幽霊、妖怪を見た人コミュのとても怖い実話

先日、とても怖い実話怪談を聞きましたので、紹介します。

話していたのは、関西のお笑い系の人
その人のお婆さんが子供の頃に体験した出来事です。

近所に決して近付いてはいけない、と言われている井戸がありました。
ただし、お祭りの日だけはその側で遊ぶことが許されていました。
祭りで大人の目が少ないので、子供たちを一ヶ所で遊ばせるのが目的です。

そんな中1人の子供が井戸のフタを開けてしまいます。
深い井戸で底の方は暗くて見えなかったそうです。
そして、あろうことか子供は中に落ちてしまいました。

一緒に遊んでいた子供が、大人にそれを告げに走ります。
それを聞いた大人達の一人が縄を腰に巻き付け、「しっかり縄を持っていてくれ」
「子供が見つかったら合図するから、引き上げてくれ」と言い残し中に入ります。
すぐ後に子供の父親も駆け付け、心配そうに井戸の側で中を見ています。

中に下りた男は手探りで子供を探すと、手に触れたものがあり、「おじさんの
背中におぶされ」と言って背中を向けると子供は背中に抱き付きました。
男は「いたぞー！！」と言うと、縄を三度引きます。それが合図でした。

外の大人が縄を引っ張り、中の男は井戸を上ります。
途中、背中で子供がすすり泣きをしました。
「よっぽど怖かったんだな、もう大丈夫だよ」と言いながら井戸を上ります。

やがて背中に子供を背負った男が井戸の入り口に姿を見せます。
待っていた父親は「大丈夫かー？！」と背中の子供に駆け寄り、
「違う！　それはうちの子じゃない！！」と後ずさりしました。

男が背負っていたのは、黒い影のようなかたまりで、すぐに男の背中から飛び降り、
素早く逃げてしまいました。

不思議なのは、その様子を見たのは、上がってきた男と父親だけで、周囲の誰も
それを見たものはありませんでした。

その後警察が調べたところ、落ちた少年は井戸の底で死んでいたそうです。

実は随分以前にも、やはりこの井戸に落ちて死んだ子供がいたそうです。
一緒に上がってきたのは、その子供の霊ではないか？と、事情を知っている大人達
は思ったそうです。

さらに、井戸に入った男は後に、背中の少年のすすり泣きは、押し殺した笑い声
だったようにも思えたそうです。

これが作られた怪談ではなく、実際にあった出来事だと言うのが、さらに怖さを
かきててるのです。

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