DJ Shadowと引き合いに出されることの多いインストヒップホップですが、DJ Shadowに比べてまったりとした抽象的なグルーヴとビートが癖になります。録音状態が悪いのか、それともサンプリングにエフェクトをかけているのか分かりませんが、少しこもった音が逆にDday Oneのビートに合っていると思います。
DJ Shadowの96年のファーストアルバム。もう12年も前のアルバムにもかかわらず色褪せるどころか未だに斬新なアブストラクト・ヒップホップです。
DJ Shadowの創作工程は生音をほとんど使わないことで有名です。周囲に上手いギタリストやドラマーの友人がいるくせにあえて古いレコードからサンプリングした音しか使いません。ですから一つの楽曲を製作するのに膨大な数のLPを使用し、長い時間を要します。そんな苦労の末に出来上がる作品なので素晴らしいのは当たり前です。
DJ Shadowの2ndアルバム。前作から6年の歳月を経て登場した本作も、ダークグルーヴ全開のDJ Shadow節です。未だに多くのフォロワーを生み出しているDJ Shadowですが、やはり本家に適うダークビートは存在しないでしょう。この重たいビートと様々な音を紡いだアブストラクトミュージックはサンプリング表現の限界にまで到達している様に思えます。