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曹洞宗 花栄寺コミュの十三佛

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お寺の掃除をしていたら、本堂の裏から十三佛の掛け軸を発見した。なんやらえらい古いものだ。絵の傷みもだいぶ進んでいる。金襴の部分はちょっと触っただけで崩れてしまいそう。しかしモノは良い。本尊様の姿が神々しく、絵の細かいところまで実によく描かれている。裏面には当寺十六世の代(江戸時代後期?)につくられたこと、十八世代に表具の張替えが行われたことが記録されていた。

ところでこのたび、娘の誕生を実に大勢の人から祝っていただいた。もったいないことだな、と思う。お寺に女の子が誕生したことで、多くの人が心を寄せてくださった。私たち夫婦はそのことに感謝して、家庭をもてる喜び、子供を育てられる喜び、日々生活できる喜びをかみしめたいと願う。

さて、そこでだ。本尊様に授かったわが子の健やかな成長を祈念して、件の十三佛の修復費を祝い金から拠出しよう。50年後、100年後までも親の祈りが形に残ることは、われわれ夫婦にしてもうれしいことである。

コメント(3)

家宝発見。と言ったところですね。
娘さんの誕生と、忘れられていた掛け軸の発見。
これもなにかの仏縁でしょう。
きっと娘さんは仏様のご加護の元、すくすくと成長されることと願って止みません。
ヨーク様
この十三佛、作られたのは嘉永五年ですって。西暦でいうと、1853年ころ?日露戦争旅順攻略で知られる乃木希典将軍は1848年の生まれだということです。また詩人高村光太郎の父、彫刻家の高村光雲もこのころの生まれだとか。ジョン万次郎がアメリカ船に護送されて琉球に着いたころ、越後の国刈羽郡鵜川村では村人が花栄寺に十三佛を寄進していたんですね。歴史ぢゃのう。
ご報告いたします。
すでに修復を終え時間が経過しているのですが、写真のようになりました。細かい裂け目が無数にあったのも、しっかりと色を埋め込め、修復されています。職人の技に見とれてしまいます。

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