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メイドのお茶会コミュの【18禁】マリアSS

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「メビウスの輪」





暴虐と陵辱。

あたしの初めてはこの言葉ですむと思う。


忘れもしない2年前の春。

あたしは念願のメイドとなることが出来た。
今までやっていた下働きよりもきつい仕事になるかもしれない、それでもあたしは構わなかった。
メイドという仕事に憧れていたし、何よりお爺様のように誰かに仕えるということをしたいと思っていたから。

旦那様があたしを専用メイドとして傍に置くということを言われたのはメイドになって1週間たってから。
理由はよくわからない、でもあたしを傍においてくれるというのは凄く嬉しい。

「旦那様に認めてもらえるようがんばらないと」

あたしはいっそうがんばろうと、旦那様に呼び出された部屋の前で気合を入れる。




―――――そして、悪夢が始まった。





「――――――だ、旦那様!?」

部屋に入ったあたしを旦那様は強引にベッドに押し付けた。
あたしと旦那様では体格の差が圧倒的で、どう足掻いても旦那様には逆らえない。

「な、何をするのですか!!」
「これが、君の仕事だよマリア」

下卑た笑いを浮かべる旦那様、その顔と今の状況であたしの仕事というものを理解した。


要するに、慰み者だ。


必死に抵抗を試みるあたし。
首を振り、必死になって体を揺らす。


だけど、旦那様はあたしの上で馬乗り状態なので抵抗をしてもまるで意味がなかった。
そんな抵抗すらも旦那様は楽しそうに眺めている。
叫べば、助かるかもしれないと頭の中で考えた。

息を吸い、声を上げようとしたところで旦那様に先制された。

「ちなみに、ここは他の部屋から距離がある。叫んだところで届きはしないよ」



「それに、君がこうされることは周知の事実だ」




――――ああ、そっか。




あたしはやっと理解した。


もう、無駄なんだ。

前に捨てられたように、あたしを助けてくれるようなことはもう起きないんだ。


涙があふれる、どんなに止めようと思っても止まらない。


「―――――いい、顔だよ。マリア、君は最高だ」


あたしの涙を舐めとり、口唇と口唇を重ねてくる。
吐き気がしたし、とてつもなく気持ちが悪かった。

なんであたしの初めてはこの人なんだろう。

初めての相手は素敵な人と出来ると思っていたのに。


――――――あたしは、どうしてこんなにも不幸なんだろう。


憧れていたメイド服は、見るも無残に破かれ原形をとどめていない。

首を、胸を、体全てを余すことなく蹂躙される。
あたしは旦那様の言いなりになっていた、抵抗もせず、受け入れるだけ。
声も上げず、ただ黙ってなすがまま。

そんなあたしをつまらなそうに眺める旦那様。
旦那様はあたしが苦しむ姿が見たいのだろう、それを理解できたから。
せめて、旦那様の思いどおりにはならないようにしてやる。

それが、あたしの矜持。




―――――でも、それもあっけなく崩れ去る。




最後に残されていたあたしの砦、最後の最後の壁。


汚らわしいナニカがあたしを貫いた。


痛い、と思うよりも悲しみがあたしの心に広がる。
そして、体を貫くとてつもない痛み。


「いやあああああああああああ!!!!」


叫ぶことだけは絶対にしないと思っていた。
だけど、この痛みには耐えられなかった。

十分に濡れないままの挿入、それは地獄のような苦しみだった。

「痛い、痛い、痛い、イタイ、イタイ!!」

泣き叫ぶあたしを満足そうに見る旦那様。


「素晴らしい、やはり私の目に狂いはなかった」


乱暴に突き入れてくる旦那様。
快感なんて微塵も感じない、永遠と続く苦痛。

声を荒げる、目の前の獣。

汗があたしの肌にたれ落ちるたびに寒気がよぎる。
終わりが近いのか、旦那様の動きが早くなる。
早くなればなるほどあたしが感じる痛みは大きくなる。

「もう、や、めて」

「お願いします、お願いします、お願いします」

「痛いの、痛いの、痛いの!」

どんなに懇願しても旦那様は動きを緩めようとはしない。
とにかく早く終わって欲しかった。



「――――――っ! 中に出すぞ!!!」



その意味を、一瞬理解できず、そしてその時にはもう手遅れだった。

体の中に爆ぜる、獣の体液。


地獄は終わったけれど、耐え難い屈辱があたしを襲う。



「マリア、君の仕事は他にもたくさんある」
「……」

「―――――期待、しているよ。マリア」


そして、旦那様は部屋から出ていった。
あたしは一人取り残されて、ベッドの上で泣いた。


―――――これが、最初の始まり。


それ以降、あたしは毎日旦那様に抱かれていき、あたし自身がどんどん壊れていった。


犯されているのはあたしじゃない、あたしだけどあたしじゃない。


そんなくだらないことも思い浮かんでくるぐらい辛い毎日。
旦那様だけならばまだ耐えられたかもしれない、でもあたしは他の仕事も命じられた。

ただのメイドではなく、裏のお仕事。

どんどん汚れていくあたしの体、あたしの全て。



―――――――姉さん、あなたの心は今でも綺麗なまま?



昔から、ずっと、ずーーっと姉さんの心は綺麗で、あたしは綺麗じゃない。
それは今も変わらない。これから先も変わることはないのかもしれない。


一体いつになったらあたしは解放されるのだろう。
この暗い闇から、この絶望から。

希望を望み、希望の先にあった絶望。
まるでメビウスの輪、全ては表裏一体。

終わることのない、絶望。
抱く思いを消せない、希望。




――――――誰か、あたしを助けて。






コメント(6)

あとがきを、コメントに記します。
とりあえず、苦労しました。
何が苦労したかとかは、察してください。

とりあえず、ダークサイドと小さい子は見ちゃダメよ的な部分はこれでOKだと思います。

皆様、満足していただけたでしょうか?
まさか本当に書くとは思わなかった!
やっぱり君も男の子だtt
なんて言ったら可哀相だね。。


書いた勇気をまず褒めましょう!
それとマリアの心の内もよく描けてると思うな。
うん、しかし自分で言うのもなんだけど救われないな。
絶対マリアは幸せにしてみせる!と宣言しておきます…


ところで新しいジャンルに足をつっこんだ感想はどうですか?
滅却処分わたしもキボンヌ。
でも魂は昇華させてはいけません(ぇ

18禁だけどマリアの心の内を表現で出来てるので
確かにエロくてダークだね。

メッセでも話したけどわたし的BAD ENDは
アリという醜い男にも色々されちゃう事かなぁ…
>みちるさん
本当に書きましたww
がんばれたな、と自負できます。
マリアに関してはほめていただき嬉しい!!

マリアの幸せはお願いします、みちるさんがんばって!!
俺の新ジャンルエロダーク。

アリの話も考えておきますねwww


感想は・・・やっぱり恥ずかしいかなw

>Tondaさん
旦那様書くのが楽しかった俺も爆裂四散すべきですねw
ただのエロ話を書くだけは俺には出来ないですよ〜;;
マリアの日陰ストーリーはまた書きたいなぁ。

幸せになって欲しいけど、暗くてダークな話を書くほうが俺は好きかもしれませんww

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