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1ページのメッセージコミュの【お題】あれからの二人は(作:久遠

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なんとなく思い出した、高校時代の彼氏のこと。

未だに忘れられなくて、携帯のメモリーも消せずにいる、元カレのこと。

別れてから3年。

私は20歳になった―――




「久しぶり〜!元気だった〜!?」

今日は成人式。
会場に入って最初に声を掛けてきたのは、高3の時のクラスメイト。
あの頃一番仲良くしてた、友人。

「元気だったよ。あなたは?」

少し素っ気ない私の返事に、苦笑とも取れるような笑みを浮かべながら

「私も元気!っつか、相変わらずクールだね」

なんて明るく返してくる友人。
彼女はいつも明るくて、私とは正反対で。
そんな彼女が、高校時代は羨ましくて眩しくて――疎ましかった。

「そういえば伝言頼まれてたんだった」

「何?」

思い出したように話す彼女にそう尋ねた時、後ろから声を掛けられた。

「やっと見つけた!」

振り向くと、元カレの親友が立っていた。
付き合ってた頃はよく話していたけれど、別れてからはなんとなく話しづらくて、卒業まで結局話すことがなくなった彼。
だから、どうして探されていたのかわからない。

「見つけた…って、ずっと探してたの?」

「そう。ちょっと話があるんだ。来て」

そう言って、私の腕を強引に掴むと、人気の少ないところにつれていこうとする。

「ちょ…待ってよ。私まだ伝言聞いてない…」

私がそう言うと、彼は。

「それ頼んだの俺だから。じゃ、ちょっと借りてくな」

前半は私に向けて。
後半は私が話してた彼女に向けて言った。

「わかった〜」

彼女の言葉を聞くと、彼は歩きだした。
とりあえず付いていくしかない、と思った私は、半ばヤケになりながら付いていくことにした。


会場の隅に来ると、彼は私に向き直って切り出した。

「話があるんだ」

さっきと同じ台詞。
だけどその言葉に、いい知れない不安を抱いた。
意を決したように話しだした彼の話は、あまりにも衝撃すぎて、言葉が出なかった。
私は、足下が崩れていくような感覚に襲われた。



それから、式でどんな話をしていたのか、どうやって家に帰ったのか、全く覚えていなかった。

頭の中には、式が始まる前に彼が話した言葉がだけが反芻していた。


『アイツ死んだんだ』

『大学の入学式に向かう途中、車に跳ねられて』

『病院に運ばれたときはまだ意識もあって、助かると思った。だけど、突然容態が悪化して』

『お前に知らせようとしたら、止められた。言うな、って。それが、最期』

『これ、アイツの携帯。アイツのお姉さんが、お前に渡してくれって、預かってきた。アイツ、別れてからもお前のこと、好きだったんだよ。見ればわかるけど…』

『アイツのお姉さんから伝言。見たら、連絡くれって。変わってないからって』



渡された携帯を見る。

どこを見ればいいのかは、言われなくてもわかっていた。

メール画面の、未送信BOX。


中には、私宛てのメールが、びっしり入っていた。

泣きながらすべて読む。
メールには、「ごめん」「やり直そう」「好きだ」…が、何度も出てきた。


別れのきっかけは、些細なことだった。
お互い素直になれなくて、譲れなくて、別れてしまった。

意地を張らずに謝っていれば…。

何度後悔したか知れない。

けれどできなかった。


カレも同じ気持ちだったの…?

そう思ったら、余計泣けてきた。


未だに流れ続ける涙を拭って、カレのお姉さんに連絡をする。

カレに想いを告げるために―――

コメント(5)

―――あとがき―――
のようなものです、はい(笑)

確実に昨日読んだ本が影響してます。
でも想って書いたのは、元カレのこと。

死んでないですけど(笑)

でも、逢えないのはホント。

大切な人を失う気持ちは、どんなものなんでしょうね…
屈折してるんですけど、最近失恋とか喪失に憧れを抱く時があります
特にこういう話を読むと
>にっしーさん
失恋はいいものぢゃないですよ^^;
でも、経験するのはいいと思います。
小説のネタにもなりますし(笑)、新しい自分の発見にもなります。
喪失は…私も経験したことないんでわからないんですけど^^;
>赤うさぎさん
そうかもしれませんね。
少なくとも私はそう思います。
もちろん、“今”もそういう想いはありますけど、“二度と逢えない”ことになったら、もっと強くなる気がします。

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