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トラウマティック銀幕コミュのアナザー・カントリー

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英国パブリック・スクールが舞台の映画は「モーリス」とか「If、もしも…」とか、
美少年・美青年たちがワンサカ登場し、時にはめくるめく禁断の愛の世界も。
オックスフォードで語学留学中、カレッジ巡りをしながらいけない妄想ばかりしていた。
たぶんこの映画の影響も大だったからかも。

「アナザー・カントリー」
 
1983年のモスクワ。年老いた元英国スパイのインタビュー。
彼が女性ジャーナリストに語るのは、祖国を裏切るようになる元凶となった出来事。
ガイ・ベネットは30年代のイートン校で上流階級の子弟としてエリート教育を受ける。
親友は共産主義に傾倒するトミー・ジャド。秀才のトミーにデカダンなガイ。
因習的な寮生活からはみ出るガイは、ある意味トミー同様反体制的人物だ。
そんなガイでも当面の目標は寮の代表で、将来の夢はフランス大使となること。
恋はゲームのはずだったのに、ガイはハートコートを目にしてから本気になってしまう。
そんな最中、体育館の更衣室で寮生が睦み合っているのを舎監に見つかってしまう。
放校処分となる前に、そのうちの一人が自殺する。二人と同じ寮の生徒だ。
ガイの目算が変わる。次期代表候補のメンジーズを推薦する幹部が転校するらしい。
彼の両親が同性愛者の自殺事件を聞いて、外聞が悪くなるのを恐れてのことだ。
トミーが代わりに幹事になって推薦しないと、権威主義者のファウラーが代表となる。
ガイとは犬猿の仲だから次に代表の座は絶対にやって来ない。渋るトミーにガイは、
「権威の象徴である教練をおちょくったら、幹事になってくれるか?」
教練にだらしない制服で出て、寮の代表から鞭打ちの命が下る。執行者はファウラーだ。
だがガイは自分と関係のあった生徒の名前を舎監に言うと脅迫し、刑を免れる。
いい気になったガイだが、ハートコートへの恋文がファウラーに見つかってしまう。
脅迫なしに鞭打たれるガイ。ハートコートの名前が舎監に知れるのを恐れたからだ。
そしてメンジーズが裏切る。次期代表の座と引き換えに幹事が転校するのを翻意させる。
失意のガイを思いやって、トミーはメンジーズと幹事に向かって言い放つ。
「こうやって、おまえたちは共産主義者やゲイを差別し排除するんだ!」

「モーリス」同様、この映画も美青年たちのオンパレード。
ルパート・エヴェレット、コリン・ファース、ケアリー・エルウェスなどなど。
容姿端麗、華麗なファッションに身をつつみ、美青年の愛の園。麗しい!
セクシュアリティ、イデオロギー、階級制度、帝国主義などなど、
縛りがきつければくついほど、あるものは革命を信じ、あるものはデカダンに走る。
スペイン内戦でファシストとの戦いで22歳の若さで死んだトミーはまだ幸せだが、
祖国を裏切ったスパイとして、ロシアで老いて生きながらえるガイは…。
今回のトラウマは小間使いのように、上級生からこき使われる少年ウォルトンの寝言。
あまりのうるささで上級生の一人は不眠だ。せめてもの仕返しだったのね。

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