｣歌うシーン
最高です
惚れます
泣けます
。大原さんの「あっそう」って台詞で気がつくまで・・・
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コメント(46)
BS�� BSテレ東
[シネマジャパン]【土曜は寅さん！4Kでらっくす】
「男はつらいよ 噂の寅次郎〈デジタル修復版〉」1978年/松竹/カラー/104分/シリーズ(22)
監督:山田洋次 脚本:山田洋次、朝間義隆 撮影:高羽哲夫 音楽:山本直純
出演:渥美清、倍賞千恵子、大原麗子、前田吟、泉ピン子、室田日出男、大滝秀治、笠智衆、志村喬、下條正巳、三崎千恵子、太宰久雄
この作品は親父が元気な頃、道頓堀にあった浪花座に家族で観に行ったのですが今夜実家で父、母と一緒に久々に観てました
大原麗子さん演じる荒川(水野)早苗さんの『私、寅さん好きよ』と惚れてまうやろビーム炸裂ですが大原さんは「男はつらいよ寅次郎真実一路」でも別の役でマドンナとして登場します
そちらの大原さんがまたいいんです
何となく薄幸な役が似合うというのか儚げな感じが素敵なんですけど晩年の大原さんを思うと感慨無量になります
[シネマジャパン]【土曜は寅さん！4Kでらっくす】
「男はつらいよ 噂の寅次郎〈デジタル修復版〉」1978年/松竹/カラー/104分/シリーズ(22)
監督:山田洋次 脚本:山田洋次、朝間義隆 撮影:高羽哲夫 音楽:山本直純
出演:渥美清、倍賞千恵子、大原麗子、前田吟、泉ピン子、室田日出男、大滝秀治、笠智衆、志村喬、下條正巳、三崎千恵子、太宰久雄
この作品は親父が元気な頃、道頓堀にあった浪花座に家族で観に行ったのですが今夜実家で父、母と一緒に久々に観てました
大原麗子さん演じる荒川(水野)早苗さんの『私、寅さん好きよ』と惚れてまうやろビーム炸裂ですが大原さんは「男はつらいよ寅次郎真実一路」でも別の役でマドンナとして登場します
そちらの大原さんがまたいいんです
何となく薄幸な役が似合うというのか儚げな感じが素敵なんですけど晩年の大原さんを思うと感慨無量になります
冒頭の夢のシーンでは寅さんが「福の神」となっていましたが、本作では寅屋が繁盛している様子で従業員を募集するほどで、寅さんの夢が珍しく正夢だったようです。夢の中では敵役だったタコ社長も景気の悪さを愚痴って自殺を心配されながら、キャバレーでモテちゃって上機嫌で帰ってきたのは「女難」の一種でしょうか？テーマ音楽は原点に返ったような印象ですが、江戸川べりではカップルと絵描きさんの喧嘩が発生するし、せっかくお彼岸を思い出したのは良いけれど参るべき墓を間違えるとは、寅さんの「福の神」ぶりもなかなか素直に発揮されないようです。
大井川に掛かる蓬莱橋の欄干が一部破損し、床板もボロくなって危なっかしく、行きずりの僧（大滝秀治さん）に女難の相を指摘されるのも実感がこもります。2010年5月に徒歩での旅行で蓬莱橋に至り、通行料100円（任意）を払って往復したことがありますが、その時は修理もすっかり整って木の感触が心地よかった記憶があります。早速出会ったのが泉ピン子さんのような女性なら、だれでも女難を警戒してしまいそうです。マスカラが溶けてパンダみたいな泣き顔になっています。お人好しの寅さんは、バス停まで泉ピン子さんを見送ってもなかなか離してもらえず、バスの車掌の女性が乱暴にドアを閉めてしまいました。首都圏からは絶滅したバスの車掌さんが駿河の国には健在だったようです。博さんのお父さんに出会った寅さんは喜んで芸者遊びを始めますが、泉ピン子さんを送り出して「女難」からは逃れたと油断したものと思われます。
信州を旅する寅さんのバックに流れる音楽には、ハープのグリサンドが響いたり、バスクラリネットの暗いつぶやきが聞こえたりと秋の深まりが感じられます。珍しく正々堂々と寅屋に帰館した寅さんと同時に、仕切り直しのようにテーマソングのイントロが流れました。「こんにゃく物語」は、博さんのお父さんより寅さんの語りの方がリアルで怪談じみています。
仮病で担ぎ込まれた寅さんのために救急車を呼んでしまった早苗さんは張り切りすぎですが、たくさんの見舞い品は「福の神」の寅さんの人徳の賜物かもしれません。早苗さんの弁当のおかずは白いご飯と梅干し一個だけ、引っ越し先では寅さんの目の前で大量の下着をぶちまけてしまい、けっこうズボラなマドンナです。文字にするのがためらわれるような男心を乱すセリフを連発する早苗さんのテーマは、旗のない音符が並ぶシンプルなメロディーで魔性の女の大原麗子さんのイメージは隠されています。虚無僧の尺八が通りから聞こえてくるのは、「女難の相」を忘れるなと言う戒めのようです。モーツァルトのピアノ協奏曲２０番の穏やかな２楽章（変ロ長調）が喫茶室のBGMで流れていますが、前後の楽章は激しい曲想（ニ短調）なので寅さんと出会う前後のマドンナの知られざる激動の生活を暗示しているようです。
新婚旅行中の泉ピン子さんの旦那さんも、早苗さんが追っかけて北国に旅立った従兄も幼馴染で、寅さんに「女難」の爪痕は残さなかったと思います。蒸気機関車が現役で走っているのに驚きましたが、大井川鐡道なので観光用でした。前半のバスの車掌も昭和のレトロな夢だったのかもしれません。乗車時に再会したお坊さんは無言でしたが、寅さんの「女難の相」は見えていたのでしょうか？
大井川に掛かる蓬莱橋の欄干が一部破損し、床板もボロくなって危なっかしく、行きずりの僧（大滝秀治さん）に女難の相を指摘されるのも実感がこもります。2010年5月に徒歩での旅行で蓬莱橋に至り、通行料100円（任意）を払って往復したことがありますが、その時は修理もすっかり整って木の感触が心地よかった記憶があります。早速出会ったのが泉ピン子さんのような女性なら、だれでも女難を警戒してしまいそうです。マスカラが溶けてパンダみたいな泣き顔になっています。お人好しの寅さんは、バス停まで泉ピン子さんを見送ってもなかなか離してもらえず、バスの車掌の女性が乱暴にドアを閉めてしまいました。首都圏からは絶滅したバスの車掌さんが駿河の国には健在だったようです。博さんのお父さんに出会った寅さんは喜んで芸者遊びを始めますが、泉ピン子さんを送り出して「女難」からは逃れたと油断したものと思われます。
信州を旅する寅さんのバックに流れる音楽には、ハープのグリサンドが響いたり、バスクラリネットの暗いつぶやきが聞こえたりと秋の深まりが感じられます。珍しく正々堂々と寅屋に帰館した寅さんと同時に、仕切り直しのようにテーマソングのイントロが流れました。「こんにゃく物語」は、博さんのお父さんより寅さんの語りの方がリアルで怪談じみています。
仮病で担ぎ込まれた寅さんのために救急車を呼んでしまった早苗さんは張り切りすぎですが、たくさんの見舞い品は「福の神」の寅さんの人徳の賜物かもしれません。早苗さんの弁当のおかずは白いご飯と梅干し一個だけ、引っ越し先では寅さんの目の前で大量の下着をぶちまけてしまい、けっこうズボラなマドンナです。文字にするのがためらわれるような男心を乱すセリフを連発する早苗さんのテーマは、旗のない音符が並ぶシンプルなメロディーで魔性の女の大原麗子さんのイメージは隠されています。虚無僧の尺八が通りから聞こえてくるのは、「女難の相」を忘れるなと言う戒めのようです。モーツァルトのピアノ協奏曲２０番の穏やかな２楽章（変ロ長調）が喫茶室のBGMで流れていますが、前後の楽章は激しい曲想（ニ短調）なので寅さんと出会う前後のマドンナの知られざる激動の生活を暗示しているようです。
新婚旅行中の泉ピン子さんの旦那さんも、早苗さんが追っかけて北国に旅立った従兄も幼馴染で、寅さんに「女難」の爪痕は残さなかったと思います。蒸気機関車が現役で走っているのに驚きましたが、大井川鐡道なので観光用でした。前半のバスの車掌も昭和のレトロな夢だったのかもしれません。乗車時に再会したお坊さんは無言でしたが、寅さんの「女難の相」は見えていたのでしょうか？
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