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「もっと食べさせてあげたかった」
大阪市で28歳の母親と3歳の息子の餓死死体が発見された。

死んだのは、今年の2月頃と見られる。
昨年の秋に引っ越して きた。
住民登録はなされていなく、
たとえば夫のDVを避難して、
逃げても住民登録によって居所が知られて
再びDVを受けるなどの場合も予想される。

生活保護も申請はされていない。
六畳一間に冷蔵庫もなく、
残された食糧は何もなく、
銀行の口座は少しも残っていなかった。

大阪市。
一時期ここを本部とする「大阪維新の会」の橋下徹氏は、
生活保護について見直しを行った。
国会では、
生活保護 を受給していた芸人の親戚のことが槍玉にあげられ
世間では 生活保護を申請しにくい社会状況に陥った。

きょう。
外国特派員協会で橋下市長は、
アメリカ軍とアメリ カ国民には謝罪して表現を撤回した。
しかし、その他の問題は 多くの外国人記者団からは、
終了後にも「弁護士だけあって、 自分にいいように言い訳している。」
「政治家ではなく、ショ ーとしてこの機会を利用しているに過ぎない」
など厳しい感想 が続いた。

「もっとたくさん食事をさせてあげたかった」。
母親が請求 書などの封筒に走り書きしていた遺書と思われる言葉が、
胸を 撃つ。
2013年、日本。ここまで落ち込んでいる。

アベノミクスなどという詭弁は、
株価暴落という現象になっ てあらわれた。
富豪と含み資産でたくさんの財産をもつ政治家 には、
儲け話となったが、
多くの国民には
この大阪市の餓死事件に象徴される悲惨な事態となって表れた。

「もっとたくさん食べさせてあげたかった」・・・・・・

この国では政治に従順に従っても、
政治を批判しても、
戦後の焼け野原並みの社会となってしまった。

もう沈黙ばかりしてはいられない。
大阪母子の鎮魂歌として、私たちはそれぞれのしかたで、
それ ぞれができるしかたで、
すべての民衆の生命を維持するために
立ち上がらなければ、
愚鈍な権力政治家たちは
決して悪政を直すことはない。

6月5日。
安倍内閣は、
民間活力をアベノミクス第三の矢として 発表した。
しかし貧弱な政策の中身は、
福祉政策なかんづく
生活保護に対する締め付けを厳しくした中での民間活力。
大企業、独占資本本位の民間活力なのだ。
安部内閣のような弱肉強食の口当たりだけいいが、
おそろしく 庶民の社会保障をみすぼらしくして、
「民間活力の爆発?」という
意味不明な日本語を使う。
爆発したら活力はどうなるというのか。

「もっと食べさせてあげたかった」・・・・・
戦後焼け野原闇市時代に兄妹二人で助け合った野坂昭如氏は
妹さんを餓死という最も残酷な姿で死なせたことを書き残している。

安倍晋三総理よ、

「もっと食べさせてあげたかった」
とつぶやきながら餓死した母子のことを
貴方は如何に考えていらっしゃるのでしょうか・・・

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