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Under WorldコミュのB1F第3部

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翌日。





場所は[モトクマ第一高校]。




夏休みが空けて初日、高校全体は、久しぶりのクラスメイトとの再会などで盛り上がっている。


そんな中、特に3年C組の外の廊下が騒がしい。というのも、スーパーモデル、モモがいるからだ。
『相変わらずすげー人気だな、モモ!』
彼女の親友の一人のミカンは言う。

『雑誌やテレビでは、クールでカッコイイのに、モモが実はイケメン大好きで、ひどい妄想族って知ったら男のファンはがっかりするだろうね』。
もう一人の親友、リンゴは言った。




『モモちゃーん!』
『こっちむいてくれよー!!』
『好きだー!!』
『おかえりー!!』
『雑誌読んだよー!!』
『どうやったらモモみたいに可愛くなれるの!』

周りの男子女子から歓声にも似た声があがる。







この光景を見つめる一人の男がいた。
彼の髪の毛は緑色。




『なんや??えらい人が集まって。祭かいな?ええなぁ!!楽しそうや!!
あかん、でも、はよ先生に挨拶しにいかなあかんかった。急ごっと』






キーンコーンカーンコーン



時刻は8時30分、
3年C組の教室。

『なぁモモ、知ってる?今日から転校生がくるんだって!!しかも…男子ぃ!!』
ミカンが言う。

『イケメンだったらいいね!この学校の男子、ろくなのいないからね…。』
リンゴは言う。


…!!

聞いてないわ!

(以下、モモの妄想始まる)↓
もしかして、昨日空港で会った緑髪の彼!?(願望)

『君と出会うために転校してきたんだ。いきなりだけど、俺と結婚してくれないか!』(妄想)

いやーーーん!喜んで!!(鼻血)




『だめだ、モモあっちに行っちゃったよ。』ミカンとリンゴは笑う






ガラガラッ

『おーい、ホームルーム始めるぞ!静かにー。』
担任が入って来た。
一緒に入って来たのは、まさにモモの妄想通りの彼。
『今日から転校してきやしたっ!!名前はサンタ!夢は大冒険家!!誰も見たことのない未知(アンノウン)を見つけるんや!』




…。

……。

どッ!!

わーはっははははは!!
クラス中が笑いの渦
『こんな時代に何言。ってやがるんだ』
『こいつバカじゃないか!』
『とんだ夢追いヤローだぜ!!』


そんな中ひっそり鼻血を出すモモ。




『あのな、サンタ君、そんな事言っていると、どこかの大冒険みたいに身を滅ぼすことになるんだぞ。
今は時代が違う。平穏こそ価値の時代なんだぞ。
さ、1番後ろの、あの窓際の空いている席に座って。』
担任がそう言うと、サンタは、むっとして、席につく。




窓の外には、大きな山が見える。ソーア火山だ。あの噴火を思い出す。

『いつかお前も追い付いてみろ!』
父、タイヨウの言葉をずっと信じてきた。モトクマに転校できたら、ソーア火山を自由に調べることができる。



この山には何かがあるはず。






…。
……。

ぐー。

…ぐー、ぐー。



キーンコーンカーンコーン。



午前中の授業が終わる。

『サーンータくーん!』
モモ、ミカン、リンゴの三人がサンタの机を囲む。

『転校初日から全授業寝っぱなしとは、度胸あるな!』とミカン。

『いきなり恥かいちゃったね』とリンゴは笑う。

『こんなん慣れっこや。でも別に恥ずかしいとは、一回も思った事ないで!自分の夢を追いかける事の何が恥やねん。俺はむしろ胸張って夢を語れるでっ!!』サンタは堂々と言った。

『でもどうして、平穏こそ価値っていわれてるのに、わざわざそんな夢を追いかけてるの?』モモは尋ねた。

『毎日同じ事の繰り返し、そんな平穏のどこがおもろいねん?確かに平穏に何事もなく過ごせれば、長生きできるかもしれへんし、その方が賢くて幸せな生き方なのかもしれへんけどな。俺は嫌や。恐ろしい事があっても、未知を見つけたい、未知を生きてワクワクしたい。』サンタは答える。


『なぁ、ソーア火山に行きたいねんけど、案内してくれへんか??』サンタは続けて三人に向かって言う。

『いいけど、明日ちょうど地学の授業で、私達のクラス、ソーア火山に行くの。平穏火山鉱物の研究実習のために実物を拾いにいくから。でもちょっと怖いな。いくらもう活動の終わった平穏火山って認定されたと言ってもあの火山だし…。』モモは言う。


『よっしゃー!!早速ソーア火山に行けるんかっ!明日が楽しみや!』既にサンタは次の日の事で頭いっぱいみたいだ。

この四人の様子をつまらなく思い、サンタを睨んでいる二人の男子生徒がいた。ナルヒコとガンスケだ。


『あいつ、俺達のモモちゃんとよくも馴れ馴れしく…』






そして次の朝。


『おはよー!!めっちゃすごいもん持ってきたでっ!』
キラキラと輝くサンタの瞳と、右手の虫眼鏡。
『これですげーもん見つけたる!!アンノウントレジャーあるかな!?』



…あまりの勢いにちょっとひきぎみの一同。

3年C組の担任が先導しながら、一行はソーア火山を上る。





麓から歩いて3時間、ようやくソーア火山の火口に到着。
まがまがしい程に暗い火口の奥深くを見つめるサンタ。一体何を思ったのだろうか。

『さあ、今から自由時間だ、沢山鉱物を集めてきなさい。火口から落ちるなよ。』担任の一言で、一同は散らばる。




『よーし探すで!!』意気込むサンタ。


サンタが単独で動いているのを不穏な笑みを浮かべ、ナルヒコとガンスケは見つめる。



『はぁー!こんな鉱物がゴロゴロ落ちてるねんな。すげー!』サンタは夢中で辺りを虫眼鏡で覗きまわっている。

サンタが火口の崖すれすれを覗き込み、みなに背を向けた瞬間、背後に近づく人影が。

手を延ばし、サンタの背中を…。






トントンッ



!?


『びっくりしたわぁ、なんやお前かぁ。』サンタはモモに向かって言った。

『ねぇサンタ君はどうしてモトクマなんかにきたの?冒険するならホンニの国外の方が楽しそうじゃない?』モモは尋ねた。

『俺の親父がここで居なくってん。タイヨウって知ってるか?俺の親父、大冒険家タイヨウやねん。』

『うそ…!!』モモの動きが一瞬止まり、それと同時に、彼女が幼い頃憧れを抱いたある男の姿が頭に映った。


『親父は死んでへんよ。ここで居なくなったんかもしれへんけど、今頃凄ぇ冒険してんねん。なんで親父がここに来たか?ここに何があるのか、俺は調べる為にモトクマに来てんや。絶対何かあるねん。大冒険に繋がる何かが!!俺は、はよ親父に追い付いて、いや、はよ追い抜くくらいのすげー未知(アンノウン)見つけんねん!』サンタは熱くなった。



『これは運命かしら。サンタ君はタイヨウ様の息子だったなんて。』モモは呟いた。

『…!!?あれは??サンタあそこ、火口の近くにキラキラ光ってるものがあるよ!』モモが何か見つけた
。



『…!?
これは!?』驚くサンタ。


サンタの足元には、小さなメモのはいった、小瓶が。




"サンタへ、火口へ飛べ"





『…。』


まさにタイヨウの文字だった。




と、その瞬間!
『今だ!!あいつを火口に落としてやれっ!!』
サンタに向かって体当たりをするナルヒコとガンスケ。
避けきれない。
火口に落下するサンタ…





の手をなんとか掴んだモモ。


『あなたたち!何してるのよ!人を殺すつもり!?
ぐっ、おもーい!…大丈夫?!サンタ君!!』


サンタの身体は火口へ吸い込まれそうにぶら下がっている。

本当にあれがタイヨウの文字だったら?

迷うサンタの鼻の頭に一匹の羽虫が…。


『や、やめろ…』


ピタッ。


『ふぇっ…、ふぇっ…。ぶぇーくしっ!!』


ガッ!!ゴロッ!!





『きゃーーーー!!』





落下するサンタとモモ。





火口の奥深くに吸い込まれる中、二人は今までの人生を振り返ったのだろうか?





しかし、二人の人生は終わらない。ここから二人の物語が始まる。












…。

『…!!誰か倒れている!?
おーい、お前!!大丈夫かっ!意識がない!近くの村に運んで助けてもらおう。』背丈2メートルほどの男は、サンタを担いで近くにみえる[ビギニン村]まで運ぶのだった。





『…!!はっ!!俺は…。生きてる!
オッサン誰や!?』
サンタは村を目の前に目を覚ました。



『おっ!気付いたか!良かったな。お前、向こうで倒れていたが、何があった?』大男は尋ねた。
『おっかしぃな、俺な、火山の火口に落ちて死んだと思ってんけどな。夢か?!』サンタは不思議そうに呟いた。

『あまりそこらで寝ていると鬼に襲われるぞ。』着物を着た、黒髪の長いくせっ毛の大男は刀を腰に携え
ている。




鬼!?なんの事や?
このおっさんは侍か!?
ここはどこや?!
これは夢か!?







ほっぺをつねっても、ただ痛いだけで夢から覚める気配もないサンタだった。

(B1F、第3部おわり。B2Fに続く。)

コメント(2)

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