あなたの知らない世界。コミュの天使の言い訳・悪魔の小言4

天使「さぁ、ゴールデンウイークだなぁ」

悪魔「それがどうした？」

天使「どこか、ドライブでも行かない？」

悪魔「行かないね」

天使「どうして？」

悪魔「ひとつ、聞いていいかい？」

天使「なんだい？」

悪魔「高速道路って、時速何キロで走れるんだい？」

天使「大体80キロだろう？」

悪魔「大体？」

天使「そうだね」

悪魔「走行車線も、追い越し車線もか？」

天使「そうだよ」

悪魔「だったら、走行車線を80キロで走っている車を
　　　追い越そうとしても、追い越せないじゃないか」

天使「もうちょっとスピード上げれば？」

悪魔「それって、スピード違反だろ？」

天使「少しくらいならいいよ」

悪魔「おれの少しは、100キロだぜ」

天使「それは飛ばし過ぎだよ」

悪魔「じゃぁ、何キロまでがスピード違反で、
　　　何キロまでは違反にならないんだ？」

天使「80キロ以上は一応スピード違反だね」

悪魔「だったら、両方の車線を80キロで走って
　　　いれば、いいわけだな？」

天使「そうだね」

悪魔「だったら、走行車線と追い越し車線なんて
　　　区別するなよ」

天使「いやぁ、渋滞になってしまかもよ」

悪魔「馬鹿なことを言っているな！
　　　渋滞自体が問題なんだよ！」

天使「どうしてだい？」

悪魔「高速道路で渋滞のところへ、
　　　わき見運転で追突と言う事故がおこるだろう？」

天使「うん、うん」

悪魔「一体だれの責任なんだぁ？」

天使「それは、追突した方さ」

悪魔「おいおい、それはないだろう？
　　　定員200名の劇場で、300名入れて
　　　将棋倒しになったとしたら責任は
　　　だれがとるんだ？」

天使「それは、劇場の経営者だ」

悪魔「だったら、高速道路は、何台入れるんだ？」

天使「沢山」

悪魔「沢山？いい加減だな。渋滞、即、乗り入れ禁止に
　　　何故しないんだ？」

天使「渋滞○○キロと表示してますよ！」

悪魔「じゃぁ、先の劇場でも、満員中とでも表示して
　　　おけば、責任はとらなくていいと言うことか？」

天使「劇場は狭い。高速道路は、長くて広い」

悪魔「だから、何台までが80キロで、車間距離を
　　　あけて走ったら、乗り入れ可能の台数が
　　　算出出来るだろう？」

天使「まぁね」

悪魔「だったら出せよ！」

天使「そんな堅いこと言わないで・・」

悪魔「馬鹿！どれだけ、事故が起きていると思うんだ！
　　　何人亡くなっていると思うんだ！管理者を出せ！
　　　管理責任者を出せ！よそ見をするなと法令で
　　　言っているのに、高速中の電光表示板は
　　　何だ！それを見るのはよそ見じゃねぇのか！」

天使「だから、スピードを出しすぎないように」

悪魔「だから、なんキロが適正なんだ！はっきりしろ！」
　　　俺は、これ以上交通事故で死者を出すのはいやだ！」