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1ページのメッセージコミュの消えゆく姿を(作:まろ)

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 何故だろう・・・・・何故あの時俺は彼女を護れなかったのか
 すぐ手を伸ばせばいつでも届く場所にいて、声をかければすぐさま返ってくる距離にいて、抱きしめればその鼓動すらも自分のもののように感じることの出来た彼女を、俺はたった一度の失敗で失った。
 彼女とのデートの最中、俺は昼食を済ませた店に荷物を忘れ、彼女と一緒に取りに戻った。店を出るとちょうど信号が変わるところだった。

「まだ間に合う!行こうぜ!」
「え?でも・・・・」
「いいから早く!!」
「きゃっ、ちょっと・・・・」

 そして、事故は起きた。信号が赤に変わり数瞬後、俺たちは信号を渡りきる寸前。猛スピードで接近したトラック。運転手は寝ていた。徹夜での運転で睡眠不足だったそうだ。
 俺たちはクラクションも鳴らない車に気づかなかった。

 ふと、気づけば、彼女の、真横に、トラックが、いて、次の、瞬間の、光景は、彼女の、姿が、突然に、消えた、それ、だけ・・・・・








即死、だった。







 何年も経った今ですら、時折夢に浮かぶあの日、あの時、あの瞬間、そして彼女のあの表情。
 俺があんなことを言わなければ・・・・・・
 俺があんなことをしなければ・・・・・・
 今更遅い後悔は、幾年経とうとも俺の心を苛み続ける。最後に見た彼女の表情は、恐怖と、悲しみと、俺への救いを求める懇願の瞳。

 あの眼を思い出す度に、俺は消えた彼女が最後に掴んでいた手のぬくもりと、感触と、そして急激に俺の腕を引いた力の残骸が蘇る。

 それ以来、俺は人の眼を見て話すということが出来なくなった。
 視線が、怖かった。人に助けを求められることが怖かった。人と接することが、怖かった。


 そしてこの感覚は生涯消えることは無いだろう。
 これが、俺の犯した罪の罰であり、俺が救えなかった彼女の残した絆でもあった。
 


 そう、あと何十年と経って、俺が死ぬその瞬間に瞳を閉じれば、そこにはやはり、消えた彼女のあの瞳が・・・・・・・

コメント(4)

暗いですけど、切なくて、いい話だなぁ…と思ったのですが(笑)
久遠さん
そうですかっ?いい話しって言ってもらえると嬉しいです〜(//▽//)


赤うさぎさん
切ないですよね…最期に浮かぶのは死んだ彼女の瞳ですから…
それが彼女との絆でもある、なんて哀しいですね

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