日本の神界コミュの瀬織津姫（せおりつひめ）

私の霊性が、とてもこの方に近いように思う、と最近初対面の人に言われました(笑
もうお一人は、コノハナサクヤヒメさんとか。

ということで、唐突に名前が浮かんできた瀬織津姫さんを今回はアップｗ

ではそんな瀬織津姫さんは、どんな方かしらというと…

瀬織津姫命、瀬織津姫尊、瀬織津比売　瀬織津比賣命、瀬織津比メ神とも書き、
その他にもいくつかの書き方があります。
また、大禍津日神(ｵﾎﾏｶﾞﾂﾋﾉｶﾐ)、八十枉津日神(ﾔｿﾏｶﾞﾂﾋﾉｶﾐ)、大屋毘古神(ｵｵﾔﾋﾞｺﾉｶﾐ)とも称します。

水、川、滝の神様で龍神様。祓い浄め、桜の神様
仏教ではお不動様、弁財天に成り変わっております。(勿論、諸説あります）

『延喜式』に記され、祓戸四柱の一神。
川の瀬が織り成すところにいます、川瀬の神といわれています。
大祓詞の中では、
「高い山、低い山を水源として勢いよく流れ下る速川（谷川）の川瀬にいます
瀬織津姫の力によって、人々が犯した罪・穢れを大海原に持ち出してしまう。」
と読まれています。

そのあとは、河口の神である速開津姫（はやあきつひめ）の分担となる…

この瀬織津姫は、面白いもので、
吉田神道では
『瀬織津姫とは、イザナギノミコトのみそしきたまふ時、あまたの神出生したまへり。九神を生み、六神を生みたまふ。その出生の神たちの摠名なり」
摠名→聰名（そう・すべる・名前）
垂加神道では、
『この姫は、天照大神の荒魂。内宮之別宮。荒祭宮是也』
とあります。

本居宣長は、この神について独特の解釈をし、大禍津日神(ｵﾎﾏｶﾞﾂﾋﾉｶﾐ)
と同じ神であるとしています。
大禍津日神(ｵﾎﾏｶﾞﾂﾋﾉｶﾐ)は、イザナギノミコトが、黄泉の国から戻り
禊をしたときに、黄泉の穢れから化成した神です。

こうしてみると…

この方は、黄泉の国や穢れの中からありながら、
何かの使命で特殊な次元のものとなったように思います。

天照大神の荒魂とも、大禍津日神とも言われるとは、
ちょっと独特ですよね～。

ちなみに荒魂とは、
神の荒々しい側面・荒ぶる魂。
天変地異を引き起こし、病を流行らせ、人の心を荒廃させて争いへ駆り立てる神の働き。神の祟りは荒魂の表れといいます。

ではどうしてほかの場所をわざわざ設けて祭るのか？
人々は神の怒りを鎮め、荒魂を和魂に変えるために、神に供物を捧げ、儀式や祭を行ってきました。
また、荒魂はその荒々しさから新しい事象や物体を生み出すエネルギーを内包している魂とされ、同音異義語である新魂（あらたま、あらみたま）とも通じるとされています。

破壊と創造の担当。
清めと祓いの担当。

なんだか似ているように思います。

殯宮（もがりのみや）を「あらきのみや」と訓ずるという話もあるようで、
やはり生と死の境の担当という印象が強まります。
もがりとは、死者を本葬するまでの長い期間、遺体を棺に安置し、別れを惜しみ、死者の霊魂を畏れ、慰め、死者の復活を願いつつも白骨化など死を確認すること・場所のことをいうそうです。

穏やかとばかりはいかないもんです、神様はｗ