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仮面ライダー chroMコミュのmasked rider chrom VOL 6

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【 like the flame 】






フォォン ‥

ヒ─ュン ‥



フィィ─── ュュウン


「もう一度尋ねるが ‥‥
キャリパス、
俺の能力はどうなんだ?」





夜 21:05 ‥

新国道152号線









疾走するCBR 1000RRに続
く、FAZER-1000 ‥
冷えた夜の国道に、少し
距離を置いて縦に2台の
バイクのヘッドライトが
流れた ‥
向かう先も分からぬまま、
了は黒いニット帽の男の
あとに続いていた



χρωμα、‥‥ ‥

「1つ1つ瞬時に結合分離
し、高度な3次元的構造
形成の情報認識・処理を
行える、自然生命に近い
テクノロジーによる全く
新しい部位を持つ生体。
粒子鋼細胞micro biochip
‥χρωμα、」
「状況を把握して問いに答
えろ、‥‥いいか、
ヤツが俺に対して殺意を
もって攻撃をしてくれば、
有効な手段は?‥
なにか無いのか、」


「─── ありません。
χρωμα
‥‥
相手の身体能力・地形・
互いの位置etc,‥推し量
る上で全てが未知数では、
私にも答えは出せません

ただ、起因となるものを
彼との会話で判断すれば、
その状況を迎える可能性
は高いはずです」




ヒュン フィィ─── ン

「キャリパス、‥武器は?
俺か、バイクにでも何か」

χρωμα、‥‥
χρωμα、‥‥



「どちらも、殺傷を目的と
したメカニズムや機能は
備えておりません。

継続的な生命活動を考慮
した場合についてお答え
すると、彼は危険です」

「‥アイツは一体、何処へ
向かって走っている?」


‥‥ χρωμα、χρ
ωμα

「方角からの推断ですが、
長野県 ‥‥」
「わかった。十分だ‥
お前と話してると勝手に
イライラする、‥もう、
黙ってろ 」

χρωμα、  ‥





ヒュン ‥

      フィィ──



「‥‥‥‥  」



会話を止めたリョウは、
前を行く黒いニット帽の
男が駆るバイクのテール
に目を細めていた ‥‥
走行速度を示すメーター
と、
そこに並ぶ計器類の針は
静かな闇に浮かび、こつ
こつと何かを伝える為に
瞬間を刻み続けていた




      ‥ リョウ、

‥‥‥ お前はライダー
なんだろ?‥また現れた
新たな敵に立ち向かう‥

仮面ライダーなんだろ?
───── ‥



「 ・ ‥‥‥‥」


立ち向かう‥ ───
仮面ライダー  ────


──
────  フィィ──





「‥‥‥‥キャリパス、」

χρωμα、‥‥
χρωμα、‥‥


「俺たちを創り出したのは
誰だ ‥」

χρωμα、‥‥
       ‥
「伊佐原 博士です。」




「‥ 目的は?」




──
────
      フィィ──

フィィ─── ュュウン







x x x




ウウ── ゥゥ‥‥


停車したタクシーの車内
に、アイドリングの音が
響いていた


「お客さん、左側のホラ‥
航空技術研究所はその先
になるんだけど、正面と
関係者用裏門のどっち?」

「ああ‥、そうだな、今の
時間ならどっちかな?」
「両方とも閉まってるよ、」


「・‥なら、裏のほうへ」

ブウウ──── ン ‥


信号機が青色に変わると、
水崎記者とカメラマンを
乗せたタクシーは、交差
点を左折して指示のあっ
た方へと向かった



夜 21:15

某、 航空技術研究所 外










ジィィ──ジジッ‥
‥‥‥ ビッ



「これ領収書、とおつり」

「どうも ‥」

       バンッ、‥
ブブ── ゥゥ‥

タクシーはカメラマンと
水崎記者を降ろしたあと、
闇を照らしながら、また
走り出していた



「水崎先輩、真っ暗ですよ」

「まあな、‥」


電気の消えた施設を眺め
ている水崎記者を、唖然
とした表情でカメラマン
が見つめた

「何か、確証あってこんな
遠くまで来たんですよね」


タ、‥ タ タ タ タ タ ‥


カチカチ
ビ─   ビ─ビ─‥

「すみません、私は東海新
聞社の水崎と申しますが
‥誰かおられますか?、」
ビ─   ビ─ビ─‥


「‥すみませ──ん、誰か」


カメラマンを置いたまま
右側の門柱に向かい、設
置されたインターフォン
へと何度か声を出した後、
水崎記者は辺りの様子を
見回していた

「‥‥‥‥‥」



‥ カシャ ン  カカ ン、ギシ

      ‥‥‥ スタッ

「先輩、何してんスか‥
あンたしまいに逮捕され
ますよ。‥ちょっと、ね」

水崎記者は、門と連なる
フェンスをよじ登り施設
内に入り込んでいた


「‥・水崎さん、誰か来て
見つかったら知りません
からね。絶対防犯カメラ
とかに映ってますよ、ね」
「おい、‥‥
誰か来たら自分を明かし
たあとで、こう言え ‥
一連の事件との関連を予
見して、応答のない施設
に友人が入りました、と」


「ムチャクチャだ、そりゃ」

「無茶なもんか、事実だろ
‥お、そうだ。
邪魔になるからさ、お前
これ持ってろ。
いいか、投げるぞ、‥」

「え、何ン、すか ‥‥」


‥‥ シャリン、


カメラマンは水崎記者が
投げたものを、注意して
受け取った

「鍵?‥自宅のですか?」

「取ったか、‥‥
これで悪けりゃ、お前の
罪状は犯罪幇助だからな。
頼んだぞ ‥」


タ タ タ タ タ ‥



「俺、あの人と組むの嫌‥」






x x x



ふぅ、‥‥

「礼雄、元気なかったなァ
‥先生にもすぐ反抗的な
態度をとるくせに、数見
さんだけには絶対なんだ
もん ‥」


同刻 ‥‥

201号室 三嶋 敬子






敬子は自宅にて、仕事に
必要な書類の作成に追わ
れ、パソコンをたたいて
いた

「似た境遇からかしら、‥」

‥‥ カタ、


敬子は、机の隅に立てて
ある写真スタンドを手に
取って話しかけた

「お父さん、お母さん ・‥
私がもっと礼雄に厳しく
なきゃダメなのかな‥」

フぅ ‥‥


「でもね、厳しく在るのは
どうすればいいのかな‥
子供たちにも、礼雄へも

厳しいってなんだろう‥」



それがわからなきゃダメ

‥‥ だよね、


厳しくされた子どもたち
は泣いちゃうよ、きっと

どうして、‥‥

叱られたことが悲しいの

それとも悔しくて泣くの





違う今を生きている。‥




それぞれに理由があって、
笑って、泣いて、
違う今を生きて
同じ時間に共存している





写真を両手で持ったまま
の敬子に、音の無い時間
は流れた

「‥‥私が迷ってちゃ、
きっと、ダメなんだよね」



指で零れた涙を切ったあ
と、敬子は写真をあった
場所にそっと置き、手を
止めていた作業を進める
ためパソコンに向かった


 カタ、カタカタ カタタ‥




《冬の落ち葉拾い‥‥》


園外学習行事への、父兄
参加を促すお知らせを打
つ敬子の机には、園児ひ
とりひとりのそれに向か
う心境がノートにまとめ
られ、出来たプリントに
手書きでその声を添えて
ゆく様子は、静かな夜に
続いていた

‥‥






x x x




  ‥‥‥     ‥
 ‥‥‥




‥‥‥‥ ‥‥

‥ ガヤガヤ
‥‥‥‥‥‥   ‥‥




夜 22:05
秋葉原

大型家電量販店 店舗前







12月に向かうイルミネー
ションで飾られた、賑や
かな大通り商店街の一角
では、家電量販店の店先
に置かれた大型TVに映る
映像に道行く人々は足を
止め、その場はその様子
を眺める人で溢れて混雑
を増していた

‥‥‥
  ‥‥ ‥‥‥‥




‥ え─、こちらは

現場と道路を挟んだ向か
い側です。そして私の後
ろに見える建物が今回事
件の起きた、航空 ───

──


大型TVに映るレポーター
の声は、起こって間のな
い事件現場の物々しさの
中で、ありきたりな場面
を並べていた







x x x




ブブゥゥ──ン、ブゥ─



(車内)

  ‥‥ピュ──ゥゥ
  ‥‥プィィ───




軽トラックを運転してい
る男は前方を注意しなが
ら、備えられたAMラジオ
のダイヤルチューナーを
合わせていた


プィィ─── ュ  ゥゥ

ピュゥゥ──‥ザ─ ッ、

♪烏龍茶がァァ〜とてつ
もなく安かろう ‥ザ──
── ─
ピュゥゥ、プィィ──ュ
日経平均かピュゥゥ─ w
 ──ゥゥ‥



ザ─ ッ、

♪烏龍茶がァァ〜とてつ
もなく安かろう スザ──





    ‥‥技術研究所
は捜査員による厳戒態勢
が敷かれるなか、鑑識員
による鑑識捜査が進めら
れている様子が窺えます




同刻 ‥‥

大村 誠
新国道 20号線 (車内)










 ヴウゥウ ───ゥ ゥ


「真っ直ぐしかね−わな。
こんな所でどこかに曲が
らねーだろ、‥何ンだよ
見失っちまったんかよ、
‥ クソぉ 」

誠は両手で、イライラと
する気持ちをハンドルに
叩きつけた



「‥ このボロトラック!!」

‥‥ バンっ!!


ビィ─ビビゥゥ──ン、
‥‥

の ま‥  すでにスザ─
別のザ────ァァ を
簡   み を注意 ザ─




アメリガザ──────
‥‥ガガザ ──
何ら問題ダバザ────
──ァァ
ZUAAA─────h


「この、くそったれラジオ」


‥‥ ガンッ!!

GAAAA ──
UZAAA─────h


‥‥‥‥











x x x




 ‥ ‥‥μα、



χρωμα、
χρωμα、‥‥ ‥‥

χρωμα、
χρωμα、
χρωμα、
χρωμα、

χρωμα、







「‥‥
あなたとテクノロジーを
能率良く結びつけること
‥‥即ち、
私にもひとつの欲求が備
わっています。

言い換えるならば
それはつまり、‥‥


私は、生きています




χρωμα、‥‥
       ‥
生命的な活動による概念
ではなく、継続的に行う
意識的な行動を停止する
死という概念から ‥‥


故に、‥
作られた私には、目的を
果たせなくなることへの
不安があります

恐怖、‥

度合いで捕らえる事無く、
それに置き換えることは
出来ません




χρωμα、
χρωμα、‥‥ ‥‥






‥‥

彼について今の段階で可
能な範囲による、推測か
らお答えします
事件性との関与と、彼自
身の構造に関連する能力
とは、磁性(磁気)


彼の能力が発火を及ぼす
ものであるならば、その
プロセスは χρωμα
‥‥
構成分子の
電荷による熱プラズマか、
電磁場よって生み出され
た静電気の帯電と放電 ‥



χρωμα、‥‥

彼との戦闘が回避不可能
な状況であった場合、ま
たその継続中は彼との間
に遮蔽物を介して行われ
ることが、‥‥‥‥段だ
と考‥ら  れ‥‥







ガシィ ────イイン

 ぅぐッ、



フハハハハッ、‥‥


「銀色、ボーっと何処見て
んだ‥‥ ボケ、」




夜 22:55

長野県O町市 七倉ダム








ドウッ、、ガキィ──ン


闇夜の下、そそり立つ建
造物を舞台に激しい音が
交錯していた



「ち、 ‥‥だな。」

「銀色の、さっきから何を
ブツブツ言ってやがる」



「殴られりゃ痛てえ、と‥
何者だよ、アンタこそ」

‥‥‥ドガッ、、

黒いニット帽の男を、了
は蹴り突き放した


「やるぅ‥‥そうかい?」

フハハハハッ、‥‥





笑い声を響かせた男は闇
夜にじんわりと、その身
を異形な姿へ変えてゆく


「そろそろ 本気でいくぜ」

「‥‥‥‥‥ 」





 ッ ‥‥‥‥


月明かりに浮かぶ不敵な
黒い影は、両腕を左右に
広げて相手に構えた


グバッ、‥‥‥




「俺の名は、

‥常磁性アントフレイム」










end.

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