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サイクロン被災地に小学校建設で寄付 仙台の菊地さん
8月1日14時43分配信 河北新報

 仙台市若林区の米穀店経営、菊地恵一さん(88)が、ミャンマー(旧ビルマ)のサイクロン被災地に小学校建設資金300万円を寄付した。太平洋戦争中、陸軍に従軍していた菊地さんは現地で世話になった恩返しに2002年と04年、私費を投じて小学校を建設、今回が3校目となる。宮城県出身者の戦友や遺族でつくる「ガ島ミャンマー会」もサイクロン義援金約95万円を近く贈るなど、民間レベルで支援の輪が広がっている。

 建設予定地は最大都市ヤンゴンから車で西に1時間以上離れたコムン村。5月初めにサイクロンの被害を受け、約100人の子どもたちが十分な教育を受けられないでいる。

 計画では、同村に最大300人が通える木造2階建ての校舎を建築。間もなく着工し、年内に完成予定だ。
 当初は、仏教遺跡群のあるパガンに建設しようと計画したが、反軍事政権デモで中断。この間にサイクロンが直撃したため、建設地を被災地に変更して進めることにした。

 菊地さんは仙台市出身。旧陸軍第三十四飛行場大隊に所属して1943年にビルマに入り、飛行場建設、航空機の整備に当たった。300キロ離れた地域に牛車で燃料運搬中、食糧に困って塩をかけたタマネギを食べていると、ビルマ人が魚の空揚げをどっさり持ってきてくれた。

 菊地さんは「日本人に好意的で、とてもお世話になった。おかげで生きて帰ってこられた。学校が足りないと聞けば、多少無理してでも協力したい」と話す。

 敗戦で英軍に抑留され、47年に帰国した菊地さん。最近はガ島ミャンマー会員として、戦没者慰霊巡拝の際に小学校を訪問。2002年、北部のコーリンで行われた開校式では、2000人の歓迎を受けた。「今回も式典に参加し、子どもたちの笑顔を見たい」と完成を楽しみにしている。

 小学校の建設運動は、ガ島ミャンマー会が中心になっている。今春までに個人・団体の寄付で、菊地さんの2校を含めて13の小学校をミャンマーに建設した。

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