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憲法九条を暮らしに生かす会コミュの加藤周一さんと統一戦線の構想

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ご逝去された加藤周一さんの著作に「山羊の歌」がある。大学では60年安保で盛り上がっている。ストライキ行進で激しく動く学生たち。ノンポリの加藤さんは、運動家たちとは離れていた。

しかし、戦後史のことあるごとに、一定の秩序ある見識にもとづいて歩いてきた。九条の会への参加は、加藤さんとしては一歩実践的知識人として踏み出した感がある。

「日本文学史序説」は、購入したが読みこなすには時間がいる。奥行きと幅広さに圧倒された。左翼知識人ではない。ロマンローランや魯迅のような大知識人だったと思う。総合的な見識のある加藤周一。日本文化にもこのような世界史的視野に立つひとがいたことは、誇りとして感じる。左翼知識人ではない。ロマンローランや魯迅のような大知識人だったと思う。総合的な見識のある加藤周一。日本文化にもこのような世界史的視野に立つ知識人がいたことを、誇りとして感じる。

 加藤周一氏は、憲法九条の会の発足の一員である。加藤氏が、左翼だときめつける反動派にとれば、そのほうが好都合であろう。九条の会を左翼ときめつける上でも好都合だから。では、梅原猛氏は左翼か。むしろ新京都学派に近く日本文化センター所長をつとめた梅原猛氏は、保守系の知識人だと見なされてきた。梅原氏も加藤周一氏も、憲法九条の会のメンバーである。

 21世紀もすでに10年近くもたつ。いまアメリカの経済はがたがたである。軍拡が経済を台無しにしたことは明確に見てとれる。旧ソ連がアメリカとの軍拡競争のなかで、経済が畸形化して、国民生活にしわよせが集まり、ついに社会が破綻しかけたことを連想させる。加藤氏や梅原氏のことも視野にいれると、憲法九条の会は国民的な運動である。その発足や拡大に上田耕一郎さんなど日本共産党の献身的な支えがあったと思われる。

 この日本の自民党公明党政権による政治不安と経済的窮状において、なぜ統一戦線政府の樹立をめざす政治団体のよびかけがおきないのだろうか。統一戦線と市民運動、大衆運動とはちかいが、政権樹立とは国家権力を争奪する点で性質が異なる。そのへんで性急に統一戦線政権を言うべきではないという言説にも根拠はある。

けれど、国民的な運動の高まりを求めなければ、いまの混迷した政局展望は開拓されない。そのヘゲモニーをとる政党が次の時代を展望しうることだろう。

コメント(2)

加藤さん、たしかに惜しいひとです ・・・・・

私は上田耕一郎さんのほうがさらに惜しい気がしています。

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