本作はピアノ、ストリングス、弄りまくったノイズビートを重ね合わせ変則的ですが流麗な美しさを持つエモーショナルなメロディが世界的に評価されました。
World's end girlfriendに似た退廃的な儚さと憂いを帯びた一大叙事詩というべき壮大な物語が広がっています。特に2曲目の表題作「April.#02」は27分の長尺で聴くものを夢の世界へと誘います。
今でも僕の中では「21st Century Schizoid Man Including Mirrors」がロック史上の最高傑作だと確信しています。プログレと言えば曲調が激しく変化する音楽ですが、これぞ正しく「21世紀の精神異常者」を体言した名曲でしょう。当時としては非常に斬新且つ実験的な音楽だったのではと思います。
キング・クリムゾンの73年の5th。リーダーのロバート・フィリップ以外、初期のメンバーはとっくに残っていません。しかし、「In The Court Of The Crimson King」と並び称される傑作と呼び声が高く、今でもよく耳にする曲も多いです。今聴いても全く色褪せないこの音の集合体のうねりとエクスプロージョンは凄すぎて開いた口が塞がりません。今までのクリムゾンにメタルの要素を取り入れた楽曲が多いです。
ポスト・シガーロスなどと言われてはいますがシガーロスの様な壮大なストリングスは一切ないです。荘厳なメロディと北欧風のエレクトロニカ要素は伺えますが、どちらかと言えばExplosions in the skyに近いと思います。しかし、このサウンドクオリティで若干20歳のアーティストというのだから驚きです。今後大ブレイクするかもしれませんので要注目です。すでにイギリスのメディアでは大絶賛されてますが。