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柴田剛(映画監督)コミュの「おそいひと」の感想へ返事します 柴田剛

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監督した柴田剛です。

これだから映画は作っていておもしろいです。

みんなの意見や感想は、いつものご自身を反映していることとおもいます。

ひとまず、さきに伝えたいことがあります。
ここに感謝とともに書かせてもらいます。

複数の感覚がこの映画の感想っていう言葉になっていまもなお「おそいひと」形態が広がっていくのがわかります。
DVDになり、レビューもどんどん生まれてるのでちょくちょく読んだりしています。
より辛らつな感想ももらいました。そういったムカつくのも大好きです、、、いや、何ていうか、
ダイスキライです。
なににせよ、
映画がまた新しくなっている感覚をおぼえます。

アメーバみたいでかっこいいから、こういうふうにしていただきみなさん有難うございます。


最初に「みんなの意見や感想は、いつものご自身を反映していることとおもいます。」って書きましたが、映画づくりのときの僕はいつもの自身の感覚を反映させてつくっています。すくなくとも自身はそうです。
そして、映画観るときの自身もそうです。いつもや今までの自分の生活のなかで感じたこと経験したことを反映して観てます。

自身の感覚っていうのをよりはっきりと書くと、、
表現発信されたなにかを受信するときに、知覚感応の誤認っていうかズレが対象と自身のこころのあいだに生じても、そういう状態じたいを楽しむ感覚です。
でも、
そういうズレが起きてるときはのちのち悲惨なことにも発展しかねないので、早急にもういちど対象を見なおして読み直しして、発信してる対象の真意を一般的に捉えるってこともします。
几帳面な性格だと自身でおもいます。

そういうことを「何か」ってことにしておいて、生きています。
とくに映画っていう場所は僕にとって非常に興味深い「何か」をかたち作る作業広場のようです。

末広がりに進化してゆく伝言ゲーム、ズレて成長しあうカップルの甘いトーク、
まったく…キリがない。

自己に囚われた認識をして事実を歪めて曲解しあうデスゲーム…いや、これは却下。あまりにネガティブな言い回しだなあ。

映画はそういうおもしろいことができるんです。
そんな例えでした。

新作の「堀川中立売」という映画にも「おそいひと」にある『何か』を見つけることができるでしょう。
「NN891102」にもあったような。
ここだけ宣伝になってしまいましたがよろしくのほど。(2010年11月20日〜東京からロードショー&レイトショー スタートです。)

日常生活を送っているときに感じて楽しんでいる「何か」を映画現場でもこころの片隅に感じながら作っています。
すると、映画の神が降りてきます。
あとづけの天才、もしくは無責任な監督、と言われたりもします。
スタッフやプロデューサー、観てくれた人、よく言われます。

そこには反論したい。
ぼくは偶然なぞひとつもない、全部は必然で起きると日々感じて生きています。
なので、ぼくはこうやりたくてこう生きたくて、こう映画をつくりたくて、生きています。
そう映画を作っています。みんながこの映画でとらえたイメージはぜんぶ正解です。
全部意識的にやっています。
一映画ファンのプロのフィルムメイカーです。
死ぬまで表現者です。

なのでみなさん自身の感覚を楽しませてもらいますね。
答えあわせのない世界へ旅立ちましょう!

おっと自己啓発セミナーっぽくなって話が脱線しかけましたが、みなさんの感想になるべく添えるようにはなしを続けます。

ラストシーンは現実とのパラレル構造ととらえて現場で演出してカメラを回し、NGにするテイクを編集で蘇生させたら音楽がピッとはまりました。必然です。工程で起きたことは偶然なんかじゃないんです。
並行世界を呼び込んだのでしょう。

メタ構造では、ないです。映画でなにも言い表すものはないし、警笛を鳴らすつもりも、頭いいぶるつもりもないからです。
感じるのみを表現しつづけます。
自分のことばで。自分の感覚で。

あと映画の途中にある、電話ボックスで連絡をしてる敦子の寄りの表情ですが、
そのまま、住田の想うひとへのこころにある記憶や残像です。

あらためて、みんな感想ありがとう。

今後は「堀川中立売」をべつの場所でゆっくり語ろうとおもいます。

柴田剛

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