされた女性たちの中には中学生ぐらいの年齢で慰安所に入れられた被害
者も多くいました。中学生で「慰安婦」問題を考えることはとても重要です。そして記
事によると、平井さんは必要に応じて教科書検定を通った学び舎の教科書をコピーして
使っていたそうです。それに、なんの逸脱行為があるでしょうか?
 
 いま議会や行政で行われようとしていることは教育への政治による不当な介入であり
、許されることではありません。
 10月12日、原田亮府議(自民)は「記事で書かれているのが本当ならば、大問題」と
質問しました。これに対して大阪府教育庁は「記事にある授業が事実であるならば不適
切」と回答しました。平井さんの教育実践は、なんら不適切なものではないのに、「不
適切」と回答した大阪府教育庁は、「政治」の教育への不当な介入を許すものです。
 10月16日には西田薫府議(維新)が、「こういった授業が他の小中学校でも行われて
いないか調査すべき」と質問しました。これに対して大阪府教育庁は「歴史的事象を一
面的に捉えるなどの不適切な指導がないか、市町村教育委に調査・把握・指導をしたい
」を回答しています。
このような経過は、そのまま貴教育委員会にも共有されていることと思います。
 またツイッターでは吉村大阪市長も一教員である平井さんを個人攻撃し、それに同調
する多くの人が「吹田市教委に抗議の電話を」というようなことをリツイートしていま
す。私は平井さんと貴教育委員会が戦争における加害の事実を認めようとしない人々か
らの攻撃にさらされているのではないかという危惧を抱いています。

 いったい平井さんの教育実践の何が問題なのでしょうか?
 日本軍「慰安婦」問題は、日本軍と政府が組織的に遂行した性奴隷制度であり、それ
は歴史の事実です。歴史学がすでに証明しているところあり、日本の裁判でも認められ
た事実であり、国際社会での常識でもあります。そして、事実を教えてはならないとい
う法はありません。それが仮に多くの日本人にとってつらい事実であろうとも、事実が
事実である限り、受け止めなければならないのです。
 「自分が『慰安婦』にされたらどう思うか」
「自分が日本軍兵士だったらどう思うか」
 この二つの問いは、二度とこのようなことを繰り返さないために、絶対に避けて通る
ことはできません。そしてそれこそが教育実践です。
そして、過去の侵略戦争と植民地支配に対して「自分がその立場だったらどう思うか」
ということを考えることは、アジアの平和と日本の民主主義のためだけでなく、教育基
本法第1条に掲げられた「人格の完成」のためにも必要な事柄です。

教育基本法の第16条にはこうあります。
「教育は、不当な支配に服することなく、この法律及び他の法律の定めるところにより
行われるべきものである」
 不当な支配とは、戦前戦中、国家が教育を支配し、子どもたちを戦争にかりたてたこ
との反省から生まれた条文です。戦後73年が経ったいま、政治が一教員の正当な教育実
践を「許すまじ」と、「不当な支配」を仕掛けているのです。

 貴職におかれましては平井さんの教育実践を認め尊重し、処分等行うことなく、政治
の不当な支配に屈することなく、「教育基本法」を遵守されることを要望します。


 2018年11月20日

【要望書提出者】
大町英三(元小学校教員)、岡田大(守口市)、竹本 昇(ピースおおさかリニューア
ル裁判原告)、森一女(元保育士)

連絡先:竹本 昇
伊賀市下郡53の3 (電話:090−8860−9961)


要望書提出者集約先 brother-d@funky.zaq.jp
追加署名締切 12月9日(日)

コメント(3)

安倍総理や、右翼反動勢力の政治支配により、教育が弾圧を受け、戦前の軍国教育に戻りつつある現状を憂うものです。戦後の民主教育は、教育委員会制度とともに、護るべきです。
大阪の、維新による府政、市政をはやく、終わらせてほしいですね。
ひらけんさん
すーちゃんさん

熱く感謝申し上げます。わーい(嬉しい顔)手(チョキ)
>>[1]

深い洞察に全面的に共感をもちました。
いつもお世話になりましてお礼申し上げます。

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