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Save Ethiopia実行委員会コミュの平成ロックオペラ「九尾の舞」台本掲載

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では、コレを9/1までにデモテープ状態でください。昨日お話しした通り、変える部分はかえてオケです。楽曲優先で。

  平成ロックオペラ「九尾の舞」台本

    音楽隊が演奏をはじめ、語り部ボーカルがラップ的に歌い出す。
語り部 「中国・インド・日本の三カ国を股にかけ、悪逆非道の限りを尽くした恐ろし
    い妖怪・九尾の狐。平安時代に日本にやってきた九尾の狐は玉藻前(たまもの
    まえ)という美少女に姿を変え、時の帝をとりこにした。しかし、安部清明の
    末裔・泰成がその正体を暴き、地元の領主と共に見事、九尾の狐を那須に追い
    込み殺生石に封印をした。(間)それから千年後。時は戦国時代。」

    霧の中を歩いている武将・栗林義長。
    そこに変わった姿の男が、現れる。
男   「もし...もし...そこのお侍さん。水を持っておりませぬか?何しろこの数日間
    、飲まず喰わずで、喉がカラカラなのでございます。」
栗林義長「(水筒を渡し)ならばこれを飲むがよい。腹が減ったのならば、にぎり飯も
    あるぞ。」
男   「ありがとうございます。地獄に仏とはまさにこの事です。」
栗林義長「なぁに。困った時はお互い様だ。ところでわたしは栗林義長という見ての通
    りの者だ。この地に封印されているという九尾の狐の噂を聞いて参ったのだが
    。」
男   「そのようないでたちで?」
栗林義長「可笑しいか?」
男   「可笑しくはございませぬが、妖怪は、人を殺める刀や槍では退治できないと
    聞いております。」
栗林義長「ほぅ、それは困ったモノだな。しかしわたしは他に何も持ってはいない。」
男   「では水のお礼にお教え致しましょう。古来より狐は犬を嫌うといいます。い
    かなる妖怪とて、狐と名がつくものならば、きっとその声を怖れる筈です。」
栗林義長「犬の声とな。」
男   「それでは、わたしがあなたに一つ、犬の啼き真似を授けてさしあげましょう
    。」
栗林義長「成程。それはかたじけない。」
男   「それ、わん。」
栗林義長「わ・わん。」
男   「それ、わん。わん。」
栗林義長「わん。わん。わんわんわん。」
    そのリズムに合わせてギターが入る。
    犬の歌。「わんわん」だけ。
    歌終了。

栗林義長「おやおや、犬の啼き真似に興じていたら、いつの間に辿り着いたようだ。(
    間)なるほどこれが殺生石か。こんなに離れていても妖気を感じる。」
    不意に近づくと、刀を抜き、石を斬る栗林義長。
    ギターの音と共に石が割れ、姿を現す玉藻前。
    ここから台詞は歌に。
玉藻前 「我が眠りを覚ますのは誰じゃ。」
栗林義長「これなるは牛久(うしく)の城主・岡見宗治が武将、柏田の栗林左京亮が婿
    養子、義長にございます。」
玉藻前 「栗林義長とな。おのが名を上げんが為に、この九尾の狐を呼び覚まし、退治
    しようとでも思うたか。しかし見ての通り我が力は封印され、何の力も持たぬ
    。か弱き妖怪じゃ。」
栗林義長「それは誤解でございます。わたしは貴殿に聞く事があって参りました。」
玉藻前 「はて。これは異な事を。帝が寵愛するこの玉藻前に、田舎侍が何を問うとい
    うのか。(間)
    ...それにしても、お前のその匂い、不思議なものだ。我らが同族と同じ匂いが
    する。本来ならば、さっさととって喰おうものの、その匂いに免じて話を聞こ
    うではないか。」
栗林義長「かたじけない。実はわたしの父、根本村の猟師・忠七は、助けた狐と夫婦と
    なり、そして生まれたのがこのわたしなのです。母はわたしを産んだ後、姿を
    消してしまい、今日に至っているのですが、なんとか一度会ってみたく思い、
    こうして妖狐の噂を求めて旅しているという次第でございます。」
玉藻前 「なる程。母を求めてこの地に来たと。殊勝な心がけだな。」
栗林義長「子が、母を求めるに、大義も名分もございません。すべては人の情けでござ
    います。」
玉藻前 「ふむふむ。ところで貴殿、随分といいものを着ているようだが。」
栗林義長「父の才覚か母の才覚か、はたまた二人の才覚か。おかげで総大将の地位にま
    で上り詰めることまでできました。」
玉藻前 「成程、あい分かった。(ニヤリ)では、お前の、その気持ちに免じて教えて
    あげましょう。お前の母とは、実はこのわたしなのです。」
栗林義長「なんと、それは奇遇。」
玉藻前 「さあさあ、もっと近く寄ってその顏を見せよ。義長よ。おぉ、その面差しは
    、忠七によく似ていよう。訳あって忠七のもとを出たが、我らはその訳さえな
    ければ、永遠に暮らせたものを。」
栗林義長「訳とは一体どのような?」
玉藻前 「すべては人間のせいに他ならぬ。自然を破壊し、獣やもののけのすみかを奪
    う悪いヤツら。
    あぁ、妖怪の血が半分混ざっているオマエならソレが判るだろう。いいか。今
    お前は、人を殺める刀を手にしている。それはすべてを殺し、すべてを壊す。
    それがなによりの証拠であろう。
    妖怪が刀を手にするか?われらの武器は自分の肉体だけなのだ。あたまのいい
    お前なら分かるであろう。われら妖怪は悪戯に他のものを傷つけたりはしない
    。人間とは違うのだ。
    わかっただろう。わたしが人間を殺める訳が。さぁ、その刀でわたしの封印を
    解き、そして、この里の人間たちを滅ぼし、再び共に暮らそうぞ。さぁ。さぁ
    。さぁ!」
    フラフラと玉藻前に吸い寄せられる栗林義長。
    そこに現れる先ほどの男が現れる。
男   「わんわん。」
    音楽が止まる。
玉藻前 「ヒッ!き・貴様は、我をこの地に封印した上総介。化けてでよったか。」
男   「化けて出るは貴様も同様。千年前の結界が、そろそろ切れる事と思ってみれ
    ば、また人の心を惑わしているのか。この妖怪め。栗林義長殿よ。この妖怪は
    、貴殿の母上ではございませぬ。どうか、惑わされるな。」
栗林義長「(ハッとなり)そうだったのか。心の弱みに付け込んで、母を語るとはこの
    悪党め。この刀の錆となれ。」
    しかし、玉藻前を斬っても斬っても効果がない。
玉藻前 「ほほほ...そんななまくらな剣でわたしが斬れるとおもっているのかい?」
    ここから歌。
玉藻前 「わたしの姿を見るがいい。わたしの名前を言うがいい。玉藻前。大人しく、
    わたしに操られ、この結界を、この世界を、斬って壊すがいい!」
栗林義長「あぁ、これは困った。何かいいテはないものか。」
男   「義長殿。声を!犬の鳴き声を!」
栗林義長「おぉ、そうか!わん。わんわん。」
玉藻前 「うっ!ううう...」
二人で 「わん。わんわん。」
    犬の鳴き声に推される玉藻前。とうとう石の間に追い立てられる。
男   「さぁ、義長殿。この護符で封印を!」
    護符を貼る栗林義長。同時に岩が閉まって行く。
玉藻前 「口惜しや、栗林義長よ。上総介よ。我が恨み、いまだ晴らせず。次の千年の
    後、再びこの世に現れてみせようぞ。」
    栗林義長が封印すると、岩が閉じる。
    音楽が消える。間。
栗林義長「かたじけない。上総介とやら。」
男   「いえいえ、上総介殿はわが主人。わたしは上総介殿にご恩がある犬にござい
    ます。亡き上総介殿との約束で、こうして九尾の狐の復活を見はっていたので
    す。」
栗林義長「成程。それにしても恐るべきは狐の口車よ。危なく狐にまわされるところだ
    った。母の話は残念であったが、九尾の狐の悪巧みを阻止する事が出来た。終
    わりよければすべてよしと言えよう。」
語り部 「栗林義長は、この後、そのたぐいまれな才覚を持って各地で活躍をし、とう
    とう従五位下下総守に任命される程までに出世した。また、大変情に厚く、仏
    のような親方さまと民衆に慕われるほどとなった。その側には、犬の啼き真似
    の得意な従者をいつも従えていたという。
    さて、玉藻前の語る千年の後まで、あと五百年。その時、また再び彼らのよう
    な英雄が、この地を訪れるのかどうか。それはまだ誰も知らない。」
    ギターソロ。終わり。






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