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地球女倶楽部イナンナ沖縄支部コミュの5月例会レポート

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■沖縄の新しい産業・『琉球紅茶』がもたらす多彩な幸せ

5月サロンの講師は、沖縄発のブランド紅茶「琉球紅茶」作りに取り組む沖縄ティーファクトリー代表取締役の内田智子さんでした。

内田さんが紅茶の魅力と出合ったのは、スリランカに住んでいたとき。スリランカでフレッシュな紅茶を飲み、生まれて初めて「紅茶っておいしい」と思ったそうです。その後、ひょんな縁から沖縄にある紅茶の仕入れ会社の経営を引き継ぐことになり、「沖縄で紅茶の木を育て、沖縄ブランドの紅茶を作ろう!」と決意。
というのも沖縄は、紅茶の名産地であるアッサムなどと緯度が一緒(北緯26度)で、紅茶の木の生育に適した赤土の土壌があり、水質も紅茶を美味しく淹れるのにぴったりの硬水なので(硬水だと茶葉のエキスが出過ぎないため)、おいしい紅茶を育て、おいしく飲むのにうってつけの場所なのです。実際、私たちも講演後にさまざまな硬度の水で淹れた紅茶を試飲させていただきましたが、沖縄の水道水で淹れた紅茶が一番まろやかで味わい深く、おいしかったのは驚きでした。

ちなみに緑茶と紅茶はどちらも同じ椿科の木から収穫しますが、向いている木の種類は違うのだそうです。緑茶はアミノ酸が多いほうがおいしいのですが、アミノ酸は紫外線を浴びすぎると減るため、葉が小さくて直射日光が当たりにくく、寒さに強い中国種が向きます。それに対して紅茶はタンニンが多いほうがおいしく、これは紫外線によって増量するため、葉が大きくて日光がよく当たり、暑さに強いアッサム種が向いているのだとか。
ただ、アッサム種は寒さに弱く、北緯29度までの温暖な地でしか育ちません。北緯26度の沖縄は、国内で唯一「紅茶向きの木」が自然に育つ場所なのです。さらにアッサム種は根ががっしりと張るため、赤土の流出を防ぐ効果もあるのだとか。まさに沖縄向きの農作物というわけです。

そんなわけで沖縄で紅茶の生産に取り組み始めた内田さんは、金武町の農家とタッグを組んで茶畑を作り、沖縄県産紅茶の発売にこぎつけました。有機栽培、無農薬で管理した紅茶のおいしさは、紅茶通の人々に評価され、県外の高級デパートのお中元ギフトやウェディングギフト、県内リゾートホテルのティーサロンなどで採用されるように。さらに今年は「地域の中小企業ならではの価値を進化させ、新しい伝統を創造する」と認められた商品のみが認定される「JAPAN BRAND育成支援事業」にも採択されました。「琉球紅茶」は沖縄の誇るブランド品として、その存在価値をますます高めているのです。

内田さんは、琉球紅茶のブランド化を通じて、「沖縄にはこんなにおいしい紅茶がある」ということを沖縄の強みにしていきたい、と考えているそうです。「人をいい方向に動かすのは人を信じる気持ち。沖縄にはまだその気持ちが残っている」と語る、生き生きとした表情が印象的でした。内田さんの思いがぎっしり詰まった琉球紅茶、どこかで見つけたらぜひ飲んでみてくださいね。(高橋久未子)

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