ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

あなたの知らない世界。コミュの引導をわたす。喝!

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

禅宗の葬儀で、お坊さんが亡くなられた方に
「喝!」と言って、炎の形をしたものを
御遺体に投げたり、置いたりする所作があります。
この所作のいわれをお話しますと・・・。


中国の唐の時代の頃でしょう。
黄檗希運(おうばくきうん)と言うお坊さんが
修行していた若い頃のことであります。

黄檗は、お母さんを残して修行の旅に出てしまいます。
修行僧のことを雲水といいますが、
お母さんは、黄檗に会いたい、戻って来て欲しいの
一心で、河のほとりに茶店を出して、旅行く人や
雲水に接待をすることにしました。

いつかは、我が子と会って、家に戻ってくれるのが
悲願でした。
ところが、お母さんは涙の毎日だったのでしょう。
可哀相なことに、お母さんは失明してしまいました。

それでも、お母さんは雲水と聞けば、足を洗って
あげて、座敷にあげるようにしました。

それには理由があるのです。
黄檗の片足にコブがあるのです。
従って、顔は見えなくても、雲水の足に触ることで
息子かどうかの確認が出来るからです。

何年もの月日が流れました。

ある日、黄檗が茶店に入ると、足を洗ってくれる
年老いた母の姿がありました。
黄檗はすぐ母とわかりましたが
黄檗は片足を隠し、それとなくごまかしました。

その夜、黄檗は泊まり、早朝、そっとお母さんに
合掌をして、船に乗り旅を続けることにしました。

その矢先、目の見えない母は、先の雲水が黄檗だと
人づてに聞いて、狂気のように岸辺に走りますが
その姿はありません。

お母さんは、対岸にむけて我が子の名前を呼んでいる
うちに、河に落ちて亡くなってしまいます。

黄檗は、あとから来る旅人から、このことを知ることに
なりました。

黄檗はすぐ、母の落ちた河へもどり、船を借りて
その母の遺体を捜します。
夜になって、松明(たいまつ)をかざして、
母を捜しますが、見つかりません。

そして、黄檗は、捜索を断念し、天に向かって
こう言ったのです。

「一子出家すれば、九属(高祖父母・祖父母の祖父母から
 孫の孫まで)天に生ず。もし、生ぜずんば諸仏の妄語
 なり、我が母 多年自心に迷う。いま華開く菩提の林
 当来三会もし相値わば 帰命す大悲観世音!」との
 偈(げ)を唱えます。

 そして、松明を河に投じたのが引導のはじまりと言う
 ことです。

 これが、葬儀の時、松明になぞらえて、赤い紙の筒や
 棒の先に赤い布をつけて その所作を行います。

 しかし、一家の家からお坊さんになると、九代が極楽
 往生されるなんて、いいなぁ。

 私も迷うなぁ・・。

 第一候補 造園師
 第二候補 小説家
 第三候補 僧侶
 第四候補 モデル・・・(先日夢破れる)

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

あなたの知らない世界。 更新情報

あなたの知らない世界。のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。