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NGO Lien・TOGOコミュのトーゴ訪問レポート? コミュニティと人々の絆

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ロメ郊外では、同じ敷地内に10〜15世帯ほどの家族が暮らす形が多くあります。
路地に面した入り口をはいると、中庭のような感じで中央に共同スペースがあって、
それを囲って各世帯(各2部屋くらい)が並びます。

中央の共同スペースには井戸があったりもして、人々の生活がくり広げられています。
おばあちゃん達が木陰で休んでいたり、お母さん達が料理していたり、
お父さん達が木工作業をしていたりしています。
多産のアフリカ。田舎に比べたら都市は兄弟姉妹の数は多少少ないものの、
とりあえず子どもの数が多い。
裸で走り回っていたり、家事の手伝いをしていたり、宿題をしていたり、
女の子は髪を編んでもらったりしています。

トーゴでは、子どもが子どもをおんぶしている光景をよく見ます。
6歳くらいの子が、大して体の大きさ変わらないような子を背負っていたりします。
そして、それは必ずしも兄弟・姉妹ではなく、近所の子だったりします。

アフリカでは、生活区域の「枠」が広いのだと感じます。
日本だと、家事であれ、育児であれ、あくまで家の中でなされることは、
外から遮断されがちだけれど、ここでは色んなことが共有されています。
(人の家の「中」に勝手に入ってはいけない、というルールはあるようで、
戸口で子ども達が興味深そうに覗いているのをよく見かけましたが。。)

生活空間を共にし、人と人の距離がとても近く、絆が濃厚。
「家族」や「兄弟」の枠を越えて、面倒見合って一緒に暮らしています。

あるコミュニティで、一人の孤児の赤ちゃんとそのおばあちゃんに出会いました。
お母さんは赤ちゃんを産んですぐに、出産時の後遺症で亡くなったそうで、
詳しいことは分かりませんがお父さんはもともといないとのこと。
おばあちゃんは、高齢で働いていないとのことで近所の人々がとても心配していました。
たまに家事などを手伝ってもらって、少しではあるけれどお金をあげているとのことでした。
もちろん、近所の人々の生活も決して楽ではありません。
彼らを十分に支えれるだけの余裕は誰にもありません。

ここでは、赤ちゃんやお母さんが亡くなってしまうことは決して珍しくないそうです。
「みんなお金がないから、一人が深刻な病気になったら色んなところでお金を借りたり、
全ての手を尽くしてる間に死んでしまうの。」とあるお母さんは言っていました。

仕事のないおばあちゃんが1人で、赤ちゃんを養い、何年か後には学校に行かせられるのかな、
その困難さは明らかでした。そのコミュニティの中にも、学校に行かず働いている子ども達もいます。
生きるために、そうするしかないのです。

ピンクのドレスを着た赤ちゃんは、おばあちゃんの膝の上で無邪気に笑っていました。
それをとても愛おしそうに見つめるおばあちゃんの目は、少し哀しげでもありました。

人々の間にはうらやましいほどに強い絆があって、
皆で支え合って、助け合って生きているんだけども、
皆どうにかしてあげたいんだけども、
実際には、どうにもこうにもしてあげられない。

彼らは彼らの世界で、精一杯やっているんだけど
日本と違うのは、どこを叩いても無いお金は無いということ。
学校に行きたくても、行かせてあげたくても、子どもが働かなければいけない現実。
何千円というお金がどうしても集まらなくて、
助かるべく命が失われて行くのを、見届けなければならない現実。

確かに、アフリカの子ども達の笑顔は、とても生き生きとして、キラキラしています。
人々もストレスにまみれた先進国の人より幸せそうに見えます。実際、そうなのかもしれません。

でも、子どもによりよい人生を歩んで欲しいと願う気持ちや、
子どもや家族、親しい人を失う悲しみは、世界どこにいても変わりません。
彼らはその痛みのリスクと常に隣り合わせにいて、
それを回避する術がないために、
どうすることも出来ない現実の中で、たくましく生きているのだと思います。

そうした状況の中、日本人である私たちにできる事は何だろうか。
その場限りの医療費や学費を出す事だけでは、同じ事の繰り返しで、
結局は彼らのリスクは軽減されません。

今回の滞在で改めて感じたことは、孤児の問題を長い目で見ると、
孤児の子ども達自身の支援と同時に、母子保健や貧困削減、啓発活動や教育等の支援が大事であるということです。
(このあたりは、のちほどのレポートで詳しく述べたいと思います。)

問題は複雑で、簡単に解決できるものではまったくないけれど、
私たちに出来る事を一歩一歩進めて行く事で、
少しでも多くの笑顔を守れたら、と思います。

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