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SQUADRAコミュの谷川真理「私が走り続ける理由」

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Run×NunberWeb
ケイ・オプティコムpresentsより

自身も市民ランナー出身の谷川真理さん。
マラソン競技経験者の多くが、引退後はファンランを楽しむ中、2007年の東京マラソンで女子の部2位に入賞するなど、第一線で走り続けている。
市民ランナーと寄り添い続ける彼女が走り続ける理由とは。

オリンピックだけがマラソンじゃない。

私はもともとOL時代に市民ランナーとして走り始めたんですけど、最初は賞品を楽しみにレースに出てたんです。あるとき「都民マラソンで優勝すればシドニーの大会に招待される」と聞いて、“馬ににんじん”状態でがんばったんです。

そうやってご褒美の海外マラソンを目標にレベルアップしていくうちに記録も伸びて、実業団に入ることになりました。東京国際女子マラソンの優勝など結果は出したものの、残念ながらオリンピックには出ることができませんでした。

そして、1996年に競技から引退して、まだ先の方向性が定まらなかったとき、市民マラソンに呼ばれて行ってみたら、みんなが「これからもいっしょに走ろうね」という雰囲気で迎えてくれたんです。

考えてみたら、オリンピックがすべてじゃないし、そもそも私は競技のためだけに走ってきたわけじゃない。私の活動を支えてくれたのは、いっしょに走ってきた市民ランナーの人たちでもあったんだな、とあらためて気づきました。

市民ランナーって、みなさん仕事をしながら、合間を縫って一生懸命練習して、大会に挑戦していますよね。私もそういう原点に立ち返って、もういちど挑戦してみようかなという気持ちが出てきたんです。

長谷川理恵さんとの出会い。新しいモチベーション。

そんな中で長谷川理恵さんとの出会いもいい刺激になりました。2000年、彼女がホノルルマラソンに出場するというので指導をすることになったんです。

彼女は走り始めたばかりだったから、ランニングに対する意識がすべて新鮮で、苦しい練習も先入観なく楽しくやってしまうんですよ。たとえば、「今日は800mのインターバル走ですね!」とニコニコ笑っていたりする。衝撃でしたね。あんなに苦しい練習なのに(笑)。

結局、彼女はたった2カ月半のトレーニングで初のフルを3時間59分で完走しちゃったからすごい。その後も、東京国際女子マラソンを目標にして、一途にがんばっている姿を見ていると、自分が海外レースへの招待をめざして走っていた頃と重なるようで、私自身のモチベーションアップにもなりました。

ランナーとしてのプライドと責任感。

2007年の第1回東京マラソンでは、女子で2位に入って、まわりから「すごい、すごい」と言われましたけど、準備不足の中での結果だったので自分でも意外でした。ただ、長年ずっと走り続けてきたことに対する神様のプレゼントだったのかなと思います。

ゲストランナーとして呼ばれたときは、いっしょに走る人たちに元気を与えたいというのが私のポリシー。走ることで有形無形いろんな対価をもらっているわけだから、それに値する姿を見せなきゃいけない。それに、ランナー専用のジム「ハイテクスポーツ塾」を運営している責任感もありますよ。ランニングの素晴らしさを人々に説いてまわったり、指導している人間が、体型が変わってしまっていては説得力ないじゃないですか(苦笑)。

もちろん、脚が思うように動かないとか、がんばっているのにタイムが出ないとか、歯がゆさはあります。トレーニングも苦しいですよ。でも、身体を動かさないでいると、頭がボーっとしちゃうんです。走れば酸素をたくさん吸い込んで、血流もよくなり、脳も活性化してシャキーンとなる。だから、忙しくても、きつくても、私は走ったほうが元気。走り続けていないと死んじゃう、マグロみたいな身体になっているのかもしれませんけど(笑)。

夢のあとさき−大都市型マラソンのコースにブルーラインを。

いま皇居周辺はいつでもランナーであふれかえっていて、私が走り始めた頃からは想像もつかなかったほど雰囲気が激変しましたよね。「谷川真理駅伝」でも、SNSなどで仲間を集めながら、ランニングを上手に楽しむ人たちが増えてきたのを実感します。

ボストンとかニューヨークみたいに、エリートから普通の市民ランナーまで、みんながいっしょに走れる大会が日本でも開かれること──私の長年の夢は東京マラソンで実現しました。そして、いまや大阪をはじめ、さまざまな都市にその流れが広がっていますよね。

これからは、そういう大都市マラソンのコース上に、オリンピックのようなブルーラインを引いてほしいと思ってるんです。そしたら一般のランナーが試走したり、観光ランを楽しむことができるし、走らない人も「こんなところまで走るんだ」と分かったりして楽しいじゃないですか。そうしたら、もっとランニング人口が増えるんじゃないかな。


以上


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