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メイドのお茶会コミュのマリア小話

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「君は私の言う通りにしていればいいんだよ。」


いつものように”コト”が終わり、綺麗にベッドメイキングをしている
あたしを見ながら旦那様は少しだけ楽しそうに言った。

「はい。勿論、分かっています。」

「それでいい。女は素直が一番だ。」

そんなの嘘だ、と心の中で呟く。
だって、従順な女は詰まらないと時々あたしに言うじゃない。
大人なんていつだって自分の都合の良いように相手を扱い
自分の事を正当化するものなんだ。

それでもあたしは溜息一つ付く訳でも無く、ただはいとだけ答えた。







6年前、あたしはこのお屋敷に下働きとして連れてこられた。
何年か水仕事や辛い労働を虐げられた後に幸か不幸か
あたしの容姿に目を付けたヴェルガー家の当主でもある旦那様が目を付けて
屋敷のメイドとして働くように、と執事か誰かに言ったらしい。
それが今から2年前の春だった。
メイドとして仕えると同時に、体も旦那様のモノになった。



あたしは運命に従うしかないんだ、と当たり前のように受け入れていた
初夏のある日。緑の匂いと花の仄かな香りが漂う気持ちの良い午後に
桜の葉っぱがヒラヒラと舞い落ちるお屋敷の中庭で
あの方は本を開いて佇んでいた。

いつもは学校へ通う為に寄宿舎にいる方なのに、
どうしてお屋敷にいるんだろうと疑問に思ったのを覚えている。

少しだけ緊張をしてお辞儀をしながら前を通り過ぎようとすると


「お天気の良い午後だから忙しいのかな。」

柔らかく微笑みながらアルフレッド様があたしに向かって話しかけた。
思いがけず話しかけられてうろたえてしまったあたしは
きちんと返事も出来ずにただ赤くなって何も言えずにいた。
少し可哀相に思ってくれたんだろうか。
そんな不器用なあたしに気を遣ってくれたのか
皆には内緒だよ、とポケットからキャンディを取り出し
あたしの手のひらにそっと乗せてくれた。


沢山の葉桜が風に吹かれざわざわと揺れる音と共鳴するかのように
あたしの心の中も、ざわざわと揺れる。



仕事を終えて休憩時間に自分の部屋へ急いで戻って
キャンディを口の中に入れると少し酸っぱいけどとても甘くて
あたしの灰色の心をアルフレッド様の暖かい色で満たしてくれるような気がした。







「またお前に頼みたい事がある。後でアリから話しを聞くように。」


物思いに耽るあたしに、まるで小動物をいたぶるかのように反応を楽しみながら
旦那様は言った。


あたしのもう一つのお仕事。

あの方の笑顔は眩しい太陽さえも負けるくらい
あたしの心を深く焼き付ける。
その笑顔を守る為ならあたしはどんな嫌な事もどんな苦労も厭わない。


それがあたしの誇りだから…

コメント(5)

後書きのようなもの。
3人メイド物語のエロダークサイドを一手担うであろうマリアの小話です。

そんな果てしなく続きそうな予感のする可哀相なマリア話ですが
メイドでエロと言えば大抵は鬼畜ものが一般的。
王道をいくようなお話しでスミマセン。


マリアのもう一つのお仕事とは一体!
そしてマリアの心を巣食う、じゃない救う人物は一体どこに!

えぐぜたろうくん期待しているのだよ♪
という事で乞ご期待♪
光があるから影があり、影があるからこそ光輝くものですよね。
ほんわかエピソードは3人に任せてマリアはこれからエロくいきます!

なので苛め決定!

かわいそうな星の下に生まれてしまった宿命ってやつですね。

まーエロと言ってもさすがに想像させるくらいしか書けないので
ここはえぐぜたろうくんの勉強の場として活用して頂きましょうw
あははーw

俺に対してなにか凄い期待がかかってる?!
でも期待に応えられるようにがんばります。

はたしてマリアの悲しみは、絶望は!?

解き放つものとは一体!?


次週
悲しみの始まり

になるのかなぁww
ふふふ。
勉強だと思ってがんばりたまえ。

マリアの絶望や悲しみとかダークサイドな面は
描きやすいんじゃないかなー

悲しみの始まり…
どういう事なんだろう。
ドキドキ。

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